平板測量の誤差はほとんどが据え付け(整準、求心、定位)するときに発生します。
整準時の誤差は次式によって表すことができます。
このとき、qは図紙上で生じるずれ [mm]、aは気泡の変位量 [mm]、rは気泡管の曲率半径 [mm]、nは前視準板の分画数、lは図紙上の方向線の長さ [mm] です。
また、求心時の誤差は次式によって表すことができます。
このとき、eは地上の点と図紙上の点のずれ [mm]、mは図紙上の縮尺の分母です。
定位時の誤差は外心誤差と視準誤差に分けることができます。外心誤差はポールとアリダードの定規縁の間に外心距離があることによって生じる誤差です。一般に外心距離は3 [cm] であり、外心誤差は下の表のようになります。なお、外心による許容誤差は0.2 [mm] なので、縮尺が1/200より小さい場合は外心誤差の影響は無視して大丈夫です。
視準誤差は視準孔の直径と視準糸の太さの違いから生じる誤差であり、許容誤差を0.2 [mm] 以下とすれば線の長さは10 [cm] まで影響がないとされています。
まとめとして、平板測量の誤差には整準時の誤差、求心時の誤差、定位時の誤差(外心誤差、視準誤差)があります。