(あらすじ)
LINE代行サービスで生計を立てる高部は、日々ネット越しに「誰かの言葉」を作っている。
ある日、荷物の配達をきっかけに、シングルマザーのように見える女性・由奈と少しずつ交流を持つようになる。だが彼女は、別居中の夫との関係に悩んでいた。
「夫とのLINEを、代わりに考えてもらえませんか?」
依頼を受けた高部は、他人の夫婦関係を修復するため、“彼女の言葉”を書き始める。
しかしやり取りを重ねるうちに、次第に自分自身の感情が入り込み始めてしまう──。
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〇公園
スマホで撮影された動画。
広い芝生の公園。
犬を追いかけ、はしゃいでいる女の子。
若い父親が、女の子を持ち上げ、肩車する。笑い声。
ベンチに座った母親が、アイスを片手に手を振る。
公園内の小川沿いを犬が走っていく。
画面が揺れる。
映像が止まる。
〇高部の部屋・中(夜)
ノートパソコンの画面が閉じられる。
高部智樹(34)、電気を消して、マットレスの上に横になる。
ふと起き上がり、机の上のイヤホンを取る。
耳につけ、再び横になる。
〇高部のアパート・外観(朝)
静かな細い路地にある二階建ての小綺麗なアパート。
〇高部の部屋・中(朝)
ある程度整頓された1Kの部屋。
スマホの目覚ましが鳴る。朝10時。
高部、だるそうに起きる。
水を飲み、ベランダに出る。
晴天。前の道を歩く人はいない。
伸びをして、部屋に戻り、パソコンを立ち上げる。
インターホンが鳴る。
〇同・玄関・外(朝)
ドアを開けると、宅配業者の配達員・川瀬由奈(42)が笑顔で立っている。
由奈「おはようございます!」
高部「あ、どうも」
由奈「じゃ、お願いします」
由奈、伝票を手渡す。
高部、記入する。
由奈「いつも早くからすみません」
高部「いえ、もうこんな時間ですよ」
由奈「あ、そっか」
由奈、少し笑う。
高部、伝票を手渡す。
高部「重いですか?」
由奈「いやそんなに」
段ボールを受け取る高部。
少し間。
由奈、何か言いかけてやめる。
由奈「それじゃ」
高部「また、よろしくお願いします」
由奈「こちらこそ、よろしくお願いします」
会釈して、階段を下りていく由奈。
見送る高部。
〇同・中
時折コーヒーを飲みながら、真剣な表情でパソコンを打つ高部。
モニターには、ラインの画面。
〇路地
細い路地を、高部が歩いてくる。
手にはコンビニのビニール袋。
由奈が一軒家の前で、お辞儀している。
高部、少し顔が明るくなる。
路肩に停まった軽バンに戻る由奈。
目を逸らして歩く高部。
由奈、すれ違うが気づかない。
高部、しばらく行って振り返る。
由奈、軽バンに乗って去っていく。
〇高部のアパート・中
高部、パソコンの前に座る。
菓子の袋を開け、かじる。
ふと、窓の外の青空を見上げ、止まる。
〇高部のアパート・玄関・外(朝)
インターホン。
由奈が笑顔で立っている。
由奈「おはようございます!」
高部「あ、おはよう、ございます」
由奈「じゃ、また、サインを」
高部「ああ、はい」
高部、伝票にサインする。
高部「この前、いましたよね。あそこの、一軒家の前」
由奈「ああ、いたと思います。何でですか? いたんですか?」
高部「そう、通りかかって」
由奈「(少し大きな声で)なんだ、声かけてくれればいいのに」
高部「いやー、一生懸命、頑張ってたから」
由奈、恥ずかしそうに下唇を噛む。
伝票を受け取る。
由奈「駅からこっち側が私のエリアなので」
高部「へぇ。いいですね。外回ってると、なんか仕事してる感じしますよね」
由奈「え、高部さんは?」
高部「僕はいつも在宅なんで」
由奈「ああ、そうなんですね」
高部「たまに息詰まっちゃうんですよね」
段ボールを手渡す。
