理論研究会:
量子多体系の相形成とダイナミクス
研究会の趣旨
量子多体系の相形成や非平衡ダイナミクスは統計力学および物性理論の基本的な研究対象として大きな位置を占めるが、近年、さまざまな人工量子系を創製し制御・観測する実験技術の進歩や、ホログラフィー原理などの高エネルギー分野の理論研究の進展に伴い、物理学のより広い分野との関連でも注目されるようになってきた。量子情報の分野の概念の具体的な物理系への適用の舞台としても、冷却原子気体系をはじめとする、散逸や相互作用等の制御性の高い人工量子系は重要である。
今回は、若手の理論研究者を中心に、それぞれの分野の話題を共有し、新たな交流と展開を目指す機会としたい。
キーワード
・孤立量子系の熱化 ・観測誘起相転移 ・量子開放系 ・量子多体系の機械学習 ・量子シミュレーション ・非時間順序相関
招待講演者(講演順)
桑原知剛氏「Lieb-Robinson限界の最近の進展」
濱崎立資氏「反ユニタリー対称性の自発的破れと非平衡量子多体相」
藤陽平氏「連続測定によるエンタングルメント相転移と量子臨界性」
吉岡信行氏「量子多体系をニューラルネットワークに埋め込む」
芳賀大樹氏「開放量子系のインコヒーレント・コヒーレント転移とリュウビリアン固有モードにおける束縛・非束縛転移」
後藤慎平氏「Lindblad形式で探る観測誘起転移」
参加・発表申込
Google Form により受け付けます。
発表希望の場合の申込締切:4月12日(月)正午(受付終了しました)
質疑応答を含めて15-25分の口頭発表を募集します。発表希望の場合は、上記 Google Form から、タイトルと短い概要(日本語100-200字程度)を登録してください。
4月13日(火)に講演プログラムをお知らせします。(更新しました)
発表を希望しない場合の申込締切:4月16日(金)(終了しました)
その後登録をいただいた場合も可能な範囲で接続方法をお知らせしますが、参加者リストへの追加は行いません。
登録していただいたメールアドレスに、前日までに接続方法をお知らせします。
世話人(五十音順)
上西慧理子(慶應義塾大学)
手塚真樹(京都大学)(代表)e-mail: tezuka at scphys.kyoto-u.ac.jp
森貴司(理化学研究所)
山本大輔(青山学院大学 → 4月より日本大学)