亭主の日記
亭主の日記
新たにこのページでボヤいてみようかと思います。引越す前のホームページには能登にやって来た経緯やお店を始める過程など記載されております。ヘタクソな文章ですが、ご興味のある方はご覧くださいませ。こちらで飛べます→ nakadenchi.wixsite.com/mysite/blog-1
1月26日投稿
とうとう公費解体が始まりました。あっ、ウチじゃないですよ!店の後ろ側の国道249号線に面したお隣さんの家が綺麗になくなってしまいました。まあ、国道から見えるウチの外壁の汚い事、、、丸見えでございます。
そして真横の「ゲストハウスえんね」さんの解体も始まりました。前の回でも言ったように、先に進むための通過点ではあるのですが、、、メチャメチャうるさい。(当たり前なのですが)もちろん文句などないし不平不満も言いません。でも正直、後ろの家の基礎や土間のコンクリートを壊して撤去する作業は凄まじいものがありました。ウチの建物が揺れます。すごく揺れます。瓶や食器もカチャカチャいっています。ディスプレイやお花の枝も揺れています。床も壁も自分も揺れています。なんだか笑えるほど揺れています。
作業してくれている方々は本当に大変だろうなあ、とは思うのですがストレスがすごいです。そしてお客様など望めるわけもなく、、、トホホな1日が過ぎてゆくのでありました。いや〜こんなの3日も続いたらおかしくなりそう。しかしこれはまだまだ序の口。後ろの家でこれなら密接したお隣ならもっと凄そうだと想像できます。これ、営業しない方がよくない?などと思ってしまいそうです。
こんなに周りの状況が荒んで行っても天気のいい日はやはり海が綺麗なんですよねえ、、悲しいくらいに穏やかで。なんとも複雑な思いです。まあ、せいぜい解体にかかる時間は1週間程度だと思ってやり過ごすしかないですね。あっそうそう、精神的に良くないものがもうひとつ。ほんとに救急車が多いです。毎日複数回通ります。えっ、また?というくらいサイレンが通り過ぎて行きます。
それが誰であっても心配なのですが、せめて復旧作業をしている方やボランティアの方でないことを祈って、誰も決して悲しい思いをしなくて済むようにお願いしたいものです。
1月13日投稿
皆様、遅まきながらあけましておめでとうございます。
本年が平穏な一年でありますよう願うばかりです。
さて震災から一年、やっと西岸にも公費解体がやってきました。(変な言い方ですが、ホントにそんな感じ、、、)まずはぷかぷか亭の裏のお家が瓦を外し、壁を壊したりとバンバンダンダンやり始めました。う〜ん、、、とうとう始まったか。北風が吹いたら直撃だなあ、、、やだな、、、と思いっきりネガティヴモードです。実際に西岸は風が非常に強い土地柄。台風並みの風がまあまあ吹きます。
そんなこんなしていると、西岸ヨット倶楽部の解体も始まると言うじゃないですか。ん〜、この辺りの風景も随分と変わってしまうなあ、、、寂しくもありますが、先に進むという意味では通過しなければならない事。新たな西岸の風景が作られていくのですから、あまり感傷的になっても仕方がありません。希望を持って前に進むしかないのです。ホントに最近は中島町の公費解体が少しですが進みだし、更地になった場所が目立つようになってきました。荒廃したような、何かが始まるような、虚しさとワクワクをないまぜにしたような不思議な感じです。
そしたらこれまたなんと、お隣さんで大家さんでもあるTちゃんからのお知らせ!「公費解体、1月の20日に決まりました〜!」って、いっぺんにか〜い!!公費解体ラッシュが始まるそうです。いや〜とうとう隣も始まっちゃうか。こりゃしばらくうるさいだろうな〜。まあ仕方がない。うん、そうだ。希望だ。とにかく希望だ!知らんけど!
ん?待てよ。東風吹いたら直撃だなあ、、、怖いなあ、、、やだなあ、、、笑
そんな1月の出来事でした。すみません。しばらくうるさいかもしれませんが、営業してま〜す!
12月23日投稿
営業を再開して半年弱。ん〜、、、確かに豪雨災害もあったし余震も激しめだし、客足止まるのも仕方がないかな〜、、、いやいや。アカん!そんなこと言ってたらまたオープン当初のようなノーゲスト慣れにハマり込んでしまうゾ。ダメな経営者でもそのくらいのことはわかっているつもりなのですが、いや〜なかなかきびしいですね。笑
再オープンには皆様喜んで頂けたのは良いのですが、やはりその後が続かない。これは経営者である自分の見通しの利かなさではあるのですが、、、困ったなあ。評判だけは高く客数の少なさでは定評のあるぷかぷか亭。ここまでやってこれたのは奇跡です。その奇跡にさらなる奇跡が!ってそんな大袈裟でもないのですが。
先日このブログでも紹介した(勝手にですが、汗)碧凪さん。あの素敵な宿泊施設を経営なさっている社長が、わざわざお店に来ていただいてお仕事の提案をいただきました!(ん?これでいいのかな?なんか誤解を招く表現だったらごめんなさい) えっ?ウチで良いの?もっと若い子達の方が良くないですか?世の中的には若者に機会を、とは思うのですが、「あ〜、やります!」ゲンキンなものです。(写真はお借りしました。)
ごめんなさい。読んでいる皆様にはわかりにくいですよね。こちらの施設に出張ディナー的な事ができないか?という試みなのです。まずは実験的なディナーをやらせていただきました。正直楽しい!緊張もするけど楽しい!とにかくこの施設、外装だけでなく内装も設備、備品も気が利いていて行き届いてまして、なるべくこれらを使って良い雰囲気で食事を愉しむ仕掛けを少しでも提案していければ良いなあ、な〜んて思ったりして。これが形になればまだまだぷかぷか亭も続けていけるかも!そんな期待を待てました。ご報告はまた後日という事で!
そして次の夜は震災後初のぷかやす会。旅宿やす田さんはこちらに移住する前からぷかぷか亭に遊びに来てくれていたとても素敵なご夫婦で、ご縁あってずっと自分達夫婦と仲良くお付き合いさせていただいている、数少ない貴重なお友達なのです。お互いに時間が出来たら倒れるまで飲み尽くし喋り尽くすぷかやす会というのを不定期にやっているのですが今回が4回目だそうです。また今回はやす田さんが納屋を改装して作った「納屋cafe」にお招きいただき、お互いに持ち寄った料理とお酒であれこれと楽しむのでありました。そして午前3時。もう良い歳なんだからこのへんでと明日の(と言うか当日の)二日酔いを確信しながら深く心地よい睡眠へと潜り込むのでした。お世話になるばかりで安田夫婦には申し訳ないと思いながら、ホント感謝しております。ぷかぷか亭も今年で9年目。こうやって皆様に支えられてなんとか続けております。碧凪のR社長もお声をかけていただき本当にありがとうございます。来年こそ飛躍の年に!
