お子さまの中には、顔を前や近くで、自分を手をひらひらと動かすような動作を繰り返すお子さまがおられます。
大人からすると、どうしてそんなことをするのか?と不思議に思われる方もおられるようです。
理由が分からない分、心配が募ります。
ひらひらと動かすことが良いことなのか、悪いことなのか判断できないと余計に不安になるというお声を聞くこともあります。
どうして『顔の近くで手をひらひらさせる 』のか?~その背景と関わり方~
① 視覚刺激に対して強い興味や安心感がある
・鏡や光を使った遊びに置きかえる
・感覚の好みを理解し、安心感を保ちながら遊ぶ
② 不安や緊張を落ち着ける自己刺激的な行動
・落ち着ける環境やルーティンを整える
・指遊びやスキンシップで安心感を補う
③ 感覚過敏や鈍麻などの感覚処理の特性
・明るさや刺激を調整した環境を整える
・触覚・視覚への心地よい刺激を活用する
④ 自閉スペクトラム症に関連した常同行動
・急に止めず、他の安心できる行動に置き換える
・特性理解を周囲と共有し、過度な注意を避ける
⑤ 周囲への関心が薄く自己中心的な遊びが多い
・人とのやりとりを楽しめる活動を取り入れる
・好きなものを通じて他者と共有する体験を重ねる
⑥ コミュニケーション手段としての意味がある
・他の方法でも気持ちを伝えられるよう促す
・意思表示の手段として注目し、受け止める
⑦ 見え方の特徴(光のちらつきが気になるなど)
・視覚の過敏さに配慮した明るさや配置を工夫
・見やすく落ち着いた環境を心がける
⑧ 手の動きや形への興味・好奇心が強い
・手遊びや道具を使った活動で表現を広げる
・まねっこ遊びで他者の動きにも関心を向ける