APP CAMP 2023(タイ)
APP CAMP 2023(タイ)
APP CAMP 2023(タイ)
APP キャンプ 2023 の参加者は、4 月 1 日から 9 日までの 8 日間、タイの芸術文化と現地の文化セクターのエコシステムを体験しました。キャンプでは、首都バンコクとタイ北部最大の都市チェンマイを行き来しながら、文化・経済政策の各都市の環境への影響について知り、国内外の社会政治的な出来事やコロナ禍を経て得た参加者の経験や文脈を互いに共有し、そしてタイの制作者やアーティストがどのように仕事の機会を得て、どのような課題に直面しているかについて学びました。
(下記の記録は、キャンプ期間中に参加者がFacebookページに掲載した記事です)
【APPキャンプ2023始まりました!】(奥田)
アジア各国から総勢50名の舞台芸術プロデューサーが、続々とバンコク入りしました。
本日から9日間、リサーチやディスカッションなどを通じ同時代のアジアの舞台芸術に関してお互いに学び合う時間を過ごします。こちらのページでそれぞれのイベントの様子をリアルタイムで報告していきますので、どうぞお楽しみに!
写真は最初のイベント「ウェルカムディナー」より。集合写真はシンガポールの参加者Shaifulbahri Mohamadさんにご提供いただきました。
奥田安奈
【APP Camp 2023 has started!!!】
Fifty Asian performing arts producers have arrived in Bangkok today. We will learn from each other through research and discussions on the Asian performing arts field. Please enjoy photos and reports on each event here on our Facebook page.
The photos are from the camp’s opening event, “Welcome Dinner.” The group photo is by Shaifulbahri Mohamad from Singapore.
Anna Okuda
【APPキャンプ2日目】(奥田)
キャンプ2日目のメイン会場はThailand Creative and Design Center。まずは、今回のキャンプのプランニングチームの紹介から始まりました。今回のキャンプはAPP本体のプランニングチームと、タイのプロデューサーのネットワークProducers of Thai Performing Arts Network (POTPAN)がプランと運営を行ってくれています。各国からの50人の参加者に必要な情報をタイムリーに届け、宿泊や現地の交通や食事を用意し、滞りなく種々のイベントを運営するのは多大な労力を要することと思います。ただただ感謝しかありません。
次のイベントは、POTPANによるタイの舞台芸術の歴史の紹介で、二十世紀初頭から現在まで、タイの舞台芸術が様々な社会の変化の影響を受けながらどのように変容してきたかを駆け足で振り返りました。西欧の演劇が積極的に取り入れられた時代や、演劇がプロパガンダに使われた時代、学生運動の一翼を担った時代などを経て、今のタイの舞台芸術がどのような状況に置かれているのかがよくわかる紹介でした。最後は、現在のタイの舞台芸術が直面しているスペースや資金の問題などについても触れられ、様々な質問がキャンパーから繰り出されました。
ベジタリアンと非ベジタリアンの2箇所のレストランに分かれて美味しい昼食に舌鼓を打った後は、各々コーヒー等を手に入れて、午後のセッションへ。
午後はまず、一人30秒ずつの自己紹介から始まり、次にキャンプのメインイベントの一つであるリサーチのグループごとに分かれて、翌日から始まるリサーチに関する事前のディスカッションを行いました。今回のテーマは:
- Surviving the lack of space
- The truth of funding
- Looking for the future
- Artistic integrity
- Ecological Consciousness
の5つです。これらのテーマに沿って各グループが地元のアート関係者と会ったり、施設を訪ねたりして、リサーチを行います。本日のディスカッションではそれに備えて、具体的にどのような質問を投げかけるか、などをグループ内で話し合いました。
夕刻までディスカッションをした後は、バンに分乗してBenjakitti Parkへ。蓮の花が至る所に咲いている公園内を散策した後は、日がゆっくりと落ち始める中、屋外劇場で地元アーティストらによるパフォーマンスやインスタレーションを各々楽しみました。その後は公園そばのレストランで再集合、食事と雑談を楽しんでから帰宿となりました。
明日の報告もどうぞお楽しみに!
奥田安奈
【APP Camp Day 2】
Day 2 of APP Camp 2023 started with the introduction of the planning team this year. With the planning team members of APP Camp, Producers of Thai Performing Arts Network (POTPAN) has taken care of the communications, accommodations, in-town transportation, and management of the camp. We appreciate their hard work.
Immediately after the introduction, POTPAN gave a quick presentation on the history of Thai performing arts from the beginning of the 20th century to the present. It helped us understand the overview of the performing arts industry of Thailand and how the changes in Thai society affected the sector. We also learned about the industry's challenges, including the lack of space and funding.
