龍ヶ崎
F龍gelの会
(フリューゲル)
~大切なお知らせ~
今年1月1日に発生しました能登半島地震で多くの方が亡くなり、また被災され、今も9千人を超える方が避難を余儀なくされていることに心が痛みます。
亡くなられた方々に深く哀悼の意を表しご遺族と被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
今後、一日も早く平穏な日常が戻り、復旧・復興が進んでいくことを心より願っています。
さて龍ケ崎「F龍gelの会」は、私たちが目指してきたことが達成できたことから2024年4月7日をもって解散することにしました。
解散にあたり、一緒に歌い、活動してきた仲間とともに軌跡をたどりたいと思います。
1999年「第九を歌う市民コンサート」をきっかけに一粒の種がまかれました。
まかれた種は2004年、2014年、2019年と「龍ケ崎第九」の実施に大きくかかわり成功に導きました。
大勢の仲間と、声と心を合わせて、一つの音楽を創り上げました。
それは良き指導者のもと、その教えを素直に受け止め「努力」するということ。そしてなによりも、それを「楽しむ」こと。練習に参加することが待ち遠しかったことを思い出します。
私たちが心を込めた「龍ケ崎第九」は国内の第一線で活躍している一流の指揮者、ソリスト、オーケストラと共に一つの舞台を作り上げてきました。その舞台を家族、友人、市民はもとより東京からも大勢の方が観て聴いて、喜びに満ち溢れた音楽の創造による感動の共有が出来ました。
また毎年6月に「身近に本物の音楽を」との思いから、地元をはじめとする音楽家の方々のご理解とご協力を得てミニ・コンサートを企画、続けてきました。ミニ・コンサートでは奏者の息遣い、間近で聞く音色、初めて見る楽器、人柄を感じるおしゃべり等々、心が豊かになることを感じた瞬間でした。
そして11月に開催される市民文化芸術フェスティバル(龍音祭)には公募による合唱団を組織し参加。笑顔とともに美しいハーモニーを響かせました。
加えて2月には有志を募り、国技館5000人の第九コンサートに参加。全国の第九を歌う仲間との交流を続けてきました。
私たちの目指したところは、歌うことにとどまらず茨城県南地域の音楽文化の向上に寄与すること、皆が本物の音楽を感じられることを目指してきました。
合唱団体というよりも音楽企画実践団体という稀有な存在だったと思います。
まかれた一粒の種は、大きく成長し、いくつもの綺麗な花を咲かせ、一人ひとりの心を耕すとともに、豊かにして潤いを与え、地域に対する愛情を育む原動力になっているという確信に変わりました。
龍ケ崎「F龍gelの会」は今日で幕をおろします。会員の皆様はもとよりご指導いただいた先生方、各合唱団の皆様、そして龍ケ崎市はもとより龍ケ崎市まちづくり・文化財団のご理解とご協力、支えがあってこそこの龍ケ崎「F龍gelの会」であったと思うとともに心より感謝いたします。
会としての幕はおろしますが、共に歌い活動していただいた皆様が、どんな時でも音楽を続けて頂くとともに一人ひとりに幸多からんことを心より祈念しています。
なお、皆さまよりお預かりしている会費(51,573円)は全額、日本赤十字社を通じて能登半島地震災害による義援金として寄付をいたします。ご理解頂くとともにご賛同のほどお願いいたします。
日本一温かく広い心を持つ龍ケ崎「F龍gelの会」、これまで本当にありがとう、そしてさようなら。
2024年4月7日 龍ケ崎「F龍gelの会」
会長 後藤 香進