海産無脊椎動物の進化生物学・系統分類学
海洋には、驚くほど特殊化した形態や生態をもつ生物がしばしば生息しています。しかし、これらの生物がどのように進化を遂げてきたのかは、多くの場合、よく分かっていません。貝類、環形動物、甲殻類を対象に分子系統学的手法などを用いて、その系統位置などを検討することで、どのように進化を遂げてきたのかを推定しています。特に、生活様式や生息場所の転換が 生物の生態・形態の進化に大きな影響を及ぼす場合が多く、その関連性に注目しています。
寄生・共生の進化生態学
海洋には、寄生・共生関係をはじめとする様々な種間関係が見られます。貝類、環形動物、甲殻類を対象にフィールドワーク、飼育実験、分子系統解析によって海洋生物の織りなす種間関係の実態や自然史について紐解いていこうと考えています。
干潟の生物の多様性と自然史
干潟には、様々な生物が生息しています。貝類、環形動物、腕足動物などの多様性、種内あるいは種間での相互作用、生態、進化などを広く研究しています。
海産無脊椎動物の発音行動の進化
甲殻類やゴカイ類などの海産無脊椎動物は発音行動を持つことが知られています。その詳しい発音メカニズム、音の持つ生態的役割について明らかにすべく研究しています。特に最近では、砂浜に住むスナガニ類の発音行動に注目しています(Goto et al. 2025など)。
深海の生物の多様性と進化
深海の生物、特にユムシ類やホシムシ類などの多様性、進化、適応について研究しています。