11日23投稿
脳天気な投稿の後、しばらくブログを書いていませんでしたが皆様お元気でだったでしょうか?平和が続いていた能登に新たに豪雨災害という無情な出来事がありました。
西岸周辺もあちこち被害が出ていましたが、命に関わるものは無かったように聞いております。ただ個々に様々な影響はあったみたいです。ぷかぷか亭はギリギリ水がつく事もなく事なきを得たと思いきや、、、2階の天井から雨漏りが!あ、あ、あ、、、、
実は地震の後、どういう具合かはわからないのですが天井板が少しづつ変色しておりまして、原因究明するにも2階の屋根は登るのが危険なのです。壁から滲みている可能性も考えられるし、もう専門家じゃないとわからない状況なのでした。それから9ヶ月ともなるとこれはヤバいぞ的な状態になっていました。そこへ豪雨です。もうたまったもんでは有馬温泉。ジャジャ漏れです。畳も箪笥も化粧台もその他諸々がべちょべちょです。(さすがに写真はやめておきます。)
去年のGW後に厨房部分の屋根と入口の庇屋根を直したところなのに(これも自力でやりました)、今回の震災で店舗内大修理をやり、今度は2階屋根、、、なんちゅう金食い虫なのでしょうか?とはいえこのまま放置という訳にもいかず、どうしたものかと悩んでおりました。
あんまり思い悩んでも仕方がないのでこんな時はお得意の気分転換。あたりが瓦礫だらけでは気が滅入るので少しだけ遠出してみたり、あ、そうそう!実は甥っ子の結婚式がありまして久々のお江戸へ行ってきました。結婚式と披露宴のあるホテルの前には故丹下健三氏の聖カテドラル教会があり思わず寄り道してしまいました。これ見てみたかったのです。日が良いのかここでも結婚式の準備をしておりました。重い荷物を転がしながら邪魔にならないよう見ていたのですが、不審者と思われなかったかが心配です。(まあいいんですけど)甥っ子は立派な大人になっていました。小さかった時の思い出くらいしかなかったので、なんだか不思議な気分です。
あと他には知り合いが能登島にお家を建てていまして、震災も耐え抜き完成したので見に行ってきました。なんとも拘った造りと本人作の品々。プライバシーもあるので写真は2階の窓からの風景です。素敵ですねえ。そんなこんなで問題を先送りする事に邁進するのでした。
9月9日投稿
毎年8月は一年で最も忙しい時期。珍しいかと思いますが、人が集まってくるのはやはり8月なのです。ニッパチと言って2月8月は飲食店の暇な時期というのが一般的なので、やはり西岸は特殊な場所なんでしょうね。とはいえここはド田舎。しかも震災後で期待薄。皆さんが想像するような忙しさはありませんでしたが、意外に夜の予約もあり、なんとか普通のお店らしく慌ただしく過ごし、自分たちなりに充実した8月となりました。もう、ホント皆様のおかげです。ありがとうございます。
さて、その忙しい月を乗り切るために決めていたことがひとつあります。8月が終わったら自分たちへのご褒美としてなるべく一年に一回は行きたいねと申し合わせている「鮎」です。
時間がない、贅沢である、遠いなど、、、なかなか行くタイミングが掴めず毎年というわけにはいきませんが、今年はどうしても行きたい!とお互いの意見が一致しましたので、気が変わらないうちに、用事が入らないうちに予約しちゃいました。
その日は運良くお天気も最高!良いドライブ日和となりました。到着し車を降りると、涼やかな風が吹いています。川の近くというのもいいものです。季節的にはもう少し後になると落鮎(子持ち鮎)が出てくるのですが、それはそれ。とにかく美味しい鮎が食べた〜い!と意気込んでやってきました。予約時間の5分前に入店させてもらい、予約したメニューの内容を確認。全てが前のめりな感じでお恥ずかしい限りです。そしてお酒を飲んでも良いよとお許しを得ましたのでもう幸せの絶頂です。カミさんに感謝です!
まずは前菜でチビチビとやりながらゆっくり鮎が焼けるのを待ちます。そのうち鯉のお造りと鮎の背越しがやってきます。そしてお待たせ、本命の焼き鮎!塩加減もちょうど良く、カリッと焼けています。あ〜これは追加決定だ〜!リフレッシュとはこういう事をいうのでしょうか。そのあとは鮎と野菜の天ぷら、鮎のお茶漬け、デザートと楽しませていただきました。ん〜満足!約1時間半の心安らぐひと時でした。
そして帰り道にはもう一つの目的、「ロートレックとベルエポック」展です。高岡市美術館に立ち寄り、閲覧してまいりました。酒臭いおっさんがウロウロしていると思われないように気をつけてしっかり見てきました。でもどうだろう?怪しいと思われたかなあ、、、まあ気にしない気にしない!
とっても有意義な1日でいい息抜きとなりました。あ〜落ち鮎も食べたいなあ、、、
また来年かな、、、
鮎前菜
鮎茶漬け
鯉と鮎の背越し
お出汁をたっぷりかけて!
串から外してお皿にセット!
葛切りと薩摩芋のプリン
鮎と野菜の天ぷら
涼しい風が吹いていますた
8月27日投稿
前回は西岸について書きましたが今回はその続編、中島町です。ここも不思議な町でして、、、仲代達矢さん率いる無名塾の能登演劇堂、コマーシャルの撮影に宇宙人ジョーンズが訪れた能登中島駅、人口の割合で考えると?な野球場、昔はいっぱい人がいたんでしょうねえ。そして「町」と言う割には異常に広い面積などなど。ちなみに七尾市の約3分の1を中島町が占めています。広っ!
平成の大合併で七尾市に組み込まれた時にはお荷物的な扱いだったのか、イマイチ行政との折り合いがうまくいっていないような気がするのは自分だけでしょうか?対応がいつも後回しな感じがしてなりません。
そんな中島町ですが、前回紹介しきれなかった宿泊施設があります。当店には徒歩で来れるような距離ではないのですが、割合近めのお宿です。まずは碧凪さん。いつの間にか出来ていた割と新しいお宿。海に面したシチュエーションでとてもおしゃれでハイセンスな造りです。中島町瀬嵐という所にありますのでご興味のある方は探してみてください。ただし、そこに着くまでに結構なジャングルを通りますので、車じゃないと行けないし夜の移動はちょっと怖いかもしれません。
もうひとつ、ここは超おすすめなのですが「わんこと一緒に泊まれる宿 旅宿 やす田」さんです。場所は能登中島駅から徒歩3分くらいでしょうか?古民家をリノベーションしたとてもアットホームな民宿です。名前の通りわんこと一緒に泊まれる宿です。もちろんわんこ連れでなくても大丈夫です。
彼らは新潟からの移住組で、奥さんの祖父母の住居だった家を改装して民宿をやりたいと、移住前からぷかぷか亭に遊びにきてくれていたご夫婦です。とっても頑張り屋なお二人でもう応援せずにはいられない素敵なご夫婦なのです。様々な課題をクリアして開業し、コロナ禍で憂き目に遭っても着実に顧客を増やしてきた実績があります。
そんなやす田さんからぷかぷか亭まではたったの一駅。お互い駅に近いのでのと鉄で移動というのもアリかと思います。もちろんやす田さんのお料理もおすすめです。しかもわんこ用の食事まで用意出来るという驚きのサービスもありますよ〜!インスタやホームページなどチェックしてみてください。
8月19日投稿
意外かと思われるかもしれませんが、西岸には宿泊施設がちょいちょいありまして、歩いていけそうなところが泊+カフェ遊帆、ゲストハウスえんね、ハートランドヒルズが2軒、ミネルヴァ七尾、tonot、能登小牧台と近所だけでもこれだけありました。こんな田舎でもなんとか夜の営業が成り立っていたのはそのおかげだと思っています。もちろんのと鉄道でのご来店も有効な手段として機能していました。近所の宿泊施設で現在営業なさっているのは泊+カフェ遊帆、ハートランドヒルズ、tonot。
遊帆さんは1部屋がずっと災害支援の方で埋まっているので、1組2名しか泊まれないという状況です。ハートランドヒルズさんとtonotさんは1棟貸しの宿泊施設。お隣のゲストハウスは公費解体待ち。ミネルヴァ七尾さんはブルーシートで覆われていてこの先の事は不明、能登小牧台は撤退という悲惨な状況です。また震災の話かよ、と思われるかもしれませんが夜の営業の売上で成り立っていた当店としてはかなりの痛手なのです。
そしてもうひとつ、このあたりで最も重要な施設、いやしの湯という公衆浴場が使えない事です。泊まれない、風呂がないではお話になりません。車中泊の方でも浴場があるかないかで随分と快適度は変わると思います。また人が集まってくる場所として有効に機能していたと思うのです。それは住民だけではなく、隣の町やまあまあ離れた町からも定期的に訪れる人たちもいたし、ふと立ち寄った旅の人にも安らぎを与えてくれる貴重な場所でもあった訳です。何度もボイラーの故障で経営の危機に陥ったり、コロナで閉鎖させられたり、様々な危機があったけれども結局は市民の要望で再開するという、明らかに皆んなに必要とされている施設なのです。実際に我々もこの施設がなければ移住していなかったかもしれません。
ついでにボヤかせてもらいますが、七尾市はこれをどうするつもりなのでしょうか?過疎を止めるとまでは言いませんが、人が集まらなくてはどんな事も立ち行きません。各コミュニティー(在所と言うらしい)ごとに外から人を受け入れる事に尽力しなければならないのに、ましてや震災後は半数にまで減ってしまった人口を取り戻すためにも、もっとたくさんの人が必要とされている時に、七尾市は力を貸してくれないかな〜、、、な〜んて思っちゃったりしている訳であります。とにかくキッカケは大事です。いやしの湯の再開は必ずそのキッカケを作ってくれるはずです。
って自分の都合の良いように言っちゃいましたが、本当のところどうなんでしょうかね?各在所だって閉鎖的なところがほとんどだし、次の担い手がいない状態で祭りがどうのこうの言ってる場合じゃないんですけどね。そんな能登は日本の縮図なのかもしれません。とにかく若い人たちに移住してもらえるように知恵を絞ることが急務かと!
