「笑い」は、実は私たちの生活の中でとっても大切なものです。
一言で言えば、笑いはストレスへの対処として有効です。
笑いがあることで、脳内でドーパミンやセロトニン、オキシトシンが分泌されます。
しかし、日常生活の中で「家庭」の中で笑いってありますか?
意外と大人も笑わない、表情の変化が少ない、ということが多いようです。
お子さまの表情を見ていると、笑いがあり表情が柔らかいお子さまと、笑いが少なく表情がかたいお子さまがおられます。
どうして『笑いかけても笑い返してくれない』のか?~その背景と関わり方~
① 表情の意味や意図が理解しにくい
・表情に言葉を添えて気持ちをわかりやすく伝える
・ぬいぐるみなどを使い、表情の模倣遊びを楽しむ
② 人への関心が薄い
・お子さまの好きな物や遊びに大人が入り込む
・無理に目を合わせず、並んで遊びながら関わる
③ 感情表現が乏しい発達段階にある
・声や身振りで「うれしい」「たのしい」を見せる
・笑顔で安心できるやりとりを丁寧に繰り返す
④ 情緒的なつながりが築きにくい
・日常の中でスキンシップや名前を呼ぶ機会を増やす
・一対一で関わる時間を確保し、信頼関係を育む
⑤ 緊張しやすく、表情がこわばる
・安心できる環境や雰囲気を整える(静かな場所など)
・優しい声かけと穏やかな表情で接することを意識する
⑥ 発達特性(例:自閉スペクトラム症)
・笑顔を求めすぎず、反応があった瞬間をしっかり受けとめる
・視線や声など、他の反応にも注目して関わる
⑦ 感覚の過敏や鈍麻がある
・光や音など刺激を調整し、表情を感じ取りやすい環境にする
・強い表情よりも穏やかな笑顔で接するようにする
⑧ 関わりの経験が少ない
・笑顔を見せる機会を日常にたくさん取り入れる
・お子さまが笑いやすいタイミングで関わりを始める