After enjoying lunch at two local restaurants (vegetarian and non-vegetarian), many of us got coffee and returned to the afternoon sessions.
We started with self-introductions and then broke into five research groups. One of the essential parts of APP Camp is group research, and below are this year's research topics:
- Surviving the lack of space
- The truth of funding
- Looking for the future
- Artistic integrity
- Ecological Consciousness
Each group will meet local artists and arts organizations in the next two days to learn about the situation in Thailand concerning these topics. To prepare for meetings, each group discussed what questions we would like to ask.
After the discussion, we took vans to Benjakitti Park, where local artists' art installations and performance events were happening at sunset. We then enjoyed dinner together and went back to the hotel.
Anna Okuda
【APPキャンプ2日目】リサーチグループ5「エコロジーへの意識Ecological consciousness」(横山)
横山が参加しているリサーチグループの報告です(遅くなってすみません)。
リサーチ・グループ5の最初のディスカッションでは、「なぜアジアの舞台芸術制作者は欧米よりも環境への関心が低いのか」といった話が出た。確かに、ヨーロッパの舞台芸術界では環境問題がよく話題になっているが、日本ではそういう話をする機会はあまり多くない。コストが高いから、エコロジーに配慮すると結局はあまり作品を作らない方がいいということになりかねないから、といった話が出る。韓国では様々な方法で環境に配慮しながら国際共同制作を行うNext Mobilityというプロジェクトをやっているとのこと。環境への配慮をいかにアジア(人)の視点から文脈化していくかが我々にとっての課題、という話に。
このグループはとりわけ英語がほぼネイティブのメンバーが多く、ディスカッションについていくのが大変。メンバーは以下の通り。
グループリーダー: Siree Riewpaiboon(タイ) & Betsy Lan(台湾)
グループメンバー: Erica McCalman(オーストラリア), Annette Shun Wah(オーストラリア), Alice Wong(香港), Yoshiji Yokoyama(日本), Kyu Choi(韓国), Jeffrey Tan(シンガポール), Deanna Dzulkifli(シンガポール)
Benjakitti公園の広場でラコンチャトリー(Lakhon chatri)を見る。太鼓と笛の音で少しずつ人が集まってくる。文字を読めるプロンプターが紙に書いてある筋書きを伝え、それを演じる、という形式。愚かな王様の話。「本物の王様はこんなことはしませんが、お芝居(Play)だから、ふだんは言えないような好きなこと、ひどいことを言えるのです。」女性の役も全て男性が演じる。「かつては女性が演じるのが見られるのは宮廷だけでした」等々。
(横山義志)
【APPキャンプ2-3日目/武田】
武田が参加しているリサーチグループについての報告です。
このグループのテーマは「Surviving the lack of space」。ここ数年で、重要な役割を果たしていたアートスペースのいくつかが閉鎖されました。一方で、これまでのスペースとは異なるマニフェストをもって、新しいスペースが立ち上がっています。今バンコクで起きている、スペースにまつわるこのような動きについて、実際にスペースを運営していた/している方々をスピーカーに迎えてお話を聞きました。
それぞれのケースからパフォーミングアーツにおけるSpaceとはどんなものなのか、キャンパーそれぞれが活動する国や地域の現状もシェアしながらディスカッションを進めています。
<スピーカー>
Sineenadh (Crescent Moon Theatre)
Pavinee (Democrazy Theatre/Free Art)
Throw BKK
Party (Circle theatre)
Piper (Yellow Lane)
Louise (Act It House)
【APPキャンプ3日目】(奥田)
キャンプ3日目は、昨日のメイン会場TCDCに集合後、リサーチ・グループに分かれて、それぞれのテーマに沿ったタイの舞台芸術関係者からお話を伺いました。
以下は、豊山&奥田が参加したリサーチ・グループの報告です。
トピック:The truth of funding:タイの舞台芸術団体やセルフ・プロデュースをしているアーティストたちが、資金面においてどのような問題に直面し、どのような戦略でそれに対応しているのか。
リーダー:Golf Thanupon Yindee(タイ) & Tan E-Jan(マレーシア)
メンバー: Joon-Yee Kwok(オーストラリア)、Ophelia Huang(中国)、Sekar Alit(インドネシア)、Yoshimi Toyoyama(日本)、Anna Okuda(日本)、Inza Lim(韓国)、Steph Walker(ニュージーランド)、Denise Dolendo(シンガポール)、Poshan Wu(台湾)
午前中はTCDCにて、Pichet Klunchun CompanyとB-Floor Theatreにお話を聞きました。
<Pichet Klunchun Company>
団体概要:元々プロジェクトベースで始まったダンスカンパニー。2010年に正式に設立。伝統的なタイの舞踊を分析したものをベースに、コンテンポラリー作品を制作。欧米や東アジアを中心とした海外ツアー、海外の劇場/団体のコミッション、フェスティバルへの出演等で活動中。バンコクの郊外にスペースを所有しており、そこでダンサーのトレーニングを行っている。現在フルタイムで働いているメンバーは2人。
収入源:上記活動(ツアー等)。また、Office of Contemporary Artからも支援を受けている。物品の提供(テーブルなど)も受けてきた。国内でのチケット収入はなく、スペース貸し出しによる収入も得ていない。
その他:活動を続けていくためのポイントは、ダンサーの質と、芸術面のディレクションがきちんと保たれていること。海外上演が中心で、国内に観客のベースはない。
<B-Floor Theatre>