8月15日投稿
やはり夏はイベントの季節。ここ西岸でも毎年8月15日には花火大会がありました。近所の宮本水産さんが中心となってそれこそあちこち駆けずり回り協賛を集めて運営し、長いこと続いていたイベントだったのですが、、、2019年の大会が台風で中止になりそれ以来コロナで何度も中止の憂き目に遭って、さすがの宮本さんも心折れたのか大会そのものをやめてしまっていたのでした。
それがなんと今回、ボランティアの方々の後押しもあって開催されると言うのです!素晴らしい!こんな時だからこそ地元で花火を打ち上げ、少しでも気持ちが上向くようなイベントが必要だと思うのです。復興花火だ!とか言って金沢や人が集まる所でやっている場合ではありません。当事者である被災者たちのもとで復興を願う花火大会があちこちで開かれることが重要だと思います。小くてもいいんです。しょぼくったっていいんです。小規模でもきっと効果はあるものです。
実際にこの西岸花火大会は15分くらいしか花火は上がりません。元々そういうささやかなプログラムなのですが、これがとってもいい!ちょうど良い長さで心に残るし、余韻がまたいいのです。ただデカけりゃいい訳でもないし長けりゃいい訳でもありません。疲れず楽しめるのが一番です。
午後3時から露店やライブが始まり、8時から花火を打ち上げ、そのあと何か抽選会があるという流れ。ぷかぷか亭は水曜木曜はお休みなのですが、何もお役に立てないので賑やかしがてら夜だけお店を開けておりました。この辺りがなんか賑やかだなあ〜、なんて感じてもらえればそれだけで充分なのです。我々も涼しい店内で花火見物と参ります。
祭り、花火、良いですよね!夏はこれがなくっちゃ。西岸花火大会は今回が31回目。5年のブランクを経てようやく戻ってきました。随分前からやっていたんですね。ご尽力なさってくださった皆様、本当にありがとうございました。
8月13日投稿
当店にお越しいただいた事のあるお客様なら何となく感じているのではないかと思うのですが、この店、、、異常に花が多いと思いませんか?笑 うちの女将はこちらに移り住んでから異常に花に飢えておりまして、庭づくり、ブーケ作り、リース作り、花器集め、園芸用品や道具、それ関係の書籍、e.t.c。
花に人生捧げるつもり?っていうくらいのめり込んでいます。まあ昔から好きだったのは知っているし、とても良い事だと思っていたので問題にした事はなかったのですが、もう手に負えないくらいすごい事になってきました。普通飲食店に装花する場合、店の規模にもよるしコンセプトにもよると思いますが、うちにはちょっとオーバースペックのような気がする毎日なのです。いや〜、、、良いんですけどね。座って食事していても手や顔にぶつかる勢いですから!人より花って感じです。植物の名前も異常に勉強して覚えていて、凄いな〜と思う反面ワインや料理のこと覚えてくれよ!と少しだけ心の中でつぶやいてみたりして。(今回は本当のボヤキになりそうです。)
客席の改装の時も昔ながらの古い手洗いシンクを、アマゾンでポチったガーデンシンクに交換してしまってさらに花仕事の利便性アップ!。(これは自分が勧めたので何も言えませんが、、、)そうそう、このシンクちゃっちいプラ製品で脚がスチール製なんですが、意外と使いやすくしっかりしているんです。値段の割にはまあまあ良いですよ!但し、日本の水道規格とは合わないので取り付けには工夫が必要です。まあそうですよね!
これからもとどまる事を知らないであろう女将の花への情熱。怖いっス!。実は女将、ある有名なフローリストが主催するサロンの開校資格を去年取っておりまして、今年はさすがに地震後で無理だろうと言う事で、来年から改めてサロンを始めようと動いています。元々能登には都会のような小洒落た花屋さんが少なく、花の種類もかなり限られていた事がキッカケだったのですが、果たして興味のある方がどのくらいいらっしゃるのか?心配です。でも、お花いいですよね。やり過ぎなければ!笑。
今は夏、花がない時期ですが店内はなんとか工夫して飾っております。リーフだけでも涼やかな演出が出来るものです。う〜ん、自分は止めようとしているのか?応援してしまってるのか?どっちだ〜!
8月7日投稿
令和6年6月21日、業態やメニューを限定した上で営業再開しました。思えば半年近く収入もなし、持ち出しばかりで既に這々の体のぷかぷか亭。何とかここから巻き返しを!って元々そんなに人が大挙して来るお店ではないので、ぼちぼちとやっていくしかありません。それでも再開してしばらくはお客様が絶えなかったのが救いでした。
不思議と皆んな口を揃えて「ありがとう」というのです。商売をやっている以上こちらが「ありがとう」なのですが、「ここにとどまってくれて、ありがとう。」という事のようです。なかにはお見舞いを持ってきてくださる方まで、、、感激です。
とはいえこのぷかぷか亭、近くのお客様というよりも遠くのお客様が圧倒的に多いので、しょっちゅう来てね!なんて言えないし、まわり中潰れた建物や瓦礫だらけで、心を癒しに、、、なんて風景とは違うものになってしまいました。元に戻るにはまだまだ時間がかかります。それでももしよければ応援してくださるつもりで、くらいしか正直言えません。公費解体早く進んでくれないかなあ、、、カミさんの実家は公費解体が終わり、再建の順番待ちというところです。能登町、割と早いじゃん!やるね!(被害の大きかった自治体が優先なんでしょうね。)はじめから外観が非常にボロい当店は、中に入ってしまえばそれなりに心落ち着くと思いますので、ここはひとつ目をつむってご来店ください。よろしくお願いいたします。(宣伝だな?)
タイミングの良い事に再開の数日前になって、やっと店先のマンホールのアスファルト工事が来ました。輪島の映像なんかで見る突出したマンホールをアスファルトで均す工事です。うちの前は15cmくらい上がってたかな?それでも車がぶつかるとえらい事なので、すぐに砂利で均されていましたが、これで少しは滑らかに通れるようになりました。
倒れかけた電柱、凸凹の道、たるんだ電線、あちこちに貼ってあるブルーシート。うんざりするほどの救急車のサイレン。大型車が通る轟音と振動、気が滅入りそうになりますが、またきっとお客様が来てくれると信じて日々の準備に励むのでした。(やっぱり宣伝だな?)
