公的機関の専門家派遣や個別のご依頼で支援した事例をご紹介します。守秘義務のため、社名は伏せ、業種・規模・地域は特定されない範囲で記載しています。
ご依頼の経緯:公的機関の専門家派遣
課題
仕入・発注が長年の経験と記憶に頼っており、担当者以外には分からない状態だった
商品数が多く、売れ筋と死に筋の区別がつかないまま、在庫の過不足が繰り返されていた
在庫に資金が寝る一方で、仕入先への支払いが先行し、資金繰りが苦しくなっていた
支援内容
仕入・製造・販売のデータを集め、商品別の動きを「見える化」
発注の判断基準(発注点・発注量)を整理し、誰でも発注できる仕組みに
資金繰り表を整備し、月次で入出金の見通しを立てる習慣づくり
支援後
発注の判断基準が社内で共有され、担当者が不在でも発注が回るように
月次の資金繰り表で、数か月先の入出金の見通しを立てる体制に
診断士コメント:食品の現場では「数字を見る前に体が動く」ベテランほど、仕組み化を嫌います。データを押しつけるのではなく、ベテランの勘を数字で裏づけるところから始めたのが、受け入れられた理由だと思います。
ご依頼の経緯:公的機関の専門家派遣
課題
長年の固定客に支えられてきたが、売上の縮小が続いていた
「何かを変えなければ」という思いはあるが、どこから手を付けるべきか、経営者自身が整理できていなかった
製造・販売・財務のどこに問題の根があるのか、客観的に見てほしいというご要望
支援内容
財務分析(決算書から収益構造と資金の流れを把握)
製造現場の確認(工程、歩留まり、原価)
販売先・商品構成の分析(どの商品・どの販路が利益を生んでいるか)
課題の全体像を1枚に整理し、「今すぐやること」「半年以内」「来期以降」に優先順位づけ
支援後
課題の全体像と取り組む順番が1枚にまとまり、経営者が自社の課題を自分の言葉で説明できる状態に
診断士コメント:老舗ほど「変えてはいけないもの」と「変えるべきもの」の見極めが大切です。製造現場の経験から、工程や原価の話が現場の方と同じ言葉でできたことが、短期間で核心に迫れた理由でした。
ご依頼の経緯:公的機関の専門家派遣
課題
常連客に支えられているが、新規客が減り、売上が頭打ちになっていた
集客は口コミ頼みで、店外への販路(テイクアウト、通販、卸、催事など)を持っていなかった
「自分の店の強みが何か」が、オーナー自身も言葉にできていなかった
支援内容
商品・サービスの棚卸しと、お客様が評価しているポイントの整理
店外販路の候補(テイクアウト、EC、業務用卸、催事出店)の比較と優先順位づけ
販路開拓の行動計画づくり(誰に・何を・どう届けるか)
支援後
店の強みが言葉になり、取り組む販路が絞り込まれ、行動計画に落とし込まれた状態に
診断士コメント:飲食店の販路開拓は、「店で出しているもの」をそのまま外に持ち出してもうまくいきません。食品表示や保存性など、店の外に出すときに必要な要件を最初に整理したことで、遠回りを避けられました。
対象:創業希望者、創業後間もない事業者
ご依頼の経緯:山梨中央銀行「創業・第二創業スクール」講師・事務局長、せたがや創業スクール講師、東京都「女性・若者・シニア創業サポート2.0」セミナー講師、磐田市商工会「事業計画作成セミナー」講師 ほか
課題
「やりたいこと」はあるが、事業計画として形にできない
創業資金・融資・運転資金の見通しが立たず、不安で一歩が踏み出せない
マーケティングや販売の基本を学ぶ機会がない
支援内容
創業スクールでの講義(マーケティング戦略、IT活用、営業・販売戦略と人材育成、ビジネスプランワークショップ)
個別相談会での計画書のブラッシュアップ
最優秀ビジネスプランの中小企業庁提出に向けた作成支援
「創業前に考えるお金の話」などのセミナーで、資金計画の考え方を伝える
支援後
講師を務めた創業スクールが、中小企業庁「創業スクール10選」に3年連続で選定(2017〜2019年)
診断士コメント:創業スクールで大切にしているのは、融資制度を暗記することではなく、お金の不安を数字で見えるようにすることです。見通しが立てば、人は動けます。
まず現場と数字を見る:決算書だけでなく、売り場・工程・仕入の流れ・お客様の声を確認します
課題を1枚に整理する:全体像を経営者と共有し、優先順位を一緒に決めます
経営者の言葉で計画にする:社員や金融機関に自分の言葉で説明できる計画をつくります
実行まで伴走する:計画をつくって終わりにせず、動くところまで見ます
※掲載の許可をいただいた方の声です。
「コロナ禍でテイクアウトに切り替える助成金の申請を、文章の修正から提出の段取りまで見てもらいました。『18日に出そう』と言っていたら締切に間に合わないところで、助かりました。次の補助金もお願いしたいと思っています。」
― 飲食業・東京都大田区・店主
「7日間お世話になりました。漠然としていた考えが、ずいぶんまとまってきたと感じています。自分の想いを紙に書き出すことで、事業のイメージが具体的になりました。」
― 創業スクール受講者・東京都世田谷区(受講者アンケートより)
「清涼飲料水の原価計算から業務用の卸価格の決め方まで、一緒にエクセルを作りながら教えていただきました。販促パンフレットは魅力的に仕上がり、6次化大賞のファイナリストに選ばれた際は自信を持ってお渡しできました。」
― 食品製造業・東京都目黒区・代表
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