コミュニティは、居住、福祉、ケア、教育、環境、エネルギー、地域経済、災害時の助け合いなど、暮らしを支えるあらゆる場面にまたがっています。
社会学をはじめ多くの分野で研究が積み重ねられてきました。
けれども、その多くは既存の地域社会を対象としたものです。
人が意図をもってつくるコミュニティ——共同で暮らす場、新しい働き方や支え合いの仕組み、震災以降に生まれた試み——については、経験も記録も、体系的には残されてきませんでした。
個別の事例として埋もれ、次の世代に届かないまま失われていく。
海外には、Communal Studies Association(1975年設立)、International Communal Studies Association(1985年設立)、Society for Utopian Studies(1975年設立)といった学術ネットワークがあり、Communal Societies、Utopian Studies などの査読誌が発行されています。
日本には、まだそうした場がありません。
実践が先にあって、それを受けとめる学術の側が追いついていない。これが私たちの出発点です。
「なぜ同じ課題が、場所を変えて繰り返されるのか」。
立場の違う者どうしが話すうちに、共通して出てきた問いでした。
具体的には、次のことを目指します。
多様なコミュニティ実践に関する知見の収集と体系化
学術研究と実践報告の記録・保存・公開
研究者と実践者の協働による知識創出
次世代への知識と経験の継承
成功事例だけでなく、失敗や葛藤も含めた総合的な検証
現場から生まれた知を研究につなげ、研究から得られた知を現場に返す。
この会では、研究者と実践者を区別しません。
それぞれが持つ知識と経験を、対等に扱います。
多くの共同体が、大きくなるにつれて当初の自由さを失ってきました。
成功事例だけでなく、失敗、葛藤、対立、組織が変わっていく過程そのものを、当事者が安心して語れる場でありたい。
それは、これから同じ道を歩こうとする人への、いちばん価値のある贈り物になると考えています。
個人や団体の中にとどまっている経験を社会に開き、誰もが参照できる知として蓄積していきます。
一人で生活を組み立てることが難しい人にとって、つながりは暮らしを守る仕組みそのものです。
弱さを欠けたものとしてではなく、社会のあり方を問い直し、新しいコミュニティを生む手がかりとして捉えます。
立場も意見も経験も違ってあたりまえ。
ひとつにすることを目的とせず、対話を通じて理解を深めていきます。
年に一度の大会、研究会、ワークショップ、対話の場を開く
査読のある学会誌を刊行する(学術論文だけでなく、実践報告も)
コミュニティに関する記録や資料を集め、オンラインのアーカイブ/データベースをつくる
若手の研究者、実践者を支える
国内外の学会、大学、地域団体とつながる
那須まちづくり広場、アズワン鈴鹿コミュニティ、GEN-Japanに関わる者や大学の社会学の先生が集まり、また関連する人とも相談を重ねながら、準備を進めてきました。
2026年11月1日に設立。
第1回の大会は、2027年6月5日、那須まちづくり広場で開催予定しています。