8月5日投稿
ここまで営業再開までのざっくりとした道のりを書いてきました。実際にはこんな呑気なものではなかったのですが、少しでも頑張ったんだゾ!的なところが伝わったらいいかなと思い、忘れないうちに書き綴りました。(もちろん誇張もありま〜す。)しかし何よりも何とかなるものだ!やってみれば出来るかもしれない!という希望が欲しかったのです。
写真はカミさんの実家です。全壊で道に瓦礫が散乱し、緊急にパワーショベルで掻き上げられてしまいました。これでは探し物もままなりません。そんな悔しい思いをした方はたくさんいると思います。作業した人が悪い訳ではありません。誰かが悪いと言う事ではないのです。こんな悲惨な状況ですが決めなければなりません。残るか去るかです。年齢的に去るを選ぶ人も多くいたと思います。地域の未来のために残るを選んだ人もいると思います。どちらを選んでもその人の自由です。誰にもとやかく言われる筋合いはありません。みんな自分にとっての希望を選択しただけなのだと思います。そして自分もそれに従いました。
県や市が示している支援策では賃貸でやっていた人は非常に難しいのは明白です。自分がそうなのですが、自腹を切っても所詮他人の資産。なかなか踏み切れないのも分かります。能登の賃貸形態は特殊な例が多いので、大家さんがもうやめたいと言えばそれで終わりだし、、、ただ他に移転再開してもきっと後悔するのでは?メッチャお金もかかるし!どんなことでも何とかなる!なんてことはいいませんが、ある程度は出来るという事例を作れたら、、、こんなやり方でも出来るのか!へ〜。っと思ってもらえれば、そんな思いで自費自力改修というやり方を選んだのです。愚かな選択かもしれない。誰も見ていないかもしれないし誰も気に留めないかもしれませんが、こういう方法があると言うことは示す事が出来たと思っています。まあどうでも良い事なんですけど、、、笑
さて大体の改修を終え、カミさんの要望でカーテンボックスも作ってみました。なんでも無いものだけど、印象が変わるものです。勉強になりました。あとは階段のエクステンション。あまり公表はしたく無いのですが、我々は2階に住んでおりまして、折りたたみの階段を上げ下げして生活しております。その階段、小上がり撤去により高さが変わったので、エクステンションを作りました。分度器で測ってなるべく正確に作ったのですが、なかなかいい感じです。
今回は震災後と今を比べる写真で終わりたいと思います。あ〜次から書く事なくなっちゃうな〜、、、また気が向いたらシレッと何事もなかったように書きはじめますので、よろしくお願いいたします。
震災直後の客席 →
震災直後の通路 →
震災直後のカウンター
現在の客席
現在の通路
現在のカウンター
震災直後の勝手口 →
震災直後のガーデン →
震災直後のエントランス →
現在の勝手口
現在のガーデン
現在のエントランス
8月3日投稿
S君がお手伝いの打診をしてきてくれた話の中で、やっぱり撤去作業よりも何か作る方が楽しいですよね!、と言っていました。確かにそれはそうで、壊す片付けると言うのはネガティブ作業なので精神的にハードな気がします。(災害支援に携わっている関係者、ボランティアの皆様にはホント頭が下がります。)対して作り上げてゆく作業は希望があり、ポジティブな作業といえるので、多少の無理もきくし頑張れるような気がします。そして今回せっかくこのスピードで進んでいるのなら、ある程度の形まで出来れば少しだけでも達成感のおすそわけが出来るのではないか?と思っているのです。ものを作る人間にとって達成感は最高のご褒美です。(と思っています。)
と言う訳で、とうとう3日目に突入です。前日に用意した壁板材をどんどん貼っていきます。途中クランプの凹凸があるのですが、これを上手くかわしてまるでデザインのように規則的に合わせていきます。少しづつ空が曇ってきました。やはり予報通りの天気になりそうなのでピッチを上げていきます。
何かと問題はあったのですが、アイディアを出し合ううちに上手くいっていると言うミラクル!雨が降り出す頃にはほぼ完成しました。後日晴れ間を見つけて防水塗料を塗り、端材で雨樋的な物を作るのみ。よかったよかった!S君も満足げな顔をして喜んでくれていました。少しは達成感、感じてもらえたかな?そのくらいしかお返しできるものが無い自分が情けないですが、なかなか丈夫で立派なものが出来たと思います。本当にありがとう!
その後S君はお店のテーブルを使ってリモート会議、我々夫婦は久しぶりにお風呂へ!(近くの施設が使えないので往復40分くらいの所まで入りに行ってます。)まだまだ不便な生活が続きますが、とにかく営業再開に向けてもう少し頑張ります。お風呂から帰ってしばらく歓談した後、名残惜しいですがS君は帰っていきました。
営業再開の前日、まだ片付けを終えていなかったグラス類。洗っては拭きを繰り返し、やっと終わりそうな頃に青い琉球ガラスの酒器が出てきました。これは確か(違ってたらごめんなさい。なんせ30年も前の事なので、、、)S君が卒業旅行で沖縄に行ってきた時のお土産。結構大事に使っていたのですが、西岸に来てからはワインばっかり飲んでたしなあ、、、また使おうっと!
S君、こいつ無事でしたよ〜!って本人が覚えていなかったりして、、、笑
8月1日投稿
さてさてついに始まりました。駆けつけてくれたS君と大まかな打合せをして(ちょっとだけ昔話に花が咲きましたが、、、)単管で組む物置小屋のイメージを伝え、図面と模型を確認し、完成に向けて安全に作業する約束を再確認しておきます。(これ大事なので、)
まずはざっくり固定ベースを置き、下の部分から組んでゆきます。2人でやるとなかなか早くて安全です。そして大事なのが水平器。2人とも手放せません。言ってみればこれしか頼るものがないのです。後は少しづつ現場合わせ。ある程度組んだら重過ぎて微調整は難しいので最初から慎重に正確にいきます。組んでは測り組んでは測りの繰り返しです。声を掛け合ってどんどんクランプを締めていきます。
しかしこのS君、問題があればすぐに聞いてきてくれるし、問題が予想される場合もすぐに指摘してくれるし、何よりもどんどん提案してくれるという働きっぷり!ん〜仕事出来るんだろうな〜と感心しきりでございました。サイズがギリギリ過ぎたせいか、設置にあたって幾つかの問題が発生しました。あちこちぶつかりそうになる所があり、話し合って解決していきます。おかげで数ミリ単位で事なきを得られました。自分ひとりだったらかなり雑な仕上がりだったんだろうなと心でつぶやきながら、うまく進んでいると実感。初日からこれなら3日間で完成するのでは?と順調な滑り出しでした。
2日目には単管がほぼ組み上がりました。S君に屋根部分の垂木をお願いして自分は別工程にかかります。ここからは作業を交代しながら効率を上げていきます。壁材が安くてササクレ立った野地板しか買えなかったのでこれを焼いてならします。バーナーで炙るだけなんですが、これがなかなか効率が良いのです。木目が綺麗に浮き出し、ササクレも無くなるし、防腐効果も期待できると三拍子揃ってワルツを踊りそうになります。
ほどなく垂木を付け終えたとの事で作業を交代し、S君に野地板焼きを代わってもらい、自分はお得意の屋根の波板貼りに向かいます。(去年さんざん貼りましたので、)危険な作業です。さすがに他人にはさせられないのでここは自分が!と言う事でバンバン貼っちゃいます。屋根を貼り終え降りていくと、もうそろそろ野地板焼きも終わりそうだったので、次は野地板の防腐剤かけをします。次の日の3日目が雨の予報に変わってしまったので急遽防腐剤を買って塗ってしまって、明日早めに取り付けてしまおう、という寸法です。もうカミさんも巻き込んで3人がかりで塗りまくります。塗ったものから順繰りに小屋の中に立て掛けて乾かします。何故そんなに急ぐのかって?自分もそうですが、せっかくなのでS君にも達成感を味わってもらいたいのです!