由奈「公園とかいいかも。私、家、駅の向こう側なんですけど、大きいとこあるじゃないですか?」
高部「ああ、ありますね」
由奈「あそこでよく子供と遊んでます」
高部「ああ(少し間)じゃ暇な時行ってみようかな」
由奈「いいと思います。日曜は私もいると思うので」
高部「日曜休みなんですね」
由奈「そうなんです。じゃ、行きますね」
高部「すみません、引き止めちゃって」
由奈「いえ、こちらこそ。また」
高部「また」
由奈、会釈して、階段を下りる。
見送る高部。
〇公園
広い芝生と遊具のある市民公園。
家族連れや子供たちで賑わっている。
高部、コーヒーを片手に歩いてくる。
立ち止まり、木々を見上げる。
由奈が娘の恵梨香(4)と、砂場にいるのが見える。
しゃがみ込み、恵梨香の服の砂を払っている。
そっと公園の出口に歩いて行く高部。
由奈「あっ」
高部、振り向く。
由奈、立ち上がり、手を振る。
由奈「こんにちは」
高部「あ、どうも」
恵梨香「(元気よく)こんにちは!」
高部「ああ、こんちわ」
駆け寄る由奈と恵梨香。
由奈「来てくれたんですね」
高部「いやぁ、そんなつもりじゃなくて。あそっか、日曜か今日」
由奈、微笑む。
由奈「ママの大切なお客さんよ」
恵梨香「恵梨香、お客さんと遊ぶ!」
恵梨香、高部の手を取る。
恵梨香「お客さん、こっち来てくださーい!」
高部「えー、マジか。俺でいいの?」
由奈「すみません」
申し訳なさそうに、少し笑う。
砂場に連れていかれる高部。
× × ×
高部と由奈、砂場の淵に並んで座っている。
恵梨香は、別の子供とボール遊びをしている。
高部「いいですね」
由奈「うるさいでしょ(笑)。ごめんなさい、遊ばせてしまって」
高部「全然。めっちゃリフレッシュしました」
由奈「ならよかった。お仕事は、特に曜日とか決まってないんですか?」
高部「はい、完全自由です。自由だと自由で逆にだれますけどね」
由奈「そっか。私はずっと外の仕事なので。分かるような分からないようなですけど」
高部「外でやってる方が立派だと思います。僕なんて、言ってみればドロップアウト組というか」
由奈「でもちゃんと仕事してるんだから、素晴らしいですよ」
少し間。
由奈「お仕事って、何されてるんでしたっけ?」
高部「仕事ですか? 結構びっくりされると思いますよ」
由奈「えっ? なんか、怪しい感じ?」
高部「いや、ラインの代行サービスです。基本恋愛とかの。あるじゃないですか、女をうまく誘えないとか、逆もあるし」
由奈「そんなのあるんですか?」
高部「意外と食べていけるんですよ」
由奈「え、じゃあ、うまいってことですね。相手を口説いたりするのとか(笑)」
高部「いや、それがぶっちゃけ、自分のことになると全然なんですけど、なぜか他人だとできるんです」
由奈「ふうん」
真剣な目で遠くを見る由奈。
高部「もしなんか困ったことあったら言ってください。対応しますので(笑)」
由奈、くすっと笑う。
由奈「その時はお願いするかもです」
恵梨香が駆け寄ってくる。
恵梨香を抱き上げる由奈。
〇高部のアパート・中(夕)
小さく口笛を吹きながら、マグカップを手に椅子に座る高部。
スマホを見ると、由奈からメッセージ。
由奈のライン「先ほどはありがとうございました! 恵梨香も大喜びで、まだはしゃいでます」
由奈のライン「あと、今度もしできたら、ひとつ相談に乗ってもらうことってできますか? もちろん報酬はお支払いします」
高部、画面を見つめる。
〇高部の部屋・中(夜)
ノートパソコンの画面。
家族系ユーチューブ。
若い夫婦と子供が笑っている。
高部、ぼんやり見ている。
口元が少し緩む。
手元のスマホを見て、真顔に戻る。
由奈に返信する。
高部のライン「いいですよ。報酬は大丈夫です(笑)」
高部、マットレスに仰向けになる。
スマホを胸の上に置く。
〇路地
高部、歩いてくる。
由奈、一軒家から出てくる。
