2点間の高低差は既知点Aと未知点Bのほぼ中間にレベルを据え、垂直に立てられた標尺を視準することで求めることができます。また、それぞれの読みを後視(B.S.)と前視(F.S.)と呼びます。また、水準測量の方法には昇降式と器高式があります。
①昇降式による水準測量
昇降式は既知点Aを後視として読み、未知点Bを前視として読み取ることで標高差を求める方法です。野帳に記入するとき、後視から前視を引いた値が正の場合は昇、負の場合は降の欄にそれぞれ記入します。
②器械式による水準測量
昇降式は1つの後視に対し、2つ以上の前視を測定する場合に適する方法です。また、前視だけ読み取る点を中間点(I.P.)といい、前視も後視も読み取る点をもりかえ点(T.P.)といいます。
レベルと標尺間の距離を大きくするほど、器械の据え付け回数や視準回数が少なくなるので、作業効率は良くなります。しかし、器械の性能、天候、地形によって視準できる距離も異なってきます。そのため、公共測量における視準距離の最大は50〜80 [m] と定められています。
まとめとして、水準測量には昇降式と器械式があります。また、既知点を読みを後視(B.S.)、未知点の読みを前視(F.S.)といい、前視のみ行う点を中間点(I.P.)、前後視行う点をもりかえ点(T.P.)といいます。