団体概要:1999年から活動している11人のコレクティブ。“Experimental Physical Theatre”であるということを柱にしてはいるが、各メンバーがやりたいことをやる場として機能。メンバー間でリソースや仕事をシェア。現在はフルタイムで雇っている人はいない。メンバーはそれぞれ、カフェやコンサルタントなどの仕事を持っている。スペースを所有せず、現在は工場の上階を使わせてもらっている。家賃を払うための支出が負担となってきた。
収入源:プロジェクトを通じて得る海外の助成金や支援(例えば国際交流基金)、チケット売上、ツアーからの収入、スポンサーからの支援、ワークショップ参加費など。
その他:観客のベースは国内。
午後は、POTPANのPennie Thammamitrさんに連れられて、Buffalo Buildingというコワーキング・スペースへ。セルフ・プロデュースで活動をしているアーティストグループMSNにお会いしました。
<MSN>
団体概要:構成メンバーは3人で、全て自分たちで担っている。社会・政治問題をテーマにした作品や、硬直化し権威化している舞台芸術産業の構造を批判する作品などを作ってきた。制作の頻度はそれほど高くない。サイトスペシフィックなことが多く、その都度良いと思ったスペースを借りる形をとっている。
収入源:チケット収入。場所の提供(開店前のバーなど)を受けたりもしており、そういった場合にはチケット売上は場所の提供者と折半したりもする。
その他:観客ベースはほぼなく、友人知人に頼っていることが多い。
MSNとのミーティングを終えた後は、そのままBuffalo Buildingの一室に残り、2時間のディスカッションを通じて、現在タイの舞台芸術団体やアーティストが置かれている状況や直面している問題を分析、それに対応するための現状の戦略、今後将来に向けて取りうる解決策等について意見を交わしました。これらの意見交換の結果は、6日目のリサーチ発表に反映される予定です。
その後、Pennieさんに連れられて夕食へ。帰りは電車に乗ってホテルに戻り、翌日のスケジュールを確認して解散となりました。
Photo by Yoshimi Toyoyama
奥田安奈
【APP Camp Day3】
On Day 3, all the research groups met people in the Thai performing arts field based on their research topic at TCDC in the morning and at additional venues in the afternoon. The following is a report on Research Group 2’s activities.
Topic: The truth of Funding: Explore how performing arts companies, self-produced artists, and organizations handle funding, their strategies and their challenges.
Leaders:Golf Thanupon Yindee (Thailand) & Tan E-Jan(Malaysia)
Members: Joon-Yee Kwok (Australia), Ophelia Huang (China), Sekar Alit (Indonesia), Yoshimi Toyoyama (Japan), Anna Okuda (Japan), Inza Lim (Korea), Steph Walker (New Zealand), Denise Dolendo (Singapore), Poshan Wu (Taiwan)
<<Pichet Klunchun Company>>
Overview: The Pichet Klunchun Company started as a project-based group and officially became a company in 2010. Based on the analysis of traditional Thai dance, the company has created contemporary dance pieces. It has toured Europe and East Asia, received commissions from theaters abroad, and appeared in festivals. In the suburb of Bangkok, the company owns a space where dancers receive training. Currently, there are two full-time members.
Income sources: Their primary income sources are performance fees from tours and festivals and commissions. They also received support from the Office of Contemporary Art and Culture and in-kind donations such as furniture. The company does not sell tickets in Thailand, and they do not rent out their space to earn income.
Note:1) To continue their activities, they think that it is essential for the company to keep the quality of dancers and artistic direction. 2) Because the company performs abroad, they do not have a domestic audience base.
<<B-Floor Theatre>>
Overview: B-Floor Theatre is a collective with eleven art practitioners, and it started its activities in 1999. They define themselves as “Experimental Physical Theatre.” Each member proposes and creates whatever they want, and the members share resources and tasks. Currently, there is no full-time worker, and all the members work in different fields such as consultancy and cafe. The collective does not own space and now rents an upper floor of a factory. The rent expense has been an enormous burden for them.
