関研究室では,有機化学・物理化学・超分子化学・表面科学・分子分光学・デバイス工学などの多様なバックグラウンドを基に,様々な表面・界面の解析手法を用いて,バイオセンサーなどの電子材料表面や生体膜上の機能性(バイオ)分子の構造解析や,その界面機能の分子論的理解を目指し,「バイオ分子・水・イオンの多体的な相互作用の理解」に取り組んでいます.
研究分野は多岐にわたります.ですので,バックグラウンドは不問です.分野に囚われない研究をしてみませんか?
1.新規界面顕微分光手法の開発
表面や界面という空間的に限られた領域の分子イベントや環境を見る手法は限られています.私達の研究室では,最新鋭の界面分光手法を用いて,界面分子イベントや環境,さらには界面分子の詳細な構造を”見る”新しい測定装置の開発に取り組んでいます.開発された測定系は,いつか新たな材料開発や未開の生命科学現象の理解のヒントにつながるユーザーフレンドリーなツールになるかもしれません.
2.界面バイオ機能設計による高感度・高精度バイオセンサーの開発
標的タンパク質検出や生体環境測定を可能とする高感度なバイオセンサーを実現するためには,高い感度を有する電子材料を用いるだけでなく,高度に機能化されたセンサー表面により測定対象を補足し電子情報へと変換する,バイオ電子界面の設計が重要となります.機能性生体分子のde novo設計やコンピュータ予測モデル,研究室で開発中の測定方法に基づいて,高機能なバイオ機能界面をデザインしています.
凍結乾燥機:
HPLCで精製したペプチドを乾燥します.
HPLC:
2相系のグラディエント溶出が可能なHPLC.
光学顕微鏡:
CVDで合成した半導体結晶などの微小サンプルの評価を行います.
MilliQ water:
実験で用いるハイグレードな純水を生成します.
自作の転写装置:
位置や温度を制御して,微小半導体結晶をパターン電極上に設置します.
AFM (Agilent):
頂き物で故障の絶えないAFM.そろそろ稼働してほしい.
化学気相合成炉:
CVD法でバイオセンサーの検出部となる半導体結晶を合成します.
Coffee:
日常生活に不可欠です.