【創刊】1993年、【休刊】2019年、【通巻】303(増刊号除く)、【発行】テラ出版
1990年代以降のゲイ・アイデンティティやゲイ・カルチャーなどを論じるにあたって無視することのできない雑誌です。1997年からの「ハッピー・ゲイ・ライフ」というキャッチフレーズとそれをもとにした誌面づくりによって、ゲイとして生きることの意味を作り変えてきました。他の雑誌と比べても、爽やかなイラストや写真の表紙が目立ちます。マツコ・デラックスが編集部にいたということも有名です。ちなみに私の知人(異性愛男性)に、新しいスポーツ雑誌かなと思って何気なく買ってみたら『バディ』だったというエピソードを教えてくれた人もいました(笑)。
『バディ』に関してはもっとも興味があり、これまでも中心的に収集してきたので、一番所持数が多いです。古いものから集めていったので、新しい号に関してはまだ未所持が多くなっています。国会図書館にも多くが所蔵されていますが、1990年代の号については欠けているものが多いです。『バディ』は2005年から付録でDVDが付くようになりましたが、中古で集めてきたものの多くはDVD無しで販売されておりましたので、それに関しては一部を除いてあまり所持していません。
■『バディ』に関する研究書・研究論文(年順)
「『懸命にゲイになるべき』か?:雑誌『Badi』にみるセクシュアリティとライフスタイルの関係性」(森山至貴、 2008年、『論叢クィア』1: 76-98)
「ゲイ雑誌『バディ』は何を目指してきたのか:編者の言説からみるゲイ・アイデンティティの形成」(斉藤巧弥、2017年、『年報社会学論集』31: 24-35)
「ゲイ雑誌にみる同性愛男性の身体技法の変化」(林正浩、2023年、『解放社会学研究』37: 26-49)
「生き延びるためのセックス実践とアイデンティティ・ポリティックス:初期のゲイ雑誌『バディ』を通して」(茹岑浩、2023年、『言語社会』17: 39-57)
■所持リスト
・所持号は網掛け
・セル内数字は巻・号・通巻
・セル内ハイフンは未刊箇所