Income sources: The collective’s primary income sources are international grants and support, which they receive through projects from foundations abroad (cf. The Japan Foundation), ticket sales, performance fees from touring, sponsorships, and workshop fees.
Note: The collective has a domestic audience base.
<<MSN>>
Overview: MSN consists of three artists, and they produce works themselves. They create pieces around social and political topics, and their works often criticize the performing arts sector’s structure. The group does not create that frequently. Their works are often site-specific, and they rent a space that fits the work they plan.
Income sources: The collective’s primary income source is ticket sales. They sometimes receive in-kind support regarding space, such as a bar before 9:00 PM. In that case, the collective shares the earnings from ticket sales with the bar owner.
Note: The collective does not have an audience base, and their friends buy tickets.
After these meetings, the research group members analyzed current conditions, issues, and challenges in the Thai performing arts sector and discussed solutions and possibilities for the industry. The result of the discussion will be reflected in the presentation on Day 6.
Photo by Yoshimi Toyoyama
Anna Okuda
【APPキャンプ3日目】リサーチ・グループ5「エコロジーへの意識」(横山)
今日は「コンテンポラリーアートがいかにして環境への意識を形成しうるか」というテーマで、バンコクのメイン会場TCDCでお話をうかがった。
まずはPrayoon for Art Foundation(https://en.prayoonforart.org/)のWayla Amatathammachadさん。東北部ルーイ県ダーンサーイ(Dan Sai)郡の農村を拠点に活動。リサーチグループリーダーのSireeもこの財団のメンバーの一人。洪水被害が年々ひどくなっている農村で、地元住民がアーティストや研究者等とともに森や川を再発見することで、自らの環境を守る力を身につけられるようにするプログラムを行っている。国際交流基金バンコク事務所で働いていたSireeを含め日本語話者も複数関わっていて、セゾン文化財団の助成を受けて、今月御殿場でのリサーチも予定されている(https://is.gd/A3b0zJ)。
午後はチェンマイ近郊が拠点の劇団Makhampom(https://makhampom.org/)の制作をしていたプロデューサーApさんによる「メコンの物語を語るMekong Storytelling」プロジェクトの紹介。メコン川の上流と下流の中学校で、地元の若手アーティストに、様々な手法で川にまつわる物語を語ってもらう。川で遊ぶ機会も減ってしまった子どもたちに川を再発見してもらい、地元の若手アーティストにも地元の課題を語る手段を身につけてもらう。アメリカ合衆国大使館の資金で実施。今後はメコン川流域の他国との共同も視野に入れているとのこと。
https://www.facebook.com/TheRhythmOfMekong
(横山義志)
【APPキャンプ4-5日目】(加藤)
いよいよAPPキャンプ、折り返しです!
加藤が参加しているリサーチグループのテーマは「Artistic integrity」です。
<スピーカー>
Topic1: Being political and critical
- Wichaya Artamat
- Golf Thanupon
Topic2: MAIIAM Contemporary Art Museum
- Kittima Careeprasit
Topic3: Community Engagement
- Pornrat Damrung
- Siree (Wan) Riewpaiboon
タイにおける政治的芸術運動について、政治的・社会的な問題に取り組むアーティストや実践者たちが彼らの誠実さを保ちつつ、どのように自身を守りながらメッセージを作品やプロジェクトという形で発信しているのかについてききました。
また、コミュニティエンゲージメントのパートでは、街の研究者とアートプロデューサー、彼らがどのように地域コミュニティと対話し、協働しているのかの実践についてお話をききました。
いよいよ4月6日は各グループのリサーチ発表です!
