はじめまして。さわって学ぶ絵本実験室|Sawarico lab.です。
大学院博士課程を修了し、触れることのメカニズムや親子のふれあいについて研究してきました。
ですが、「ふれることの力」を本当に実感したのは、母になってからでした。
わが子が難聴とわかり、療育と仕事の両立に悩んだ末、離職を決断しました。
難聴かもしれないという不安に押しつぶされそうだった、新生児の頃。
産後すぐで心も体も不安定な時期。
さらにコロナ禍が重なり、人との接触や子育ての助けも得られず、
わたしは、適応障がいを経験しました。
そんなとき、救いになったのがこどもの柔らかな肌に「ふれる」ことでした。
声をかける余裕もない日でも、小さな手を握ったり、ぎゅっと抱きしめたり。
触れることで、「この子がここにいる」「私は生きていていい」という前向きな気持ちを感じられるようになりました。
ふれあいは、一般的にこどもの安心につながることはよく知られていますが、それだけでなく、「親である私自身の安心」や心の回復・障がい受容にもつながっていたのです。
Sawarico lab.は、「さわる」ことの力を、もっと自由に、親子で楽しめるかたちにしたいという思いから生まれました。
触れること意義や方法の記事(note)や、絵本や触覚カード、読み聞かせ動画を通して、ふれあいの時間を少しでも豊かにするきっかけになれたらと思っています。
そして何より、今つらさや不安の中にいる親御さんに、
「ふれることは、あなたの心にもやさしくすること」と伝えたい。
触覚は、親子をそっと支える力になります。
その力を、たくさんの家庭に届けていけたらと思っています。
遊びの中で「ふれる」を楽しみ、言葉と探求心を育む
親がこどもとのふれあいの意味やかかわり方を知る
親子のふれあいから、安心感とウェルビーイングを築く
五感を使った体験で、こどもの言葉と心の成長を支える