アライグマは北米原産の中型食肉目で,アライグマ科アライグマ属に属しています.
アライグマは日本には元々生息していませんでしたが,
1970年代~1980年代にかけてペットとして輸入された個体が逃げ出したり,飼いきれなくなって逃がされたりして日本中に広まっていきました.
現在ではアライグマは日本全国に分布して繁殖し,個体数を増やしています.
アライグマは,外来生物法で特定外来生物に指定されています.
(写真:日高市で撮影されたアライグマ)
アライグマの生息数が増えると,何が困るのでしょうか.
アライグマが引き起こす問題としては以下のものが考えられています.
農業被害
アライグマは雑食性で手を器用に使って農作物を食べ,多額の農業被害を出しています.特にスイカやトウモロコシなどの食害が知られています.
在来生物への捕食圧
また,日本に元々生息していた在来生物,特に両生類を食べてしまう被害があります.元々日本にはいなかった外敵に対して,在来生物が対抗する手段は乏しく,地域での被害は大きいものになります.
人獣共通感染症
さらに,アライグマは家屋の屋根裏に侵入したり,町中でゴミを探したりと,人の住む地域と近いものになっています.そのため,病原体を人の生活圏の近くまで運んできてしまう恐れもあります.
アライグマの足跡は特徴的な5本指が見られます.
アライグマは水辺を好むため,水辺の泥状の場所で足跡が見つかることが多くあります.
この足跡がある場所には,アライグマがいたということになります.
(写真:日高市で確認されたアライグマの足跡)
アライグマ問題の根本の原因は人間です.アライグマ自身に罪はありませんが,人間が持ち込んでしまったばかりに在来種を捕食してしまうなど問題が生じています.
外来種問題は人間が原因の環境破壊.人間が解決のために動かねばなりません.
そして同時に,第二のアライグマをうまないため,これ以上の外来種問題の発生を防がなくてはいけません.そのためにはこれ以上「入れない」「捨てない」「拡げない」ことが大切です.
(画像:環境省 生態系被害防止外来種リスト リーフレットより引用)