高等学校・大阪市立大学連携数学協議会
第17回シンポジウム (ハイブリッド開催)
高等学校・大阪市立大学連携数学協議会
第17回シンポジウム (ハイブリッド開催)
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建物補強の効率化
概要: 建物補強の効率化について考えました。建物をどう補強するのか考えていて「補強にお金をかけたくないけど、完全に補強できているのか心配だな」と思うとき、この考え方が役に立つかもしれません。
泉州・堺における算額の発掘とその教材化 ――開口神社奉納算額の解読と解答に焦点化してーー
概要: 平成4年(1994)5月、近畿の算額「数学の絵馬を訪ねて」が近畿数学史学会によって刊行された。この書によると、大阪における算額の現存が淀川以北に集中しており、淀川以南の摂州、河州、泉州地域にはほとんど残存していない(左下図)ことがわかる。
確かに大阪市域や堺市域は、先の空襲で算額のほとんどを焼失したと思われるが、それにしても、空襲を免れた農村部や山岳地域にも残存しない。これは一体どういうことか。この地域は商都としての大阪と堺を抱えており、商売上算盤が必要不可欠な地域であって、数学文化の土壌が培われていた筈だ。ない筈がない。この思いは筆者たちの共通の直観でもあった。
平成28年(2018)10月、筆者たちは大和川以南で最初の数学絵馬を発掘した。泉州 開口神社に文化元年(1804)に奉納された算額が見つかったのだ。以後続々と発掘が続き、現在では泉州、河州で9面35問題が明らかになっている。
本講演は、大和川以南で最初に発掘された開口神社奉納算額11問を対象にとする。この度は1問から第3問までの解読、解答を試み、地元教育現場への教材化を探ることとした。 さらに詳しい講話
大阪市立高等学校への出張授業を経験して
概要: 9月末に大阪市立高校でおこなった講演会について、その内容や感想についてお話しいたします。
府大高専におけるリメディアル教育について
概要: リメディアル教育とは、簡単に説明すると「授業に追いつけるようにする補習教育」のことです。本校で実施されている事例を紹介し、特に2年生に焦点を当ててお話します。
コロナ禍における府大高専の数学教育実践の事例
概要: 昨年度(2020年度)当初の遠隔授業とその後の対面授業における遠隔対応の実施も含めた,本校における数学教育実践の事例を紹介します。
日本数学コンクール :これまでとこれから
概要: 日本数学コンクールは,小中高生を対象として30年間以上名古屋大学が開催してきたイベントであり、自由に一般化を考える、正解がない、数学に落とし込むことそのものを問うような問題も出題する、といった点に際立った特徴をもち、数理科学に意欲のある生徒に大いに刺激を与えてきました。本講演では、これまで出題してきた問題のいくつかを紹介しながら、数学教育に独自の貢献をしてきた日本数学コンクールの将来を構想します。
高校数学のこれまでと今後について
概要: 来年度から高校で始まる新課程での数学では「ベクトル」が数学Cに入りました。また、「データの分析」はより重要視すべき問題として扱われるようになり、「行列」は理数科の理数数学で復活してきました。「複素数平面」と「行列」は、これまでの教育課程の改訂で何度もやったりやらなかったりの繰り返しが起きています。これらの点も踏まえながら、本日は今後の高校大学での数学教育についての意見交換が出来ればと思っております。
今回は、シンポジウム終了後の懇親会を行いません。