三人之会とは
三人之会とは
能と中国演劇が大好きな演出家・奥田知叡が、人生でどうしても一度は仕事をしたいアーティスト達と作品を創る演劇ユニット。
対象は俳優にとどまらず、演出家・翻訳家・ドラマトゥルク・映像作家・美術家・制作など奥田知叡が人生で知遇を得た全ての人間。
「演劇は一人ではできず、二人では心もとなく、三人いてやっと関係性ができる」という奥田の定義の元、俳優を含めたさまざまな職種の人々との協働作業を通じて舞台作品を作る。
「戯曲/書かれたテクスト」という演劇の根幹を保持し続けながら演劇の領域を少しずつ拡大する実験的な上演を行う。
作品づくりにあたっては、中国語圏のアーティストや能の技法を積極的に取り入れる。
2022年10月に設立。東京にて活動中。
現メンバーは白江夏生み(劇作家・演出家)、衛かもめ(作家)ほか。
主宰プロフィール
奥田知叡
演出家。三人之会主宰。
二松学舎大学文学部国文学科卒。劇場創造アカデミー11期修了。京都芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻修了。
現在は国立台北芸術大学戯劇学系博士課程に在籍し、能と中国語圏演劇の研究・創作に取り組んでいる。
毛沢東思想に憧れた父親の命令で、幼少期から中国人コミニュティにて中国語を学ぶ。残留孤児・不法滞在者などとの交流を通して、社会から疎外される個人の問題に関心を持つようになる。
大学時代に地元の劇団にてリアリズム演劇を学ぶ。スタニスラフスキー・システムに基づいた演出を学ぶため中国・北京の中央戯劇学院に留学するが、アングラ演劇と能を「再発見」し、帰国。劇場創造アカデミーにてアングラ演劇の演出家・佐藤信に師事。
主な演出作品に李健鳴『隔離』(2021)、三好十郎『胎内』(2023) 、高行健『逃亡』 (2023、2024)、李六乙『非常麻将』(2025)。能に関する論考に「武智演出「綾の鼓」の再評価―能技法を用いた三島『近代能楽集』の上演意義―」(『能と狂言』21号)、修士論文「能技法を用いた三島由紀夫『近代能楽集』上演の研究―能の現代演劇化について―」(京都芸術大学大学院 優秀賞)。
研究と演劇活動のほか、通訳・翻訳者としてさまざまな文化プロジェクトに従事。
三人之会第三回公演『非常麻将』の上演台本・演出を担当。
三人之会特別企画 逃亡再演のための試作上演の演出を担当。。
三人之会第二回公演『逃亡』書×映像×演劇の演出を担当。
三人之会初回公演『胎内』の演出を担当。
メンバープロフィール
衛かもめ(作家・ライター)2024年〜
日中二か国語で執筆・翻訳活動中。2020年、POPO華文創作大賞ファンタジー部門で『雪夜啓明』が佳作を受賞。小説のほか、脚本や舞台、映画に関する感想も執筆。中国古典を10年以上研究し、現在は舞台制作に転身。
三人之会第三回公演『非常麻将』にドラマトゥルクとして参加。
三人之会特別企画 逃亡再演のための試作上演に劇評として参加。
白江夏生み(劇作家・演出家)2024年〜
京都出身。立命館大学文学部日本史学専攻卒。
劇作・演出は高校生より始める。大学卒業後、関西の農業用品店に就職。販売・営業を経て店長職を務める傍ら、創作活動を行う。日本劇作家協会主催の戯曲セミナーなどで劇作を学びなおした後、さらに踏み込んだ演劇活動を決心。2023年に上京。同年より2年間、劇場創造アカデミー(杉並区立の公共劇場座・高円寺に付属する演劇養成所)演出コースにて佐藤信(演出家)や木野花(俳優・演出家)に師事。三人之会以外の活動では、劇作提供、演出、高校の演劇部にて演劇ワークショップなど行う。
代表作は『ふねを漕ぐ魚たち』(令和5年度北海道戯曲賞最終候補)。
三人之会第三回公演『非常麻将』に制作として参加。
三人之会特別企画 逃亡再演のための試作上演に舞台として参加。
過去に在籍していたメンバー
今子青佳(書作家・現代美術作家)2023年〜2025年
三人之会第三回公演『非常麻将』に美術として参加。
三人之会特別企画 逃亡再演のための試作上演に美術として参加。
三人之会第二回公演『逃亡』書×映像×演劇に美術として参加。
三人之会初回公演『胎内』に美術として参加。
田詩陽(映画監督・映像作家・写真家)2023年〜2025年
三人之会特別企画 逃亡再演のための試作上演に映像として参加。
三人之会第二回公演『逃亡』書×映像×演劇に映像として参加。
三人之会初回公演『胎内』に映像として参加。
中川直也(俳優)2024年
三人之会特別企画 逃亡再演のための試作上演に参加。
渕上夏帆(俳優)2022年
三人之会初回公演『胎内』に花子役として出演。