国道57号・北側復旧ルート開通
阿蘇市-大津町間を10分で結ぶ
以下は今年4月10日の国土交通省の報道資料である.
国道57号北側復旧ルート・国道325号阿蘇大橋ルートの開通見込みについて
⚪ 熊本地震による大規模な斜面崩壊により通行不能となっている国道57号と国道325号の復旧のために、直轄事業として災害復旧事業を進めています。
⚪ 国道57号北側復旧ルートについては、開通までに必要な工事の発注が完了し、工程を精査した結果、令和2年10月頃に開通する目処が立ちましたので、お知らせします。
⚪ 国道325号阿蘇大橋については、現在、上部工工事を推進しており、残る工程を精査した結果、令和3年3月頃に開通する目処が立ちましたので、お知らせします。
⚪ 引き続き、一日も早い復旧に向け、全力で取り組んで参ります。
点線部分が国道国道57号北側復旧ルート
外輪山を貫く3.7kmのトンネルを新たに整備
その後,新型コロナ渦感染の影響でどうなることかと思っていたが,10月3日めでたく開通式があった.これまでの迂回路だった県道北外輪山大津線(通称ミルクロード)を使った場合より所要時間が30分以上短縮するとのことである.
熊本日日新聞社の記事(3日)を以下に示す..
〝大動脈〟復活でアクセス改善 国道57号・北側復旧ルート開通
熊本地震による大規模な斜面崩落で寸断された国道57号の北側復旧ルート(阿蘇市赤水-大津町引水、約13キロ)と現道(約2キロ)が3日、開通した。8月に全線で運転を再開したJR豊肥線に続く熊本都市圏と阿蘇地域を結ぶ“大動脈”の復活。早速、真新しい道を多くの車両が行き交った。
阿蘇市車帰の二重[ふたえの]峠トンネル内では北側ルートの開通式があり、蒲島郁夫知事があいさつで「阿蘇へのアクセスが飛躍的に向上し、観光や経済の再生のチャンスになる」と強調。来賓らがテープカットや通り初めをして完成を祝った。
その後、斜面崩落があった南阿蘇村立野地区でも現道の開通式があり、崩落現場には記念碑が設置された。
北側ルートは被災した国道57号の代替道として国が2016年11月に着工。阿蘇外輪山を貫く二重峠トンネル(約3・7キロ)などを新たに整備した。事業費は約800億円。
信号機のない片側1車線の自動車専用道路で、全区間の所要時間は約10分。これまでの迂回[うかい]路だった県道北外輪山大津線(通称ミルクロード)を使った場合より所要時間が30分以上短縮され、利便性が向上した。
一方、現道の復旧区間は一部を除き片側1車線。重機を遠隔操作しながら無人で進める斜面対策工事とともに復旧を進めた。事業費は斜面対策が約93億円、道路復旧が約20億円。
阿蘇地域ではこのほか、架け替え中の国道325号阿蘇大橋が来年3月に開通予定。第三セクターの南阿蘇鉄道は23年夏の全線再開を目指している。(中尾有希)
熊本日日新聞社がYou Tubeで公開している画像があるので共有させてもらった.
2016年4月の熊本地震で被災し,熊本県内の一部区間で不通となっていたJR豊肥線(熊本―大分,立野のスイッチバックで有名)は8日8月8日4年4カ月ぶりに全線開通した.新しく架け替え中の国道325号阿蘇大橋については今年度末の開通見通しとのことである.コロナが終息し,阿蘇方面へのマスクなし観光が満喫できる日が来ることを祈りたい.
引用資料 国土交通省九州地方整備局 熊本河川国道事務所