筑波大学 理工情報生命学術院 システム情報工学研究群 リスク・レジリエンス工学学位プログラム(大学院)
筑波大学 理工学群 社会工学類 都市計画主専攻(学類)
筑波大学 理工情報生命学術院 システム情報工学研究群 リスク・レジリエンス工学学位プログラム(大学院)
筑波大学 理工学群 社会工学類 都市計画主専攻(学類)
物事の実態を知るにはその対象を調べる必要があります。調べ方には様々な方法があり、対象をを見る、別のものと比較する、対象の特徴を抽出するなど様々ですが、科学的方法としては客観的に(誰が見ても同じように)計量・比較が可能なように対象の物理量を定量的に調べる観測という方法を使います(観測は理論から予測される物理量との比較を通じて、理論を絶えず検証・改良するための基礎情報となります)。
衛星測地研究室では、各種観測データ、特に衛星などのいわゆるリモートセンシング技術で取得されたデータを基に、地震や気象などの自然現象解明や都市インフラに関する課題解決に取り組んでいます。リモートセンシングに関する観測技術は多種多様ですが、本研究室では特に合成開口レーダー(Synthetic Aperture Radar; SAR)というマイクロ波イメージング技術、特にSARの応用技術で地表面の変動をcmオーダーの精度で検出可能なInterferometric SAR(InSAR、干渉SAR)という技術を活用した研究が中心です。本研究室での具体的な研究例は研究内容のページに記載しています。1970年代に科学の世界に登場したSARは、理学・工学的にまだまだ多様な応用可能性を秘めた発展途上の観測技術です。SARはこれまで地震や火山活動などの地殻変動研究での研究事例が多く地球科学の分野を中心に発展してきましたが、近年はセンサーそのものの性能向上や解析技術の発展も相まって、橋梁や高層ビルなどの人工建築物・インフラ設備のような工学的応用も増えてきており、SARが対象とできる分野は多岐に渡りますし、そもそもSARのポテンシャルを考えれば今後より一層広い範囲に応用されていくと思います。現在、本研究室はSARを用いた研究が中心となりますが、SARにこだわらず興味・関心のある対象に対して適した観測手法を駆使して、諸現象の理解およびよりよい社会に資することを目指して研究を進めています。
2024年度は、教員1名、博士学生2名、修士学生4名、学類生2名の9人体制となっています。総合研究等Bの8階に教員部屋・学生部屋があるので、興味ある方はぜひ訪問してみてください。研究室メンバーの詳細は研究室メンバーのページをご覧ください。また、これまでの研究室の成果は研究室の成果のページに一覧となっていますので、こちらも合わせてご覧ください。
本研究室は筑波大学理工学群社会工学類(都市計画主専攻)およびシステム情報工学研究群リスク・レジリエンス工学学位プログラム(大学院)に属しています。教員自身の研究内容は所属組織とは少々異なる地球科学(Earth Science)が中心ですが、関連分野として土木工学でも応用事例は多く、今後は今より高空間分解能化したり新しいタイプのセンサーが登場すれば都市計画系の研究も可能かもしれません。技術をどう応用するかは皆さんのアイディア次第です。「〇〇は出来ますか?」「〇〇に使えませんか」というような相談はwelcomeですので気軽に相談してください。4年生での研究室配属希望の場合、基本的には社会工学類都市計画主専攻の学生を受け入れますが、他の主専攻の学生も興味があれば相談してください(配属時の定員設定があるので、他の主専攻の学生は3年の夏休み前に相談をくれるとbetterです)。メールはいつでもOKです(簡単な自己紹介はつけてください)。また、大学院(修士課程、博士課程)については他専攻や筑波大学外からの学生も歓迎です。希望する際は事前に相談ください。