----- ご挨拶 -----
「論語と算盤で考えるSDGs研究会」は、私が同名の本を出版したことをきっかけに、2021年2月から活動を始めました。
主な活動として、毎月のオンライントークセッションを開催しています。
毎回、SDGsや社会課題に取り組んでいる方々をお招きしてお話を伺っています。
私たちの活動の根底にあるテーマは、
「持続可能な社会をどう作るか」
「新しい社会をどう構築するか」
ということです。
おかげさまで、協力してくださる方も増え、活動も多様化してきました。
現在、社団法人化を具体的に検討しているところです。
また、『論語と算盤』の著者である渋沢栄一関連の活動も積極的に行っていく予定です。
今後、渋沢栄一の著書の読書会や、ひ孫である渋沢寿一さんの講演会、さらに渋沢に縁のある深谷の富岡製糸場へのバスツアーなども企画しております。
さらに、東京で毎月第3火曜日に業種交流会を開催しており、論語と算盤の精神を持ってビジネスを展開している方々が集う場を提供しています。
ネット上での交流会も今後開催を予定しておりますので、ぜひご参加ください。
また、私たちと一緒に活動したい方、トークセッションの企画や運営に興味のある方も募集しています。
コラボの提案などがありましたら、ぜひお気軽にお声がけいただければと思います。
SDGsについては、賛否両論があるところですが、特に長く環境活動に携わっている方の中には、あまり信用していない方もいらっしゃいます。
それでも、SDGsが多くの人々に意識を持たせ、協力し合う雰囲気が生まれたことは大きな成果であり、認めるべき点だと思っています。
しかし、SDGsの目標が達成されたとしても、それが持続可能な社会の実現につながるかというと、まだ不確かな部分が多いと感じます。
その理由の一つは、SDGsの根本的な考えが近代の枠組みに依存しているからではないかと思います。
この枠組みを超えるためには、パラダイムシフトが必要です。
私たちの会では、このパラダイムシフトを促す要素として、主に3つを挙げています。
1つ目は倫理感、つまり渋沢栄一が提唱した「論語と算盤」の一致、倫理と経済の一致です。
2つ目はアート、未来を創り出す力としてのアート思考。
そして3つ目はワンネス、世界との一体感です。
この3つをもって今後の社会を考えていくことが、より良い世界を築く鍵になると信じています。
論語と算盤で考えるSDGs研究会 代表 古川 順弘