7月30日投稿
奇跡のお手伝いS君が来てくれる前にやるべき事をやっておきます。まず単管18本、買ってきましたよ〜ん。その他に単管を繋げるクランプもしっかり数えて用意しました。固定ベースや垂木、波板、安全キャップに安い野地板、e.t.c。もう他に買うもんないだろうな。お金がバンバン飛んでゆくゼ!もうやめてくれよ、想定外の出費!と言う訳で急遽決まった物置小屋の設置。始まりました!
S君が来たらすぐに始められるように準備しておきます。しかし4mの単管、重いっす。1本2本と運ぶのはいいんですけど、10本過ぎた頃からズン!ときます。筋力の衰えなんでしょうか?これが老化というものなのでしょうか?それはさておき、単管を計画通りに決めた寸法に切断していきます。またこれが手切りです。鉄パイプ切るところに持っていき、切って持って帰る、って無理無理。なので現場で切る、が一番楽で効率が良いような気がして、パイプカッター借りてきました。(赤いのがそれです)刃を噛み込ませてオイルをつけて回す、締め付ける、回す、締め付けるを繰り返し切っていく道具なのですが、重い!この道具自体がメッチャ重い!パイプカッターの回転に、単管が一緒になって回らない為の治具をつけてどんどん切っていきます。切った後は切り口のバリを削り取り、怪我の防止に努めます。
ほぼ半日をかけて切り終えました。やればできるじゃん!とここで少し右手に異変が、、ちょっと慣れない動きだったのか、右手首、右肘が何やら痛いのです。ありゃ〜、やったかなこれ。作業本番に入る前からこんな試練が待ち受けているなんて、こりゃ先が思いやられるなあ〜。
特に肘が熱を持っているようです。湿布貼って冷やしとこう!と適当に処置したところ、朝には猛烈な痒みが襲います。これまでどんなに強い薬でもこうゆう事はなかったのですが、、、これも老化?免疫力下がった?ワクチンのせい?などと訳のわからない事をいいながら準備を進めるのでした。それにしても痒い!
いつまでD.I.Yネタ続けるんだよ!と思っているそこのアナタ。普通、飲食店なら料理でもワインでも紹介しろよ!って思いますよね。まだまだ続けちゃうもんね〜だ!笑
7月28日投稿
大物というのはこいつです。自分たちの生活用として使っている、いわゆる勝手口の屋根なのですが、、、ご覧のように屋根の支柱が倒れ傾いた状態で止まっています。建築士さんに聞いてみるとこのままはでは危険との事。余震で畳3枚分くらいの屋根が落ちてくる可能性が高く、もしその時下にいたらアウト!という事です。結果、建築系ボランティアの方々に撤去していただきました。ホント、助かりました。こればかりはひとりではど〜にもなりません。頼れる時に頼らなければと痛感いたしました。実際に彼らはいろいろ考えた末、上から順番に剥がしてゆくという途方もなく面倒そうな手順を取りました。安全性を考えればまあそうなんでしょうね。ん〜大変そう。ただただ頭が下がります。時間がかかりましたが、誰も怪我する事なく撤去終了しました。本当にありがとうございました。
ところがところが!しばらく雨が続いて気がついたのですが、ここはずっと雨が当たっていなかった場所。このまま放置すると勝手口が腐ってしまう。後でゆっくり考えようと思っていた単管パイプの物置小屋、スクランブル発進です。まず始めにD.I.Yの実店舗やサイトで材料調べ、作り方をyoutubeなどで頭に入れ、予算を組み、簡単な図面を引き、竹串で模型まで作り、絶対無駄を出さないように寸法を決めて、、、待てよ?これひとりで組めるのか?4mパイプで一本10kg以上あるぞ!他にも地面のコンクリートが板チョコみたいに割れてしまってグランドラインというか基準線が出せない状態である事。錆っさびのこのアーチ状の鉄骨にぶつからないようにしなければならない、と制約だらけ。つまりすべて現場合わせの作業となる訳です。だめだ!ここにきて良い案が浮かばない、、、ここを仮止めしてこっちに行ってあれ?これ逆だな、、、などと作業手順が決まりません。
ここで奇跡が起きます。もう30年以上前に働いていたお店が金沢市の広坂にありまして、そこでバイトに来てくれていた美大生S君。その彼からお手伝いの打診がありまして、しかもしかも3日間も手伝ってくれるというのです。マジか〜!ありがたい〜!金曜日に仕事を終えそのまま新幹線で埼玉から金沢へ。ホテルに泊まり、翌朝レンタカーで西岸へ。作業が終わるとまた金沢のホテルへ。これを繰り返すと言うのです。S君は美大卒業後ある大会社に就職し現在50歳くらい。順調に出世して時間の余裕もできたのでしょうか?これだけの時間を割いてくれたのです。自分なんかよりとっても立派な大人に成長していました。エラくなったんだな〜、うんうん、よかったよかった!お父さんは嬉しいよ。すみません、歳は9つしか違いませんでした。失礼にも彼が学生だったイメージがいまだに抜けていません。3日目の月曜日はリモートの会議を少しやるだけなので作業していきますよ、とフルで手伝う意気込み。ありがた過ぎます。これで一歩前進できます!
7月26日投稿
急ピッチで進めているつもりの店舗改造計画ですが、時はもう4月末。ボチボチと電話やメールが入ります。応援メールです。ありがたいですね!GWはやらないの?間に合わないの?再開したらすぐ行くからね!などなど。こちらとしてはずっと収入無し、預金の切り崩しで早く営業を始めたいのはヤマヤマなのですが、、、もどかしい事です。
七尾市の対応を見ていると、頼ったところで何万年かかるか分からないので自費で自分で直すと決めたのですが、、、やはりアマチュア、時間がかかります。体も痛いし、笑。たしかにGWに営業できれば随分と売上はあったのではないかと思いますが、それは目先のこと、この先できれば15年ほど続けられたらいいなと思っているので、それまで持ち堪えられるようにしておきたい!その為の大改造なので、中途半端はいけません。出来る限りしっかり直す事に徹します。(じゃあその前に屋根と外壁直せよ!)
さてトイレまでの一連の作業も終え、店内の細かいところをチェック!です。例の衝立を取り除いた跡が!天井にしっかりと残っております。さすがにこれ放置はないでしょう。プライマーをかけてパテ埋めし、白く塗装しました。ん〜、白過ぎた!目立つかあ、、、誰も天井まで見ないだろ。はい、さっきの言葉はどこ言った?