各グループ、プレゼンに向けた追いこみは夜まで続きました。
直前の山火事による大気汚染が心配されたチェンマイ行きも少しづつその状況が落ち着いてきたことから移動が決行され(参加者個人の意見を尊重した丁寧な聞き取りがAPPプランニングチームからありました)、バンコクからチェンマイにメンバーは来ています。
加藤奈紬
【グループリサーチ テーマ:The future of Thailand】(目澤)
4/2〜6にかけて行ったグループリサーチ。
目澤は、タイの舞台芸術現状をヒアリングし、未来について考えるグループに属して、リサーチを行いました。
テーマが大きすぎて焦点が定まらなかったことで、むしろフラットに楽しくツアーしながら学べたラッキーグループでしたが(笑)、、、
リノベーションしてアートスペースとして活用している建物や豪邸などを訪問するほか、活動家としての顔も持つプロデューサーに話を聞き、リアルな実情に触れる事ができました。
タイの舞台芸術シーンにおいては、公的資金の介入はほとんどなく、独自のファンドレイズシステムを構築する必要がある他、企業の銀行口座を通して寄付や助成金受け取りなどが難しい点もあり、個人口座や複数名義を活用したり、海外資本の財団との連携で企画を推進するなど、様々なやり方を模索しながら資金繰りの道を探り続ける、現地プロデューサーたちの強い思いと、未来への希望を感じました。
APPキャンプも、参加者の母国財団などとの連携して資金を集めています。日本の国際交流基金バンコク事務所の方も、キャンプ中の要所に視察にいらしていただきました。
主催のPOTPANチームは、資金繰りはもちろんのこと、関係性構築にもとても尽力しており、自分たちの収入や働く機会を自ら生み出し、舞台芸術シーンと人材の確保及び育成をなんとか継続させたいという貪欲で力強い姿がとても印象的でした。今回のAPPキャンプにおいても、チームビルディングや役割分担、業務進行のスムーズさなどが素晴らしく、マネジメントクオリティの高さが随所に見られました。
タイの舞台芸術界の顔となる、素晴らしいメンバーに拍手!
(文責: 目澤 芙裕子)
【APPキャンプ4日目】リサーチ・グループ5「エコロジーへの意識」(横山)
バンコク市内のアートギャラリーSACで二人のキュレーターからArt for Air(https://www.artforair.org/)という企画について話を聞く。大気汚染に対してアートに何が出来るかというテーマで、500万タイバーツの予算の半分でチェンマイの15人のアーティストにコミッション、半分で展覧会を運営。今日のプレゼンテーションのタイトルはBeyond awareness。アートの役割は問題を解決することではなく、アクティヴィズムでもなく、意識を高めることでもない。むしろ問いを投げかけることだと二人は言う。だが声をかけたアーティストの多くはすでに何かしらの形で環境問題に関わってきた人。ガソリンボトルを使った作品は、若いアーティストが徴兵で軍にいたときに、ガソリンで森を焼くことを命じられたという逸話から。山火事が起きると軍も自治体もより予算が獲得できるという。
(横山義志)
【APPキャンプ4日目】(奥田)
4日目、午前中はバンコク中心地から車で1時間くらいのところにあるPichet Klunchun (ピチェ・クランチェン)Companyの活動拠点Chang Theatreを、キャンパー全員で訪ねました。
敷地の入り口で、マネジメントのSojuさんが出迎えてくださり、劇場内に案内してくれました。中に入るとPichetさんがダンサーに稽古をつけているところで、私たちが全員客席につくと程なくしてダンサーが踊り始めました。Pichetさんの作品については、他でもさまざまに紹介されていますので、ここでは割愛します。
ダンスが終わると、Pichetさんがスライドを交えながら1875年に初めて室内劇場がタイにできたことや、そこからどのようにタイの劇場が変遷したのか、話してくださいました。また、現在のタイの劇場を大まかに分けると以下の通りだそうです:
Theater in Academy(大学などの劇場)
Private Theater(ミュージカルなど)
Entertainment Theater(大掛かりなスペクタクル)
Contemporary Theater(コンテンポラリー作品用の劇場)
その後、話はChang Theatreに移りました。
<<Chang Theatre>>
概要:何もなかった更地に少しずつ立てる形で始まって2017年にオープン。さまざまな人(友人、知人、親戚、コミュニティの皆さん)からさまざまなもの(建材、椅子など)を寄付してもらってできた劇場で、「Theatre by people & for everyone」をモットーにしている。訪ねてきたアーティストたちは地元の人々に向けてワークショップを行い、公演の際には18歳以下は無料で観ることが出来る。
所属ダンサー:10年契約でフルタイムで雇用。最初の数年をトレーニングに費やしてからカンパニーの公演に出演するようになる。カンパニーとしては、その後は各々で活動を広げていずれは振付の道を歩んでアーティストとして活動し続けてもらいたいと願っている。伝統舞踊に倣って家族のように生活を共にしている。
その他:かつては西欧のあり方に倣って政府に支援を求めるために奔走していたが、そのやり方はタイの現実に合わないと実感し、タイのあり方に合った形で地元の人々などの協力を得てこの劇場を建てた。
その後、質疑応答に移り、多くの質問がキャンパーから寄せられました。我々の目から見ると華々しい経歴の持ち主であるPichetさんの個人史に関わる質問も多く、「あなたたちは私の今を見てそう思っているかもしれないが、自分のダンサーとしての経歴はプラットフォームで踊るところから始まった。踊る日の早朝に町中に自分でポスターを貼ったりしていた」と駆け出しの頃の苦労が語られました。また、伝統舞踊の要素を分析しコンテンポラリー作品を作る彼と伝統舞踊界との関係性については、「最初はとても嫌われていたと思うが、今は良い関係性を保っていると思う」と語られました。さらに、プレミアで賞賛を受けた時にいかにそれに溺れないように自分を律しているか、などといった非常にストイックな面も語られました。そして最後に、「国際的なダンサーと仕事をしていきたい。彼らと共に(代表作である)『No. 60』を新たにデジタルを用いて創っていきたい」というビジョンが語られました。
以下はPichetさんの活動に関して日本語でオンラインで読める記事等:
https://asiawa.jpf.go.jp/culture/features/asiahundred02/
https://rohmtheatrekyoto.jp/archives/report_no60_maruoka/
https://www.saison.or.jp/.../2021/03/PT_PichetKlunchun.pdf
奥田安奈
【APP Camp Day 4】
On Day 4, we drove an hour from the center of Bangkok and visited the Chang Theatre of Pichet Klunchun Company.
