バロックヴァイオリンとは???
バロックヴァイオリンとは???
楽器本体
顎当てや肩当てがなく。ネックの角度が浅く、指板も太く短いです。駒やテールピースも現代とはやや形状が異なり、バスバーも短く細い場合があります。
とはいえ、楽器本体・ボディーの部分は17世紀初頭から基本的に変わらず、付属品の変化のみです。
弓(バロックボウ)
短く、軽く、反りも逆。毛も少ない。バロックボウと偏に言っても形状は様々です。18世紀後半、古典派の時代にはクラシカルボウと呼ばれるより現代に近い形状の弓へと移行していきます。
楽器本体に比べて圧倒的に変化が大きく、作品とともに変化をしたことを感じられ、バロックヴァイオリンを演奏する上で重要です。
弦(ガット弦)
羊や牛の腸を撚って乾燥させた「ガット弦」を使用します。高弦にはそのままのガット弦(プレーンガット)を、低弦にはガットにシルバーを巻いた”巻き線”を張ることが多いです。
湿気や気温に大きく左右されますが、ガット弦特有の発音と響きはナイロン弦やスチール弦とは一味違った素晴らしさがあります。
ナイロン弦やスチール弦とは太さも手触りも、弓との摩擦具合も異なるため、弓同様にバロックヴァイオリンを演奏する上でとても重要な要素です。