【創刊】1971年、【休刊】2022年、【通巻】441(増刊除く)、【発行】第二書房、メディアソフト、ナビゲイター
日本で一番有名なゲイ雑誌と言って間違いありません。異性愛者である伊藤文学によって創刊されたことも有名です。『薔薇族』については伊藤自身による著作において創刊の経緯などが語られており、他の雑誌と比べその背景が知られています。70年代から80年代にかけてゲイ雑誌の覇権的存在でしたが、1990年代には『バディ』が創刊したことや、男性同性愛者は女性と結婚すべきと推奨する発言をするようになったことなどの理由から、それ以前の勢いを無くしていきました。『薔薇族』は多くが国会図書館に所蔵されており、個人的に必要と思った号や興味のあった号などを適当に収集したのみなので、所有はわずかのみです。
■『薔薇族』に関する研究本・研究論文(年順)
「1965-72年頃の第二書房:伊藤文学氏への聞き取り調査から」(石田仁、2007年、『中央大学文学研究科 論究』39: 41-58)
『Homosexuality and Manliness in Postwar Japan』 (Jonathan D. Mackintosh, 2009, Routledge)
『〈男性同性愛者〉の社会史:アイデンティティの受容/クローゼットへの解放』(前川直哉、2017年、作品社)
「ゲイ雑誌にみる同性愛男性の身体技法の変化」(林正浩、2023年、『解放社会学研究』37: 26-49)
■【所持号】
・所持号は網掛け
・セル内数字は通巻
・セル内ハイフンは未刊箇所