Soju, who works in the company's management, guided us into the theater where Pichet was teaching a dancer. Upon our seating, the dancer started dancing. I would not write about Pichet's artistic works here because so many articles and papers have already been written.
After the performance, Pichet introduced us to the history of Thai theater buildings since the first indoor theater was built in 1875. He said that currently, theaters in Thailand could be categorized into:
Theater in Academy (theaters in educational institutions)
Private Theater (theaters for musicals)
Entertainment Theater (theaters for spectacle shows)
Contemporary Theater (theaters for contemporary works)
Then, he shared the history and ideas of Chang Theatre.
<<Chang Theatre>>
Overview: The theater was built from scratch and step-by-step. It opened in 2017. They received various in-kind donations, including materials and furniture. With help from multiple people, such as friends, relatives, and local community members, the theater is considered "Theater by people and for everyone."
Dancers: The company has a ten-year contract with its dancers. They spend a few years training before appearing in public performances. The company hopes the dancers will keep dancing after their time with the company and start their careers as choreographers. The dancers and Pitchet live together like a family, which is common in traditional Thai dance.
Note: Pitchet used to ask the Thai government to support his company as many Western performing arts companies do. However, he realized it didn't fit Thai society and started working more with people around him, such as local community members. He thinks that this is more aligned with Thai society and culture.
After his quick presentation, the campers asked many questions, and some were about his personal history. When asked about his success, he said his career as a dancer started on the platform. He had to put up posters by himself on the morning of the performance day. He also told us that his relationship with the traditional dance suffered in the past, but they maintain a good relationship. What stroke us was how strictly he disciplines himself, especially after a successful premiere, to avoid self-indulgence. Ultimately, he shared his view that he would love to work with international dancers to create "No. 60," one of his most well-known works, with digital technologies.
Anna Okuda
【5日目】近年の抗議活動と舞台芸術に関するレクチャー「社会で何が起きているのか?B-Floor創立者・芸術監督Kage Mulivalaiの観点と行動を通じて」@バンコクTCDC(横山)
タイではコロナ禍における軍政への抗議活動に舞台芸術関係者が重要な役割を果たしたと聞いていたが、そのなかで中心的な役割を果たした演出家Kageに話を聞くことができた。
