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話題提供
講義
米田 剛 先生
所属
東京大学 大学院数理科学研究科 准教授
略歴
東京大学 大学院数理科学研究科 准教授,2016年-
東京工業大学 大学院理工学研究科 准教授,2014年-2016年
北海道大学 大学院理学(系)研究科(研究院) 助教 ,2011年-2014年
Postdoctoral Fellowship, Pacific Institute for the Mathematical Sciences,University of Victoria,2010年-2011年
Postdoctoral Fellowship, Institute for Mathematics and its Applications,University of Minnesota,2009年-2010年
受賞
科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞,2014
日本数学会賞:建部賢弘特別賞, 2012
井上研究奨励賞,2012
Chairman Award for Outstanding Ingenuity and Creativity, University of Tokyo,2009
講義概要
純粋数学者としての私の乱流研究は、Goto-Saito-Kawahara(2017)のナヴィエ・ストークス乱流の数値解析やMcKeown et.al(2020)の渦輪の衝突実験を出発点としています。一方で、数学サイドではKiselev-Sverak(2014)やBourgain-Li(2015)の非圧縮オイラー方程式研究のブレイクスルーを経て、「渦伸長」に対するより深い数学解析手法が発展してきています。それらを踏まえたうえで、流体若手夏の学校では、新しいエネルギーカスケードの考え方をお伝え致します。より具体的には、コルモゴロフの相似仮説を出発点とはせずに「渦伸長」を出発点とした以下の乱流論文を丁寧に解説します。
◆ Mathematical reformulation of the Kolmogorov-Richardson energy cascade in terms of vortex
stretching (Yoneda-Goto-Tsuruhashi, preprint)
夏の学校の参加にあたっては、テキスト(数理流体力学への招待,SGCライブラリ,サイエンス社)の第6章をあらかじめ読んでおくことをお勧めします。歪み速度場を生成する大スケール渦とそこから伸長される小スケール渦に対する数学計算です。この辺の計算にある程度慣れておくと、講義の理解がすんなりと進むものと思われます。
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