障がいを持つ方が置かれている状況や抱えている悩みの相談に応じ、福祉サービスや生活について一緒に考えることを「相談支援」と言います。
主に相談内容に対する情報提供や助言、必要な障害福祉サービスの利用につなげる支援や、関連機関との連絡調整などをおこないます。
基本相談支援では、障害福祉に関するさまざまな相談に応じます。障がいを持つ方や、そのご家族からの相談内容に対して、必要な情報提供や助言をおこないます。
基本相談支援は、相談支援全体のベースであり、「計画相談支援」「地域相談支援」「障害児相談支援」へつなぐ起点となります。
障害福祉サービスの利用にまつわる相談に応じます。
計画相談支援はさらに
「サービス利用支援」
「継続サービス利用支援」
の2つに分けられます。
●「サービス利用支援」とは
一人ひとりの悩み・困り事に合った障害福祉サービスの利用までを支援します。サービスの利用申請に必要な「サービス等利用計画案」の作成や、サービスを提供する事業者との連絡調整などをおこないます。
●「継続サービス利用支援」とは
既に提供が始まっているサービスを見直す支援です。サービス利用者に対して、一定期間ごとに「サービス等利用計画」を見直すモニタリングをおこないます。モニタリングの結果をもとに、必要に応じて関係機関を集めた会議の実施、サービス利用の更新、サービス等利用計画の見直しに関する調整をおこないます。
障がいを持つ方が、地域で自立して生活するための相談に応じます。
地域相談支援はさらに
「地域移行相談支援」
「地域定着相談支援」
の2つに分けられます。
●「地域移行相談支援」とは
施設や病院などを出て、自立した地域生活を目指す人を支援します。利用する福祉サービスの見学・体験をするための外出同行や、入居支援など、地域生活の準備をサポートします。
●「地域定着相談支援」とは
既に自立した地域生活を送る方が、施設や病院に再入所・再入院することなく地域で暮らし続けるための支援をおこないます。トラブルが起きたとき・不安なときの相談にいつでも応じられるよう、24時間対応の連絡体制を設け、緊急時には必要な支援をおこないます。
児童発達支援・放課後等デイサービスなどの障害児通所支援を利用する際の相談に応じます。
障害児相談支援はさらに
「障害児支援利用援助」
「継続障害児支援利用援助」
の2つに分けられます。
障害児居宅サービスについては、計画相談支援にてサービス利用支援・継続サービス利用支援をおこないます。
●「障害児支援利用援助」とは
通所支援の利用までを支援します。通所支援を利用する前に、障がいを持つ児童の心身の状況、本人または保護者の意向から適切なサービスの組み合わせを検討し「障害児支援利用計画案」を作成します。
サービス利用が決定した際は、決定内容に基づいて「障害児支援利用計画」を作成し、サービスを提供する事業所などとの連絡調整をおこないます。
●「継続障害児支援利用援助」とは
利用を開始した障害児通所支援について見直す支援です。一定期間ごとに「障害児支援利用計画」を見直すモニタリングをおこない、必要に応じて計画の変更申請などをおこないます。