高部に気づき、笑顔になる。
会釈しあう二人。
〇公園脇
小さな公園の脇に停まった軽バン。
子供たちの遊ぶ声。
〇軽バン・中
運転席の由奈、弁当を食べている。
助手席には高部。
由奈「すみません、こんなところで」
高部「お気になさらず。それよりいいんですか? 男なんか乗せちゃって」
由奈、笑う。
由奈「委託ですもん。この軽バンも私のなんです」
高部「そうなんですか」
由奈「そうなんです。こき使われてます(笑)」
由奈、弁当を口に運ぶ。
高部、その弁当を見る。
高部「恵梨香ちゃんのですか?」
由奈「そうです。余ったら自分が食べるっていう」
高部、少し笑う。
由奈「この前送っちゃったラインなんですけど」
高部「ああ」
由奈「やっぱり、自分で解決した方がいいかなって思い直して」
高部「ああ、そうだったんですね」
高部、公園で遊ぶ子供たちを見る。
高部「ちなみに、どなたに?」
由奈「旦那です」
高部、言葉が出ない。
由奈「もう別居して一年半になるんですけど」
高部「あ、そうだったんですね」
由奈「すれ違いの繰り返しで。せめて最後に、本当の気持ちを伝えたいなって思ったんですけど」
高部「自分のことだと、なかなかそうはいきませんよね」
由奈「そうなんです。私、自然に場に合わせちゃうところがあって、自分の本当の気持ちも、後から気づく感じで」
高部「僕もそうです」
由奈「そうなんですか?」
高部「はい」
由奈「なので、今回はちゃんと向き合ってみようかなって」
高部「分かりました。それじゃ、別にライン代行とかじゃなくても、一緒に考えられることあったら、遠慮なく言ってください」
由奈「ありがとうございます」
少し間。
由奈、弁当の蓋を閉じる。
高部、軽バンを降りる。
由奈「ありがとうございました」
高部「いえ。また」
由奈、軽く会釈する。
軽バンがゆっくり走り出す。
見送る高部。
〇高部の部屋・中(夕)
ノートパソコンの前の高部。
客とのラインのやり取り。
高部、腕を組んだまま動かない。
〇駐車場(夕)
月極駐車場に軽バンが止まっている。
〇軽バン・中(夕)
由奈、スマホを見つめている。
由奈のライン「久しぶり。今度少し話せないかな?」
消す。打ち直す。
由奈のライン「最後にちゃんと話したいなって思ってます」
首を振り、消す。
※現在執筆中のため、一幕のみ掲載しています。
【概要】失われた記憶の中で、ぼくはもう一度、自分を見つけようとしている。
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ぼくはそこでは、シカッチと呼ばれていた。それだけは、はっきり覚えている。
シカは野にいる鹿の鹿。そうだ、ぼくは鹿丸という変わった名字だったので、そこからシカッチと呼ばれていたんだ。だんだんと思い出してきた。
そのうち風景まで見えてきた。
ここの国道はメチャクチャに飛ばす車がいっぱいで危険なんだけど、横断歩道ははるか向こうにあるから、キケンを承知でショートカットしなければいけなかった。
三つ下の妹と渡ったこともあるし、仲間のケンタと渡ったこともある。
ケンタだって、なつかしいなー。いっつもサッカーしたりして遊んだっけ。
あとは野良猫ね。
うちのママはケチンボ総隊長で、うちが汚れるって言って死んでも絶対飼わせてくれないので、毎日ケンタと公園のとこにキャットフードやミルクを買っていって、ミケニャンと名付けた三毛猫を可愛がっていた。
でも、ある時ミケニャンは急に姿を見せなくなった。
雨の中、傘をさして探しまくったけど見つからなかった。
あの時は本当に悲しくて、死ぬほど泣いた。ケンタも一緒に。
あの時以来、あんなふうに 泣いたことなんてない。
※続きはご依頼時に提出可能です
映画やドラマを観ていて、
「この会話、本当にそこに人がいるみたいだな」と、リアルに感じる瞬間ってありませんか?
