[台本]「……ッ!?」
○蜘旗 浩満(くもはた ひろみつ)
23歳、男性
好青年感を出しているが、発言の節々が傲慢、そして時に冷酷。
だけど悪い奴では無いし悪気も無い。
普段は多弁で常に有利といった澄まし顔をしている。
天使の兄。
○蜘旗 天使(くもはた てんし)
16歳、女性
ほぼほぼ無表情で言葉に抑揚が無いが決して無感情ではなく、
淡々とユーモアに富んだ発言をするが今回はほぼ喋れない。
天才少女を自称しており、その才は自称通り、天才そのもの。
浩満の妹。
蜘旗 浩満♂:
蜘旗 天使♀:
↓これより下が台本本編です。
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(天使、蜘旗邸の中をスキップ気味に鼻歌歌いながら闊歩している。)
天使:「~~~♪」
間。(天使、“何か”を見つける。)
天使:「?」
間。
天使:「~~~~~???」
間。
天使:「ッ!?!?!?!??!?!?!?!??!」
(浩満、天使を見つける。)
浩満:「……?」
天使:「ッ!!!!!」
浩満:「────」
天使:「~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!」(口前に指で×を作る。)
浩満:「???」
間。
浩満:「…………。」
間。
浩満:「ッ!?!?!?!??!?!?!?!??!」
浩満:「ッ!!!!!」
(浩満、“何か”を掴み、窓の外へ投げようとする。)
浩満:「──ッ!?」
天使:「~~~~~~~~~~!!!!!」
浩満:「!?、!!!!!」
天使:「!!!!、っ!!!!!!」
浩満:「…………ッ!!!!!!」
天使:「……っ」
浩満:「……。」
(浩満、そっと“何か”を置く。)
浩満:「……。」
天使:「……。」
間。(浩満と天使、そっとその場から離れ、扉を開けようとする。)
浩満:「っ、っ、っ。」
間。
浩満:「………………。」
天使:「?」
浩満:「…………。」
天使:「……?」
間。
天使:「っ、っ、っ。」
間。
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
間。
浩満:「????????????」
天使:「!?!?!?!?!?!?」
間。
天使:「!!、!!、!!、!!、!!!!」
浩満:「っ!!」
天使:「!!…………っ」
間。(浩満と天使、ゆっくりと“何か”の方を向く。)
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
間。
浩満:「~~~……」
天使:「~~~……」
間。
浩満:「……。」
天使:「……。」
浩満:「……っ」
天使:「……っ」
浩満:「っ」
天使:「っ」
浩満:「っ!!!」
天使:「っ!!!!!!」
浩満:「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
天使:「ッ!!?、っ!!」
浩満:「!!…………っ」
間。(浩満と天使、ゆっくりと“何か”の方を向く。)
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
間。
浩満:「~~~~……」
天使:「~~~~……」
間。
浩満:「……。」(拳を天使の方に出す。)
天使:「?」
間。
天使:「……~~~~!」
間。
浩満:「……、……──」
天使:「……、……──」
浩満:&天使:「「ッ!!!」」
間。
浩満:「~゛~゛~゛~゛~゛~゛……ッ!゛!゛!゛」
天使:「~~~~~!!!」
天使:「っ、~~~~」
浩満:「~~~~……ッ!!」
間。
浩満:「…………。」
間。(浩満、“何か”の前に立つ。)
浩満:「……。」
間。
浩満:「…………。」
間。
浩満:「………………。」
天使:「……?」
浩満:「……。」(首を横に振る。)
天使:「…………。」
間。
浩満:「……。」
間。
浩満:「………………っ!」
天使:「!?」(浩満に近づこうとする。)
浩満:「ッ!!!!!!」
天使:「────っ」
浩満:「………………ッ」
間。
浩満:「………………~~~~……」
間。
天使:「~~~……」
間。
浩満:「…………。」
間。
天使:「ー。」
浩満:「?」
天使:「っ。っ。っ。っ。っ……!」(何か色々とジェスチャーをする。)
浩満:「……。」
間。
浩満:「……?」
天使:「~~~~!!」
間。
天使:「???」
浩満:「!、!、!」
間。
天使:「っ。っ。っ。っ。っ……!」(何か色々とジェスチャーをする。)
浩満:「…………。」
天使:「っ。っ。っ。っ。っ……!」(何か色々とジェスチャーをする。)
浩満:「~~~~~~……」
天使:「っ!っ!っ!っ!っ……!!!」(何か色々とジェスチャーをする。)
浩満:「……。」
間。
浩満:「ッ!!!」
天使:「!!!!」
間。
浩満:「……?」
天使:「………………。」
間。
浩満:「……ッ!!!」
間。(浩満、“何か”を徐ろに調べる。)
天使:「!」
間。
浩満:「ッ!!!!」
天使:「!!!!!!!!!!」
(扉が開いた音がする。。)
浩満:「!!!!!!!!!!!!!!!」
天使:「!!!!!!!!!!!!!!!」
天使:「!!!、!!!、!!!!!」
浩満:「ッ!!!!!!!!!」
(浩満、“何か”を掴み、窓の外へ投げようとする。)
浩満:「────ッ!!!!!」
(浩満、窓が割れるのも気にせず全力投球する。)
天使:「!!!!!!!!!!!!!!!」(必死にこっち来いのジェスチャーをする。)
浩満:「ッ!ッ!ッ!ッ!ッ~~~~~~~~~~~ッ!!!!」
天使:「ッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
(天使、思いっきり扉を閉める。)
間。
浩満:「…………。」
天使:「…………。」
浩満:「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~……」
天使:「ふぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~……」
浩満:「なんとか事無きを得ましたね。」
天使:「そうですねーいやはや、わたくし、あんなモノに遭遇するとは夢にも思いませんでしたー」
浩満:「そりゃ……まあ、そうでしょうね。」
天使:「なんであんなモノが我が家にあったのでしょうかねー」
浩満:「分かりません。
まあ、きっと分かりよう無いでしょうし、分かるべきでは無いのでしょう。」
間。
浩満:「……夏だから、ですかねぇ。」
天使:「夏だから、ですか……。」
間。
天使:「……まあ……そうですね……。
というか、もしもわたくしや兄上様があれについて知っていなかったら終わってましたね。」
浩満:「そうですね。
……というか天使(てんし)はなんで知ってたんですか?
テンシの指示が無ければ、完全に詰んでいましたよ。」
天使:「そりゃ……まあ……ねーおほほほほー」
浩満:「……ま、イイでしょう。
今回は事無きを得たという事で──」
(パリン。)
天使:「……ぇ……?」
間。
浩満:&天使:「「……ッ!?」」
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END