このページでは例題を交えてコンクリートの配合計算を行っていきます。1 [m3] 当たりの配合条件を列挙しておきます。粗骨材の最大寸法は25 [mm]、スランプ値は10 [cm]、水セメント比は55%、空気量は5.0%、細骨材率は45%、単位水量は160 [kg/m3]、セメントの密度は3.15 [g/cm3]、粗骨材の表乾密度は2.64 [g/cm3]、細骨材の表乾密度は2.59 [g/cm3]、粗骨材の表面水率は5.0%、細骨材の表面水率は0.5%、AE減水剤は単位セメント量の0.25%とします。では、コンクリートの単位容積質量を求めていきます。まずは、単位セメントからです。
次に、骨材の容積を求めていきます。骨材の容積は1 [m3] から水の容積、セメントの容積、空気の容積を引けば求まります。
骨材の容積が分かれば、細骨材率から細骨材の容積、細骨材の容積を求めることができます。
細骨材容積に細骨材の表乾密度を掛ければ単位細骨材量を求められます。単位粗骨材量も同様です。
また、細骨材と粗骨材の表面水率も考慮しておく必要があります。
最後に、AE減水剤の量を求めておきます。
従って、コンクリートの単位容積質量は次のようになります。このとき、混和剤は含まないことに注意して下さい。
さらに、配合補正について考えていきます。試し練りの結果からスランプ値が8 [cm]、空気量が4.5%だった場合の配合補正を行います。スランプ値を1 [cm] 大きくするために単位水量を1.2%大きくします。空気量を1%大きくするために単位水量を3%小さくし、細骨材率を0.75%小さくします。
この単位水量と細骨材率を使って同じように各材料の単位量を求めていきます。
まとめとして、コンクリートの配合計算は質量と容積を上手く使い分けて計算を行います。何度も計算を行い、頭の中で整理しておいて下さい。