クーデターで政権を奪取した軍政への抗議活動はまず大学ではじまり、若者の間で拡がっていったが、多くの逮捕者・行方不明者が出て、国外に逃れた者も少なくない。学生たちは行方不明になった友人たちの写真を手に街に出て、人々に聞いて回った。軍政を批判するラッパーも。
Kageは劇場で作品を発表することに興味を持てなくなり、もっと街の人たちの声を聞きたいと思った。Kageを含む多くのアーティストも抗議活動に参加し、アートに何ができるかを議論するようになった。そのなかで、集団行動を組織する経験を持った演劇のアーティストが、他の様々な分野のアーティストを組織する役割を担うようになっていく。Kageはアーティストたちにフラッシュモブなどを提案したが(すぐに解散するフラッシュモブはコロナ禍での集会禁止への対応だった)、顔を出すことに懸念を示す者も多く、仮面を使ったパフォーマンスをすることに。著名な作家にテクストを書いてもらい、一週間の準備の後に街に出て、「もうこれまでのようにはいかない!」と叫んだ。みんな活動を続けたがっていて、もう仮面もいらないというので、Kageはパフォーマンスを続けるようになった。太鼓でシンプルなリズムを打ち続けることで、足並みを揃えて歩きやすくなった。自分にとってはアートもアクティヴィズムも物事を変えるための手段に過ぎないとKageは言う。アーティストの参加により抗議活動の形態が多様化し、若い世代が参加しやすくなったのは確かだろう。
2020年、「フリー・アーツFree Arts」運動が始まり、様々な形の抗議活動が展開された。過去の抗議活動の犠牲者を追悼するパフォーマンス、システムを操作する「見えざる手」を告発する「ハリー・ポッター・プロテスト」、「裸の王様」のパフォーマンス、タイの標語「国家、宗教、国王」をもじって「国家、宗教、レディ・ガガ」と口ずさむレディ・ガガに扮したパフォーマンスなど。後者は不敬罪(刑法112条)で逮捕者を出すこととなった。モブは催涙弾などで激しく弾圧されるようになっていき、Kageの友人たちも含め、多くのアーティストや若者が投獄された。釈放を求めるフラッシュモブも行った。多くは数日で釈放されたが、逮捕された者たちは活動をより先鋭化させていった。
抗議活動が長引くにつれ、グッズ販売やフリーマーケットなどによる資金繰りも展開。同じく軍政に対して抗議活動をしているミャンマー人やタイ国内で不当な扱いを受けている少数民族を支援する活動も行った。また香港や台湾の運動からも多くのアイディアを得た。日本の友人たちが抗議活動についてのオンラインフォーラムを開いてくれた。
Kageはこれ以前は20年近く劇場で作品を発表してきたが、2年ほどの抗議活動ののち、この経験を活かしつつ、より集中できる劇場での作品の発表を再開していった。そしてこれをきっかけに、かつては演劇と関わりを持たなかった人たちも劇場に出入りしてくれるようになったという。
(横山義志)
【APPキャンプ7日目】(横山・加藤)
チェンマイ・チェンダーオのアートスペース訪問
午前中はチェンマイ市内の二つのアートスペースを訪問しました。
Lan Yim Theatre( ลานยิ้มการละคร Lan Yim Theatre )は故人の遺志で、非営利活動のために使われているアートスペースです。家族向けのチェンマイパントマイムフェスティバル、チェンマイ舞台芸術フェスティバルなどを企画しています。チェンマイでは1990年代から公共空間での芸術活動が活発になされていました。スペースを運営するYhodらは不敬罪を規定した刑法112条改正を求める活動もしています。ヨドは中央線沿線地域で展開するアートプロジェクトTERATOTERAで2017年に来日しました( http://teratotera.jp/events/sea28/ )。
Dhepsiri Creative Space( Dhepsiri Creative Space )は「ナショナル・アーティスト」となった作家・画家のテープスィリ・スクソーパー(Dhepsiri Sooksopa, 邦訳あり)の仕事場だったスペースです。運営している娘のSuksopha Monthatip( https://www.mekongculturalhub.org/people/tip/ )は人形劇・影絵の劇団をやっていて、そのための小劇場があります。
チェンマイから車で90分ほどかけて、チェンダーオに移動しました。
Makhampom Art House( Makhampom Art Space )
Makhampom Theatre Group( https://www.makhampom.net/en )は1980年創立。フィリピンのPETA(フィリピン教育演劇協会)の影響を受け、演劇と教育を結びつけながら、市民の声を届ける演劇活動を展開しています。このチェンダーオのスペースは16年前にできたそうです。
広大で豊かな土地の中には劇場、ギャラリー、レジデンス施設、食堂、カフェなどが立ち並び、作家による多くのアート作品も散りばめられていました。
ラーンナー文化の残るこの土地で、SIRISOOK Dance TheatreのダンサーWaewdao Sirisookさんによる「Lanna Dream The Slum Star」という作品を拝見しました。
チェンマイを首都とするタイ北部のラーンナー王国はバンコクを首都とする南部の王国より古く、一定の独立を保ってきましたが、一九世紀後半以降、現タイ王国の王朝が中央集権化を進め、独自の文化が隠蔽されていったといいます。この作品はラーンナー伝統舞踊の形式にもとづきながらも、タイ人女性にエキゾティックな魅力を感じる外国人男性を挑発する内容も含む作品でした。
チェンマイの大気汚染で、山間地で長年焼き畑を行ってきた少数民族が非難されることがあるため、Makhampomは自然と調和した焼き畑農業の仕組みを紹介する写真展を企画し、少数民族の代表者にも来てもらって、声を直接届ける機会をつくりました。実際にはミャンマー国境にある大企業の工場の影響が大きいといいます。
