対象者のために、私のために、今日が私の分岐点
第34回埼玉県作業療法学会 学会長
リハビリテーション天草病院
髙橋啓吾(Keigo Takahashi)
第34回埼玉県作業療法学会の学会長を拝命いたしました、リハビリテーション天草病院の髙橋啓吾と申します。
第34回埼玉県作業療法学会は、2025年6月29日に埼玉県立大学で開催します。
学会のテーマは「対象者のために、私のために、今日が私の分岐点」としました。学会に参加して自己研鑽をすることは、対象者のためでもあるし、自身のためでもあることを意識して頂きたいと思ってテーマを考えました。
我々、作業療法士は、対象者の活動・参加に向けて働きかけ、少しでも対象者の生活に好影響を与えるために働くことは言うまでもありません。そのため、学会や研修会に参加して知識・技術を習得することは対象者のために必要なことだと思います。また、皆様も経験があると思いますが、対象者への介入が上手く進まずに、自身の介入を反省することや悩むことがあると思います。その時に、皆様はどのように克服してきましたか?どのように成長されましたか?私は、職場の先輩や同僚にも恵まれましたが、学会や研修会で他の病院の作業療法士の仲間と関わる事によって、自身の成長があったと実感しています。
今回の学会では、是非とも多くの方とお話しをして頂きたいです。その為に、ディスカッションしやすくなるよう、演題発表はポスター演題とさせて頂きました。この場を通じて、顔の見える関係の構築や、普段の悩みを共有して頂きたいと思っています。また、領域セミナーを開催し、同じ分野の方々と研鑽して頂きたいと思っています。領域セミナーの時間は、90分と多くの時間を割り当てており、身障分野、精神分野、小児分野に分けて開催します。どの分野の作業療法士が参加しても、学びを深める機会になります。
特別講演Ⅰは、日本作業療法士協会会長の山本伸一先生です。「これからの作業療法士に必要なこと」を講演して頂き、みなさまのこれからの作業療法人生を強力に後押ししてくれる講演になります。
特別講演Ⅱは、日本作業療法士協会理事の村井千賀先生です。地域包括ケアシステムについてご講義を頂き、地域生活での支援や活動と参加に向けて作業療法士に必要なことをご講義して頂きます。
学会長講演は「MTDLPのこれまでの10年とこれからの10年」と題して発表させて頂きます。普及・啓発の10年から定着と深化の10年が始まります。これからは、MTDLPをどのように活用するかが大切な時代だと思っています。
人と人が影響し合って成長する。自身が明確に変わるきっかけとなった学会。それが後になって分岐点だったと気づける日がくると思います。
みなさまのご参加をお待ちしています。
高橋 啓吾 氏
リハビリテーション天草病院
認定作業療法士
〈現職歴〉
2002年 作業療法士免許取得
2002年 リハビリテーション天草病院 入職
2010年 認定作業療法士 取得
2014年 MTDLP推進プロジェクト委員
2015年 MTDLP指導者 取得
2017年 埼玉県作業療法士会 理事
2019年 日本作業療法士協会 MTDLP士会連携支援室 室員
2021年 日本作業療法士協会 MTDLP室 室員
【略歴】
2002年 作業療法士免許取得
2002年 リハビリテーション天草病院入職
2010年 認定作業療法士取得
2014年 MTDLP推進プロジェクト委員
2015年 MTDLP指導者取得
2017年 埼玉県作業療法士会理事
2019年 MTDLP士会連携支援室室員
2021年 専門作業療法士取得(脳血管分野)
2021年 MTDLP室室員
2023年 MTDLP事例審査会 副委員長
【講師】
・環境適応講習会
・上尾医療中央専門学校(非常勤講師)
・東京家政大学(ゲストスピーカー)
・日本医療科学大学(非常勤講師)
・文京学院大学(非常勤講師)
【資格】
・ 認定作業療法士、
・専門作業療法士(脳血管障害)、
・MTDLP指導者、
・介護支援専門員,
【書籍執筆】
・知覚に根差したリハビリテーション
・環境適応
・事例で学ぶ生活行為向上マネジメント