Fukuoka Complex Analysis Seminar
世話人:神本丈,日下部佑太,杉山俊,野瀬敏洋,水野宏真,山盛厚伺
世話人:神本丈,日下部佑太,杉山俊,野瀬敏洋,水野宏真,山盛厚伺
福岡の研究者を中心に,九州大学や福岡工業大学で月に一回ほどの頻度で複素解析セミナーを行います.
日時:2025年9月12日(金)15:30〜17:00
場所:九州大学 伊都キャンパス ウエスト1号館 D-314
講演者:村山 拓也(九州大学)
アブストラクト:
(今回の内容は半年ほど前に武蔵野美術大学での研究会「Random Topics on Teichmüller Theory III」で講演したものと類似のサーベイです.)
普遍タイヒミュラー空間においてヒルベルト多様体の構造を持つ部分空間として,ヴェイユ・ピーターソンタイヒミュラー空間というものが知られている.確率論におけるシュラム・レヴナー発展の大偏差原理から派生して,Wangらにより,この空間の特徴付けやケーラーポテンシャルの記述にレヴナー鎖・レヴナー微分方程式の方法が使えるということが見出された.本講演ではこうした近年の研究の紹介を試みる.時間が許せば講演者自身の興味の方向についても触れる.