【フライングディスクとは】
フライングディスク は、「フリスビー(Wham-O社の商標登録)」の愛称で親しまれており、玩具としてだけではなく数々の競技種目が生み出されております。そして、世界フライングディスク連盟(WFDF)は2015年に開催された第128次国際オリンピック委員会(IOC)総会で正式に承認団体として認められ、オリンピックの正式種目となる可能性があります。
【障害者スポーツとしてのフライングディスク】
フライングディスクは、誰でも簡単に投げる事ができて楽しめるスポーツです。その中でもアキュラシー競技(5m-7m離れたフラフープ程度の大きさのゴールを通過した回数を競う)は、距離や投げる方法を工夫する事で障害がある方でも楽しんで競技に取り組むことが出来ます。
【慢性呼吸器疾患と運動】
慢性呼吸器疾患による症状(呼吸困難感など)や在宅酸素療法が活動制限に繋がり、動かないことによる筋力低下が起こり、結果として呼吸困難感の増強を生じるといった悪循環となります。活動量は近年の慢性呼吸器疾患(特にCOPD)においては寿命に影響すると報告されており、運動療法が重要視されています。運動は呼吸困難感を改善させ、活動量を向上させる可能性があります。
【慢性呼吸器疾患とフライングディスク】
フライングディスク競技の中でもアキュラシー競技は、呼吸が苦しい人や在宅酸素療法を行っている人でも自分のペースでゆっくりと投げる事ができます。また、動作制限があってもゴールまでの距離や投げる姿勢(座位・立位)を調整する事で誰でも同じように楽しむことが出来る運動です。