逆に、ストーリーは面白いのに、どこか作り物っぽく感じてしまう作品もあります。
その違いの一つは、“間”にあるのではないかと思うんです。
会話というのは、ただ言葉を並べれば成立するものではない。
現実を生きている私たち人間は、
言葉になる前に考えたり、迷ったり、飲み込んだり、相手の反応を見たりというのを自然にしています。
つまり、人間の感情って、言葉そのものよりも、“言葉と言葉のあいだ”に現れると思うんです。
例えば、恋愛映画でいうと、「好きです」とストレートに言うシーンよりも、
何かを言いかけてやめたり、
沈黙のあとに「…いや、なんでもない」とごまかしたりする方が、リアルに感じることがある。
それは、その沈黙の中に、言葉にならなかった感情が存在しているからだと思うんです。
自分が好きな映画でも、会話の“間”が印象的な作品はとても多い。
最近観たエドワード・ヤンの映画では、登場人物たちは長々と感情を説明したりしません。
むしろ、言わない。
少し黙ったり、視線を外したり、別の話を始めたりする。
でもその「言わなさ」の中に、関係性や孤独が滲み出てくるんですよね。
会話劇の名手、エリック・ロメールの映画でもそうで、
一見するとただ男女が話しているだけなのに、
会話のテンポや、言葉を返すまでの微妙な空気で、相手への好意や戸惑いが見えてくる。
現実でも、人は本当に大切なことほど、うまく言えない。
だからこそ会話に“間”があると、観ている側はその空白を自然に埋めようとするのではないかと思うんです。
「あ、この人、本当は傷ついてるんだな」とか、「今、言えなかったんだな」とか。
なんでも説明してしまう映画よりも、一歩深く映画を感じられるようになる。
最近、自分も短い会話劇を書くことが増えました。
その中で感じるのは、全部説明してしまうと、逆に感情が死んでしまうということです。
少しズレた返事や、微妙に噛み合わない会話。
沈黙や、ごまかし。
そういうものが入った瞬間、急にキャラクターが「生きている感じ」になるのを見てきました。
会話は、言葉だけで出来ているわけではない。
むしろ言えなかったことや、黙ってしまった時間の方に、
そのキャラクターが持っている本質が立ち現れるんだと思います。
だから自分は“ちゃんと喋るキャラクター”よりも、
少し黙ってしまうキャラクターの方に惹かれて、心を寄せてしまうのだと思います。
会話を中心に展開するショートストーリーです。
テンポの良い掛け合いと、感情のすれ違いを重視しています。
■両思いなのに一生すれ違う二人
(ジャンル:会話劇 / ラブコメ)
(概要:実は両思いなのに、まったく噛み合わない二人の会話劇)
N「この二人、実は両思いです。でも、お互いそれに気づいていません」
女「ねえ、好きな人とかいるの?」
男「いるけど」
女「え、誰?」
男「言ったらどうする?」
女「別に、応援するよ」
男「そっか」
女「で、誰なの?」
男「お前だよ」
女「は?」
男「だから、“お前みたいなやつ”って意味」
女「なにそれ」
男「明るくて、ちょっとバカで」
女「バカは余計」
男「でも一緒にいると楽しいやつ」
女「…それ完全に私じゃん」
男「そういうタイプって意味な」
女「なんだよ」
女「じゃあさ、その人にちゃんと告白すれば?」
男「もうしてるけど」
女「え?」
男「今の会話」
女「いやいや、それ告白じゃないでしょ」
男「え、違うの?」
女「違うよ」
男「じゃあなんて言えばいいんだよ」
