二ホンアシカ研究会へようこそ
Welcome to the Research Association for Japanese Sea lion
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【二ホンアシカ研究会・事務局】
683-8503 鳥取県米子市西町86
鳥取大学医学部解剖学講座内(担当:椋田)
Email:zalophus.japonicus2025@gmail.com
TEL:0859-38-6023/FAX:0859-38-6020
1990年10月に「ニホンアシカの復元」を目指して、伊藤徹魯会長(故人)のもと、中村一恵(故人)・井上貴央の三名が発起人となりニホンアシカ研究会が発足しました。発行した「ニホンアシカニュース」は、会員からの様々な情報を収載するとともに、新しい情報の発信の場となっていました。
伊藤会長は、1)アシカに関する証言、2) 剥製、毛皮などの製品、3)古文書での呼称や形態・習性・漁法・利用などの記録や絵図、4)遺跡からの出土骨や歯、 5)化石の検討を提案されました。5年間の活動を経て、研究会の活動は停止いたしましたが、発見された多くの資料や論考など一定の成果を上げたものと考えています。
一昨年と昨年に国立科学博物館と西ノ島町教育委員会が中心となって行なわれた隠岐西ノ島でのニホンアシカ発掘調査がきっかけとなり、私達は研究会の再開について話し合いました。検討を重ねた結果、このたび研究会を再開することにいたしました。この30年間、残念ながらニホンアシカの確実な姿を捉えることはできませんでした。その一方で科学技術が発展してDNA分析が行われるようになり、また国会図書館デジタルコレクションに代表されるように、古い文献・資料を容易に閲覧・検索できるようになって、ニホンアシカの資料は劇的に増えました。しかし残念ながら昨今の情報化社会においては、必ずしも事実ではない情報発信がなされているケースも見受けられ、今後AI技術が進むとさらに真偽の不確かな情報が定説となっていくことを危惧いたします。
昨年12月に、私たちは米子で研究会の再開・今後の方針などについて話し合いました。そして、日にちが迫っておりますが2025年2月14日に、研究会の再開にあたって研究交流集会を開催することを決めました。前回の研究会と同様、ニホンアシカを学際的にとらえることを目標として、生物学・古生物学・海洋水産学・考古学・歴史学・民俗学・言語学など幅広い分野からのご参加を期待いたします。
発起人
井上貴央(鳥取大学名誉教授)
甲能直樹(国立科学博物館地学研究部・グループ長)
佐藤仁志(島根大学・非常勤講師)
椋田崇生(鳥取大学医学部解剖学講座・准教授)