Library
垂る繭
短編漫画。夢を基にした和風怪奇譚。
── その里では、異形を信仰していた。
Released in 2022/03/20
Notes
別に読まなくてもいい雑記。
19ページ付近の背景は花の時期の桑畑です(潰れたけど)。桑の花言葉も併せて楽しんでね。
『オシロ様』は東北を中心に信仰のある神様、『オシラサマ』に由来。養蚕と縁が深い神様。
『トキノ』は時鳥、ホトトギスに由来。別名を不如帰とも。
『ユキ』はなんとなく。
元ネタは研究のモデル生物としてカイコを検討していた時に見た夢。飼育方法を調べてたらいつの間にか脇道に逸れて家畜としてのカイコと養蚕業について調べていた。真面目にやれ。
結局カイコを飼育することはなかったけど、飼育していたら確実にたくさんの幼虫を意図的に殺していた。物語も少し違ったものになっていたかもしれない。
ともあれカイコはヒトのモデル生物として使われる程度にはヒトと共通性があるので、ああいう生物がいても不思議じゃないですよねっ。
ロケ地は群馬県北部。養蚕仕様の古民家ってどんなだ……となったので見に行った。
群馬県中之条町 富沢家住宅、みなかみ町 雲越家住宅を見学。大変参考になりました。ありがとうございました。
それから沼田市歴史資料館でたまたまやってた企画展『利根沼田の絹遺産 ―お蚕様がいたくらし―』、タイトルに惹かれて急遽行ったら展示内容はもちろん、かつて養蚕をしていた見学者のリアルなコメントが見られたのがとても良かった。
見学箇所でいちいち時間使いすぎて車中泊する羽目になったのもいい思い出。また行きたいね群馬。