女「普通に“好きです”って言えばいいじゃん」
男「言ったらどうする?」
女「え…」
男「今、言ったら」
女「…それは、その…」
男「困る?」
女「困らないけど…」
女「でもさ、そういうのはちゃんとしたタイミングで」
男「じゃあ今じゃないんだ」
女「今は…なんか違うっていうか」
男「そっか」
女「うん」
男「じゃあやめとくわ」
女「…うん」
(少し沈黙)
女「ねえ」
男「なに」
女「その人、諦めるの?」
男「どうだろうな」
女「もったいなくない?」
男「なんで?」
女「絶対、相手気づいてないだけだよ」
男「何に?」
女「その人に、どれだけ好かれてるか」
男「…そういうもん?」
女「そういうもん」
男「じゃあ、もう一回だけ言ってみるか」
女「うん」
男「好きだよ」
女「……誰に?」
男「だからお前だって」
女「いやそれはタイプの話でしょ?」
男(小声)「一生無理だろこれ」
女「え、なんか言った?」
男「なんも言ってない」
N「今日も二人は、すれ違ったままです」
短い会話中心で展開するラブコメです。
キャラクター同士の距離感と、感情の揺れを重視しています。
■遅すぎた告白
(ジャンル:会話劇 / ラブストーリー)
(概要:友達関係のまま終わってしまった二人の、少し遅い告白)
女「ねえ、なんであの時、告白してくれなかったの?」
男「…したよ」
女「え?」
男「“好きだよ”って、言ったじゃん」
女「それって、友達としてでしょ?」
男「いや、本気で言った」
女「…嘘でしょ」
男「嘘じゃないよ」
女「じゃあなんで、もっとちゃんと…」
男「怖かったんだよ」
女「何が?」
男「それで終わるのが」
女「……」
男「だから。“友達のままでもいい”って顔してたんだ」
女「バカだよね」
男「知ってる」
女「私もだよ」
男「え?」
女「ちゃんと聞いてればよかった」
男「…今からじゃ遅い?」
女「どうだろうね」
男「考えといてよ」
女「うん、分かった」
女「…ちゃんと、今度は分かるように言ってね」
■部屋に来た理由
(ジャンル:会話劇 / ラブコメ)
(概要:突然「遊びに来て」と呼び出された男。
軽口を叩き合いながらも、少しずつ距離感が見えてくる二人の部屋でのやり取り。)
女「ねえ、なんで呼んだかわかる?」
男「いや普通に遊びだろ」
女「違う」
男「え、じゃあ何」
女「ヒマだったから」
男「それが普通だろ」
女「でもさ」
男「うん」
女「来てくれると思った」
男「それは、呼ばれたら来るだろ」
女「でしょ」
男「なんかムカつくな」
女「なんでよ」
男「完全に扱い読まれてる感じする」
女「だってあんた単純じゃん」
男「お前な」
女「でも来てくれて嬉しいよ」
男「…それ先に言え」
■帰り道
(ジャンル:青春 / 日常ラブコメ)
(概要:帰り道を並んで歩く二人。
何気ない会話の中で、お互いに少しずつ意識している気持ちが滲み出ていく。)
女「今日さ、ちょっと歩くの遅くない?」
男「お前が速いんだよ」
女「違うよ」
男「じゃあ何」
女「合わせてくれてるんでしょ」
男「…気のせいだって」
女「じゃあ先行くね」
男「いや待てって」
女「ほら」
男「危ないからだよ」
女「優しいじゃん」
男「普通だろ」
女「でもさ」
男「うん」
女「こういうの、ちょっと好きかも」
男「…そういうの言うな」
女「なんで」
男「意識しちゃうやん」
女「もうしてるくせに」
男「してないし」
女「してるよ」
男「…もう、帰るぞ」