フロアタイルが白っぽくなったおかげで店全体が明るくなった印象ですが、照明が今まで通りの昼白色だと目が痛いくらいに明る過ぎます。効果あり過ぎでした。以前より気になっていた照明器具を購入し昼白色から電球色に換えてみました。少し落ち着いた感じになりました。雰囲気あり過ぎるかなあ?まあしばらくこんな感じでいこうかと思います。ガーデン用のシンクも無理やり取り付けて客席は大体こんなものかな。あと少し付け加えがあるかもしれませんが、これで一段落です。
前回のトイレの写真も少しあげておきました。8年前の工務店の仕事よりも綺麗に仕上げましたゾ!。給排水栓周りの仕上げは完璧です。通路の巾木(外壁材ですが)もこの通りなかなかの雰囲気です。テスト貼りでなかなか上手くいかず難航しましたが、何回かやり方を変えて編み出しました。この後マスキングテープを貼り、養生をして漆喰と珪藻土を塗っていきました。匂いが消えるのに3週間もかかるのが玉に瑕ですが、これもチャンスと捉えて楽しみます。マスキングテープや養生の写真がないのは余裕がなかったからです。スンマセン、、、
さ〜てお次は厄介な大物に取り掛かります。
右側はテスト貼り左側は養生中
一旦貼り終え低めアングルで
一気にやったので過程無し
いきなり完成でごめんなさい
7月24日投稿
微に入り細に入り正確にフロアタイルを貼っていきます。発注した不足分も丁度良さそうな量だったので安心して作業を進められます。トイレ前のガタガタをこの後もう一度モルタルでならしてタイルを決めていきます。そしてとうとうトイレに到達。長かった〜。
バリバリに割れたクロスを剥がし、巾木を取ってみると!あら〜、壁と床の隙間がすごい。トイレのダメージも相当なものでした。フロアタイルを貼った後、丁寧にシーリングしなければ!そしてフロアタイルのハイライト!便器まわり、給排水口まわり、ドアストッパーまわり。めんどくさいこと間違いなしのオンパレードです。やりますよ〜。測って切って合わせて調整してやり直して&%#>¥+?_:+!<,*%#&$??、、、最近、目がねえ、見えにくくてねえ、、、元々近眼だし遠くなんてあんまり見えてなかったんだけど。近くもねえ、、、じゃあどこが見えるの?って言われてもねえ、、、やだよねえ。
そうです、頑張って来ましたがこれはしょうがない。見えてないんですもの。口では精度良く作業しているように言っていますが、まあまあ雑です。もう勘でやってますね。一番アカンやつです。またまあまあ上手くいってるからタチが悪い。てな訳で地べたに這いつくばり測って切っての繰り返し、粘り強く最適解を探り当てます。便器を取っての作業はやめたと前回言いましたが、フロアタイルの厚さ分上に上がると固定横ネジの高さが変わって締められなくなりそうだったからです。一応考えてますからね。ホント、邪魔くさかった訳ではありませんからね!インディアン嘘つかない!
さて、フロアタイルを張り終えバッチリシーリングしました。次は巾木替わりの外壁材を貼る作業です。これが出来ればおおまかなイメージが出来上がります。否が応にも気が逸ります。この材、必ず上手く使わなければならない訳があるのです。計算では予定している面積分ぎりぎりなのもありますが、、、それは今年の2月に遡ります。
避難先で計画を立てていた頃、金沢のある会社が建材の入れ替えで処分するものをお安く譲ります!とインターネットで紹介していまして、カミさんがそれを見つけて「良いもんあるかも!」と一緒に見に行って来ました。外壁材ではあったのですがとってもいい風合の素材。我々には少しオーバースペックかもしれませんが素敵であればそれに越した事はない。施工方法をネットで検索し、専用接着剤が手に入らないので代わりを見つけ、石を割る練習をしました。そう天然石のモザイク風のタイルでメッチャ重かったけど雰囲気出る〜!ほぼほぼぴったり使い切れました。株式会社エフさん本当にありがとうございました。とても親切に対応していただいて感謝に絶えません。社長の男気にも敬服いたしました。という訳で写真は後日!
7月22日投稿
神は細部に宿る。こんな言葉をご存知でしょうか?まあ日本人の根本原理のようなものでしょうか?キリスト教国にも共通する考え方なのですが、、、いやいや自分がそうだと言ってませんよ!ホントホント、マジおこがましいっす。
というわけでアホな前置きはよしとして、自分なりに頑張ってみました。とにかく現場合せで、0.1ミリ単位で丁寧に丁寧に測って切って貼り付けていきます。なるべく細かいところは端材も使ってカバーしていきます。(とにかく節約です!)
綺麗に決まったらどんどんコーキングして外部から完全シャットアウトです。自然の力は凄いので、より完璧を目指さないと後でどエライ目に遭いますからね!ここは慎重に作業していきます。
しかし意地でも綺麗にしたいというのは何なのでしょうか?自分でも説明できないくらいに拘って、きっちりタイルの目を合わせていきます。決して狂いの出ることのないように店舗内全体に規則正しく並べる事に腐心していました。まあ結構な金額、使ってますからねえ、、プロ並みとはいかなくてもそれに近い感じが欲しいのですよ。じゃないとコレだけ使ってこれですか?でしょ?もう見栄ですよ見栄。
などと自分を分析しながらどんどん進めていきます。やればできるもんですねえ。思えばタイル貼りはもちろん、モルタル練ってコテでならしたり、壁に漆喰塗ったり、初めてやる事ばかりです。地面にへばりついたり、ずっと上向いたままだったり、我ながらホントよくやります。無我の境地というよりは、立派な変態さんです。
そして次から次へとやってくる細かい細工に嬉々として立向かっていく自分でありました。*注(旧ブログでは自分の人称をアタクシとしておりましたが普通に自分と変えさせていただきました。何かを狙った訳ではありません。ただ普通にしただけです。人が変わったという事もありませんし改心した訳でもありません。)
さて次はトイレです。十分に準備してかかります。その前に用を足しておかねば!
7月21日投稿
Iさんのおかげで次の日には乾いた漆喰壁。良いですねえ。雰囲気出ました。あとは匂いがどのくらいで消えてくれるのか?をカウントしておきます。これで逆算すれば何時頃迄に塗り終えなければならないというのが分かりますもんね。おおまかなコツも分かったし、早く次の壁に移りたい!早く準備をしなくては!
と、その前に入口の扉を直します。地震で扉が傾いたのか、床にゴリゴリとぶつかる箇所があるのです。とりあえず扉の下部を少し削って、、、ん〜、まだ引っかかるなあ。思い切ってフロアタイルの下層部を取り除いて見ますか?せっかく貼ったタイル4枚ほどめくってカッターで切り込みを入れてプライヤーで掴んで剥ぎ取ります。おっ!良い感じ。勿体無いけど新しいフロアタイルを貼り直し。完成しました。引っかかりもなくスムーズです。光の加減で凹んでいるのが分かりますが、言わなきゃ分からないでしょう。(言ってますが、、、)
有難い事に今日は昔から親しくしている友人夫婦がお見舞いがてら助っ人に来てくれる日。あまりにも作業がスムーズで、次やる事の準備が間に合いません。ここがやはり素人の段取りです。面目ない。なのでずっとカミさん任せにしていた外回りの片付けをやってもらいました。実はこちらの方がずっと過酷な作業だと思うのですが、快く手伝ってくれました。ホントありがとう。なんとなんと!お昼ご飯まで用意してくれて至れり尽くせり。午後のお茶の後は我々夫婦ともに整体、マッサージまでしていただいて、、、涙、涙です。ついつい忘れがちな自身のケア。まだまだ先は長いのに頑張り過ぎては体が保ちません。大事な事を思い出させてくれました。Mさん、Sさんありがとう!
さてこれからの予定はトイレまでの通路の補修です。亀裂が入ったコンクリートの床部分をモルタルで埋め、綺麗にならす。他の凹凸のある部分もモルタルでなるべく平らな下地を作り、フロアタイルを貼っていき最低不足分のフロアタイルを発注する事。最後のトイレでピッタリ無駄なしを目指します。
巾木替りに譲っていただいた外壁材を貼り付け、マスキング、養生し漆喰を塗る。その後トイレも同じ作業をする。まあトイレが難しそうですね。狭い、手が届かないところがある。細かい細工がいくつかある。この狭いというだけで1人作業になる、窮屈で動きにくい、暑い、外す器具がいっぱいある。作業中用を足せない。もう大変そうです。便器も外した方がやりやすいかと思いましたが、更にトイレに行けない時間が長くなるのでやめにしました。ここはバカテクとアイディアで綺麗な仕上げにしてみせますゾ!
