情報処理学会ソフトウェア工学研究会
要求工学ワーキンググループ 
第10回ワークショップ

第10回要求工学ワークショップ 議事録
日時:平成14年5月16日(木)13:30~17日(金)16:00場所:ウェルハートピア萩(山口県萩市堀内485-2)2階大研修室
研究成果発表I-1:Requirements and Business Model(妻木)[討論と質疑応答]・モデルに市場がない。 ・強みや弱みなどは、市場と事業の関連属性と考えられる。・ストラテジーはクラスになるのか? ・オブジェクト図を書いて、それを評価する。 ・クラス図に書くと、すべてのクラスに関連が張られるクラスになる。・ミッションはどこにいれるか? ・事業の属性である。・最後のクラス図は何を書いているの?  ・経営学等でのビジネスの概念構造である。・ビジネスの評価でシステムを対象とするのは難しいのでは?  ・計画段階で評価項目を予め決めておく。
研究成果発表I-2:データ収集モデルと分析モデルを分けた業務分析プロセスの研究(橋本)[討論と質疑応答]・どのような知識を収集するのか?  ・プロセス、組織図、ワークフロー。・標準的なドメインモデルは有効か?  ・問題点の指摘ができる。
研究成果発表I-3:要求工学の新しい方向(中谷)[討論と質疑応答]・「新しい方向」とは?  ・「ノウハウの体系化としてパターンを書き溜めるとよい」という方向。・初心者のためのパターンはないのか? ・あるかないかわからない。だから、研究対象にしない。・インタラクションパターンは、単なる心得集なのか? ・今後、技術的なものになっていくことを期待。
研究成果発表I-4:要求獲得プロセスへのナレッジマネジメント手法適用の提案(鎌田)[討論と質疑応答]・Requestorの満足度が一番わからない。 ・まずはビジネスゴールを把握して、それを参照して提案することも必要。 ・そのあたりが押さえてあるという仮定のもとの研究。
研究成果発表I-5:???(山田)[討論と質疑応答]・抽象度はどこ?・whatの詳細化は難しいのはなぜ?
研究成果発表II-1:???(佐伯)[討論と質疑応答]・多数決はあらっぽくないか? ・多数決はあくまで解消の例である。
研究成果発表II-2:シナリオ記述言語とシナリオの統合(大西)[討論と質疑応答]・シナリオとシーケンス図とどこが違うか? ・ほぼ同じ・構造をまたがる統合可能性の検証は? ・将来課題。 ・現状は矛盾側に倒している。
研究成果発表II-3:ゴール指向要求分析における品質特性の利用について(蓬莱)[討論と質疑応答]・「課題と解決策」になっていない。 ・書き方を整理する予定。・何の品質か? ・ゴールに書かれた機能要求に関する非機能要求を品質を表す言葉で表現した。
研究成果発表II-4:実要求獲得に適用可能な要求(獲得)パターンの分類と蓄積(海谷)[討論と質疑応答]・何の問題の分類なのか? ・「開発の問題」である。 ・いわゆる問題分析で分析する問題は「顧客の問題」である。
研究成果発表II-5:ユースケースに着目したデータベーススキーマ設計法(廣田)[討論と質疑応答](メモなし)
全体討論-1:非機能要求の数量化・[作業終了確認] 要求仕様書の品質に関する議論は終結。・[今後の作業] 最終成果物の品質の予測の議論に移る(全体討論-3の[次回宿題]参照)。
全体討論-2:要求工学国際会議招致について・[決定事項] RE'04は2004年9月に京都(立命館大学)開催が決定。・[今後の作業] RE WGはSIGSEと共に運営等で協力。・[外部要請] RE'04の直前に、日本語でチュートリアルを開催して欲しい。・[努力目標] RE'03(2003年9月、サンフランシスコ)への積極投稿・[情報] REのscopeについて ・分野は要求工学一般、事例研究は通りやすい、 ・ホットな分野:シナリオ・ゴール指向・ユースケース・矛盾、 ・記述言語は現実的な事例がつかないと採択されにくい。
全体討論-3:今後の活動について・[決定事項] 平成16年9月までWGの継続が決定。・[外部評価] 出版の件、青山先生から100部では少ないとの意見あり。・[情報] 情報処理学会の英語図書シリーズから出版すると、100部は学会がひきとってくれる・[次回宿題] 要求仕様書を満たす最低レベル品質を予測する。 ・ISO9126に規定されている機能性、信頼性、使用性、効率、保守性、移植性、コストを対象。 ・機能性にはセキュリティを含める。・[次回開催予定] 10月3~4日に八戸で開催予定。・[次々回開催予定] 2003年1月にSIGSEウインターワークショップで開催予定。