乞うご期待。
7月20日投稿
どうでしょうか?明るい店内。以前より爽やかなイメージになったのではないでしょうか?いや〜、やっぱり人間性が出ちゃうんでしょうかねえ。困った困った!笑。白っぽいフロアタイルなので光が反射して、昼間なら照明なしでも良いくらいの明るさです。夜の営業を考えたら電球をもっと柔らかい色に変える必要があるかもしれません。
さて間髪を入れず壁の下地調整にかかります。地震の大きな揺れでクロスがパリパリに割れてみっともない+小上がりの撤去で剥き出しになった部分のカバーをしなくてはなりません。手で剥がせるクロスは取り除いてガタガタになった部分をパテ埋めしていきます。これがまたチョコチョコとたくさんあってなかなか終わりません。そして何よりも小上がり撤去で出て来た壁の下部。壁材の石膏ボードがかなり劣化しており、湿気を帯びてグズグズになっておりました。まず綺麗に掃除し、湿気が入って来そうな隙間をコーキングし、壁面のツラに合わせて発泡スチロールの板をはめ込み、巾木でカバーしてしまいます。もうこれで外からの湿気や虫など全てシャットアウト出来たと思います。
ここまででもうぐったりです。何をしようとしているかというと、この壁一面を漆喰にしてしまおうと思っているのです。今回の計画では欲張らずにこの壁とトイレまでの通路、そしてトイレの中だけは珪藻土で仕上げようという手筈なのです。なぜトイレだけ珪藻土なのか?それを聞くのは野暮ってもんです。予算ってものがあるんですよ、、、
壁の下地調整だけでかなり体力を奪われましたが、休んではおれません。どんどん前に進まなくては!そんな時またまたあの人が!こういったピンチの時にやって来てくれるIさん。もう30年以上前からのお付き合いです。事ある毎に助けてもらっている友人が手伝いに来てくれるというのです。有難い!去年の屋根修理の時も助けに来てくれました。よし!自分も初めての左官仕事、助太刀してもらおうとマスキングと周りの養生を急ぐのでありました。
ものすごいスピードで漆喰塗り、やってみました。あまりにも余裕がなさ過ぎて経過写真が一切ありませんが、なかなか芸術的な仕上がりかも!ただしマスキングと養生を外した後、細かいチェックをしようとして床に置いてあったサーキュレーターに蹴躓き、壁に手をついてしまうという失態!もう情けない思いで修復するのでありました。
そんなこんなでまた一歩前に進んでいけました。Iさん、ホントにありがとう!
7月18日投稿
割とスムーズにここまで来ました。件の衝立に取り掛かります。よ〜く継ぎ目を見て、どんな作りになっているのか?ん〜、、、こうか?こうか?と少しづつ外してゆき、ほぼほぼ枠だけになったところで、ん〜やっぱり分からない!土台は床に乗っているだけ。これはまあいいんですが、天井とどう繋がっているのか?無理に叩き折ると天井の石膏ボードが崩れてしまうだろうし、はてさて気長にノコギリで少しづつ切ってゆくか?手、痛いしなあ、、、やだな〜、、、楽したいな〜、、、もう気弱になっております。
とりあえずジャッキで現状をキープして、土台を取り除き、少しづつジャッキを下げてみる事にしました。1mm、1mmと慎重に下げていくと10cmくらいの釘が!こ、こんなもので留まっていたのか!腰が抜けそうでした。これ作ったの誰だ!石膏ボードにぶっとい釘さして何か意味があるのでしょうか?これで何十年も保っていたのだから驚きです。時間かけてアホらしくなりましたが、まあここは気持ちを切り替えて、無事成功という事で良かったです。結果が良ければ全てよし!
改めて店を見渡すと結構広いですね。スッキリしました。これで危ない場所もなくなり、お客様が怪我をする心配もなくなりました。良かった良かった。さてここからは既存のPタイルの上に明るめの色調のフロアタイルを敷き詰めていきます。物が多過ぎてあっちゃこっちゃ移動させながらの作業ですが、これで一気に店の雰囲気が変わると思います。楽しみです。
予定としてはカウンター内から始まり、トイレまで方向と角を合わせて貼っていきます。壁際も形に合わせてピッタリに切り抜き、貼り終えたらコーキングし巾木をつけて完成です。この作業が数日続いたのですが、地べたに這いつくばるのってホント大変。内装業者さんたちの大変さがよくわかりました。ちなみにこんな事をずっとやっていると周りからぷかぷか工務店とイジられる始末。確かに今なら需要もあるでしょうが、無理です。体が保ちません。依頼もないでしょうが、、、
この時点で4月の中旬だったかな?忘備録として始めた新ブログですが、もう記憶が曖昧になって来ました。もうボケが始まったのかなあ、、、まあその方が気は楽かも。周りが大変だろうけど、、、笑。
この後、そんな頼りない自分に助っ人が登場するのです。
7月17日投稿
さて、床板を全て取り去り大まかに分解手順を決めていきます。もう単純に釘を抜きまくり上から順番に取るだけ、、、なのですが。この辺りから体に異変が!右手首、右肘が何だか思うように動かず、激痛が走るようになってきました。ならばと左利きにシフトしてなんとか進めていきます。しかしまあ、釘の太い事太い事。引き抜くたびに「ギイ!ギイ!」って耳をつんざくような音を立てて体と神経にダメージを与えてくれます。しかし作りは酷いとはいえこの材料、全て継ぎ目のない無垢材。重い、長い、運びにくいで大変でしたが、あまりにも勿体無いのでいつもお世話になっている西岸ヨットクラブのハーバーマスターに献上です。お役に立てて良かった!廃棄するにも事業ゴミじゃお金かかりますもんね!
痛みに耐えながらどんどん進めていきます。無垢材はあまりにも重いので、片方を台車に乗せて店の外まで引っ張り出す、というのを繰り返し(長いのは4mくらいありました)だいぶスッキリして来ましたよ〜ん。面白かったのが、以前に赤ワインをひっくり返してしまったお客様がいて、ちょうどその場所あたりに黒い塊が!記憶に残っている3件ともちゃんと残っていました。床板から滲み落ちたんでしょうね。まあ虫が湧いていなくて良かったです。撤去してみてまあまあ汚かったのですが、それでも想定外の事がなくて良かったです。ここまでバールと金槌だけであっという間に出来ました。やってみるもんですねえ。1日でここまで出来ると思っていなかったので俺様天才?と少し痛みを忘れてどんどん行きますよ!
この後徹底的に床の掃除をして一段落。今回の小上がり撤去計画の最大の難所、衝立にかかります。まあこれが意味不明でして、、、トイレの目隠しとしては有効なのですが、構造がいまいち良くわからない。慎重に調べて何かを支えているのかいないのか?もし支えていたら取ってしまうと大変な事になってしまいます。う〜ん、悩ましい。ここは2階の階段の始まりの場所。もしかしたら構造材を兼ねているのかも?ん〜取るべきか取らざるべきか?
これまでの作り方を考えて見ました。でたらめな釘の打ち方。やたらと材を重ねる。無意味に太い釘を使う。しかもたくさん。水平垂直があまり正確ではない。こ、これは!素人仕事じゃん!恐れることは何もない。ただ後付けしているだけだ!(ほんとは2階床下を調べて確認しました。大げさですみません。)そしてついに衝立の撤去に邁進するのでありました。
断っておきますがこれはあくまでも素人の後日談です。良い子は真似しちゃ駄目だぞ!
7月16日投稿
これまでの投稿で出入り口やバックカウンターについて書きましたが、実は先にやってしまった作業がありました。あまりにも大急ぎで必死だったのでその工程の写真はありません。さあ、それはどこでしょう?はいアナタ、勘がいいですね!そう、オーディオ周りの修理です。
ぶっといケーブルを使っていたので、お互い引っ張り合ってほぼ破損なしでした。棚の一番上から落ちたiMacは、これまたぶっといUSBケーブルのおかげでブラリとぶら下がっていました。少しキズはつきましたが壊れてはいませんでした。(重さ5kg以上、USBケーブルはさすがに接続部破損してましたが、、、)しかしここは最大の被害地。ちょうど店の繋ぎ目で、8cmほど裂けて離れてしまった所。何十年も前の埃であろう綿ゴミがボロボロ落ちて来て目にも鼻にも喉にもキツイ状態な中、とにかくマスクが手放せません。掃除しても次から次へとゴミが出て来ます。ここは一気に押さえ込むしかないと、隙間という隙間に断熱材を詰め込み、板を形通りに切り出し、貼り付けて、塗装する。ん〜、ガタガタだけど誰もじっくり見ないだろうという判断でオーディオを組み直し、なんとか音が出るようにしました。だってこんな時こそ音楽聴けなかったらやってられませんもの。
そんなこんなで音楽を聴きながらルンルンで作業を進めます。バックカウンターの足元の左2本の土台は剥き出しだったので袴のように板をあて、塗装しカウンター内にモルタルを敷き直してクッション材をはり、フロアタイルで仕上げです。ここも店全体に敷くフロアタイルの練習です。そして今回のハイライト!小上がりです。
オープンする前からどうにかしたかったこの店の難所です。見てください。この不敵な尖った角。触るもの皆傷つけるぞ〜!的な凶暴さ。まあとにかく危なっかしくてしょうがないので何とかしたかったのですが、工務店にも予算的に無理と言われ諦めていました。いつかお客様が怪我するのでは?とヤキモキしていたのですが今回、こいつを撤去しようと決めました。
決めては歪みです。歪んだ所が出来て隙間を覗いてみると、前から貼ってある床材が続いているように見えたのです。バールでこじ開けライトで照らしてみると!お〜!やってみる価値はありそう。でももし途中で変な構造が出て来たり、見たくないものが出て来たり、後戻りできない事になったり、、、いや、もうここはやってやれ!もしだめでも何とかしてやる!と訳のわからない自信で床をめくっていくと、、、写真の通りでした。これも誰かが後付けで作ったものでした。しかし何のために?まあいいや、とにかくこれを撤去するのだ!
7月14日投稿
資材の選定と算出。こんな事、素人の自分に出来るの??? いや、やらなければならないのです。いや〜ムズカシイ!でも間違えるとエラい事です。無駄を出さずに予算内で!が前提と決めたのですから。と意味もなく厳しい課題に取り組むのでありました。この時点で3月の下旬。急がなくては!と震える手でコメリやAmazonでポチるのでした。
まず勝手口にしていたドアの足元。モルタルがクズクズに割れまくっています。ドアの開け閉めもキツく、無理をすると枠ごと外れてしまいそうでした。ここはもう諦めて別の場所を出入り口にしようという事で、少量のモルタルで埋めていきます。何度も注入してはとにかく固めてしまえ!そして発泡スチロールの板をみっちりはめて断熱し、これまで通りカーテンで隠して完了です。そう誰にも見えない、気にされない所から始めて練習しようという魂胆です。ここはこの後白く塗装して綺麗に仕上がりました。
お次はバックカウンター。何の被害もない所なのですが、、、実はオープン以来ずっと気になっていたこと、これは改装した自分しか知らない事なのですが、このバックカウンターには5本の土台があります。右側3本が朽ちておりまして、左2本で支え右側はぶら下がっているだけという恐ろしい構造なのでした。
昔この場所で何かしらのお店をやっていた人が後付けでこのバックカウンターともいえる大型の棚を作ったようですが、経年劣化なんでしょうね。土台の一番下の部分が合板でして、、、もうボロボロクズクズで土台の役割を果たしておらず、頭と背中でくっついているような状態でした。それを左側2本に建材用のスペーサーを咬ませたのが8年前のオープンの時。それ以上手が出せず諦めていたのですが、千載一遇のチャンス!右側の床をひっぺがしてちゃんと土台を入れようとなりました。これで安心出来るぞ。
まずは床板を2列ひっぺがしてジャッキを入れる場所を確保します。これが、、、???なんだこりゃ?床板をめくると支える構造材があるのですが、く、釘が!でたらめにたくさんの釘が、、、作業が終わったら床を元通りにしたいので釘を綺麗に抜き、打ち直す。の予定だったのですが、頭がクラクラして来ました。それでもやるしかない。ひたすら膨大な量の釘を抜いて抜いて抜きまくるのでした。それにしても打ちすぎだよ!
前のブログでもそうなのですが自分としてはなるべく汚いと判断した写真は載せないし、これからもそうしたいと思っています。でも今回のD.I.Yの写真で不愉快なものがもしあったらごめんなさい。案の定右側3本の土台はおぞましいことになっていました。とにかくジャッキで持ち上げ、スペーサーを咬まし、訳のわからなくなった土台をすこしづつ引っ張りだし、を何回か繰り返し、水平を出して、綺麗に掃除して、床下の構造材を打ち直し、床板を元通りに貼り直し。やっと出来ました。早くも限界を感じる作業でした。もう腕が上がりません。
でも綺麗に水平が出ると気持ちいいもんです。さらに丈夫になったはずだし!
7月11日投稿
避難先で考えていた修理の方法。かなりの分量ですがざっと計算して1人作業で3ヶ月。そして予算がかなり限られているため材料の無駄や失敗は許されない。
厳しいな〜、プロでもない限りこんな事考えることもなかったでしょう。自分はこのお店を始めた時からD.I.Y盛り沢山でした。とにかく自分でなんとかしないとどうにもならないというスタートでしたので(詳しくは以前のブログで紹介しております。)わりかし慣れっこなのですが念の為、さらに綿密に計画を立てました。ただ、、、
いざ片付けを始めようと思っても、大事なものが目の前でダメになっているのを見て平常心ではいられません。また大事なものに限ってやられてたりするんですよね。その悲しいこと悲しいこと、、、それはカミさんも同じで、ふたりとも無表情で作業に臨みました。
建物はと言えば客席部分と厨房部分が8cmほど裂けて離れてしまいました。エントランスには段差が出来、入り口のドアは開けようとすると地面に擦れ、小上がりの角は歪み、トイレのドアもダメになり、勝手口の屋根が落ち、地面もバリバリに割れ、店内の割れそうなものは割れてしまい、、、e.t.c。そしてこれでも準半壊。え〜い!直して住んでやる!覚えてやがれ!畜生め!くらいのつもりであの手この手で埋めてゆきます。写真上で分かりますかねえ。床も天井も壁もバリバリです。とにかく予算内に収まることを願うだけです。そしてこの機会にやりたかった事もついでにやってしまおうという魂胆。
こりゃ時間かかるわ!
7月9日投稿
新しいHPに引越し、気持ちも新たに始めたいと思います。
震災後の2ヶ月半もの間、悩みましたねえ、、、とにかく確定申告や罹災証明書の申請、義援金各種支援の申請などなど。やる事が落ち着くとやはり先送りできない問題にぶち当たります。大破した店をどうするのか?です。
賃貸である以上、持ち主である大家さんがもう建て直してまでやりたくないと言えばそれまで。ですがウチの場合は大家さんはまだ若く、もともと地域の為に奔走している人。快く再開を喜んでくれました。本当の問題は自分なのです。
七尾市行政は対応がびっくりするほど遅く、資金の援助など見込めない事もあり、自己資金で直して再開するのか?廃業して撤退するのか?移転して再開するのか?この三つに絞られました。結果的には自分で直して再開する事にしましたが、震災の復興は少なくとも10年はかかるであろうという予想の中、果たしてこの店構造的にも経済的にも保つのか?それよりも何よりも自分の体力がそれまで保つのか?が頭をもたげます。
そうこうしているうちに桜の季節。西岸駅から能登鹿島駅へ桜を見に行ってきました。こんな震災の後でも人が桜目当てに集まって来てました。気分転換もできて良かったです。ずっと店の中にいると気持ちが塞ぎ込んでしまうので、少しづつ片付けていくしかないのだと気持ちを切り替えられました。
さあここから店舗の大改造が始まります。お楽しみに!