チェンマイには民間の活動拠点がいくつかあり、それらが周辺地域の学校やコミュニティにも開放されることで、日常的な交流の場としてスペースが活用されていました。
横山義志、加藤奈紬
【8日目】ネットワークセッション/パブリックセッション@チェンマイ(横山)
今日はチェンマイ近郊のアーティストや学生等と出会える日。もともとはチェンマイ大学で開催予定だったが、チェンマイ近郊の山火事等による大気汚染で多くの住民が避難しているとのことで、大学で開催しても人が来てくれるか分からず、滞在先のホテルIbis Styles Chiang Maiで行うこととなった。
ふたを開けてみれば、地元のアーティスト、プロデューサー、大学の先生、学生等々、多くの方にいらしていただくことができた。
午前中のネットワークセッションでは、アイスブレークとして参加者の拠点がチェンマイから近い順、年齢順、誕生日順などに並んでみたり、質問の応えに応じて別れてみたりして、少しずつ共通項を見つけていき、会話の糸口をつくっていく。みんなで昼食を取った後、午後はパブリックセッション。
今回のパブリックセッションは日本の4人のキャンパーがタイのプロデューサーたちと一緒に企画を練ったもの。「同業者同士のヒエラルキーのないネットワークをつくる」というAPPキャンプの理念から、プレゼンテーションではなく、互いの知見や意見を交換するような形式に。「脱中心化と持続可能性Decentralization and Sustainability」というテーマで、日本からのキャンパー4人の他、タイ・香港・シンガポール・ニュージーランドのキャンパーたちが計八組のテーブルディスカッションを用意した。各トピックのプレゼンテーション、テーブルに別れてのディスカッション、そして各テーブルで話されたことの発表で、計3時間の予定だったが、議論が白熱してあっという間に時間が経ち、ちょっとオーバーしてしまった。
各テーブルのトピックは以下の通り。
Tradition for Sustainability: How Can We Make Our Creative Activities Greener in Practice?/Anna Okuda(日本)
Regional Revitalization and Art festivals: How can we sustain our artistic activities and innovation in harmony with local communities?/Natsumi Kato(日本)
What are effective PR practices to develop a diverse audience for experimental performing arts?/Yoshimi Toyoyama(日本)
How to go beyond the existing frameworks of performing arts for the sake of Asian artists?/Yoshiji Yokoyama(日本)
How can we support the artistic and cultural activities of the local community by a creative learning design process?/Golf (Thanupon Yindee)(タイ)
Decentralised Autonomous Organisation (DAO)/Ian Leung(香港)
Break it Down!: Of Borders & Asia Pacific/Shaifulbahri Mohamad(シンガポール)
An exploration of gender & identity representation in the arts/Sums Selvarajan & Rosabel Tan(ニュージーランド)
私は「アジアのアーティストのためにパフォーミングアーツの既存の枠組みをいかにして乗り越えていくか」というトピックで、まず「なぜアジア人同士なのに英語で話しているのか」という話から始めて、「演劇」「ダンス」「コンテンポラリー」「伝統」といったヨーロッパで作られた枠組みの何が問題かを話し合った。ちょっと難しい話にしてしまった気もしたものの、チェンマイを拠点とするアーティスト2名、台湾・インドネシア・オーストラリアのプロデューサーが参加してくれた。インドネシアでダンスカンパニーをやっているSekar Alitが「私は伝統をマスターし、成熟すると、今ここで起きていることも考えられるようになって、コンテンポラリーになれるのだと思う」と話していたのが印象的だった。オーストラリアでアジアをテーマとするフェスティバルのエグゼクティブ・ディレクターを務めているJoon Kwokは「ちょうど私が最近ずっと考えなければと思っていたテーマで、みなさんと話せてよかったです。安易に伝統といった言葉を使ったり、エキゾティックなものに見せようとせず、コンテンポラリーな問題を扱った作品であることを伝えようと努めている。これからも一緒に考えていきましょう」とおっしゃってくれた。
チェンマイ近郊を拠点に活動しているプロデューサーが「チェンマイに世界中のプロデューサーをチェンマイに連れてくるのが夢だったんだ」と涙ぐむ場面も。バンコクではチェンマイの状況が深刻だという話を何度もしてくれていたが、ずっと引き裂かれる気持ちだったのだろう。
(横山義志)
【9日目・ふりかえり】(横山)
バンコクとチェンマイで行われた今回のキャンプでは、何よりもタイのプロデューサーたちの有能さが印象的でした。英語ができるのはもちろん、レクチャー、見学、グループリサーチ等、明確な目的をもって適切な人物を選び、短い時間で適切な内容を話してもらうのは容易なことではありません。
タイではコロナ禍により劇場公演が出来なくなった時期、コロナ禍を口実に軍政が抗議活動への圧力を強めるなか、舞台関係者が街に出て、様々な手段で抗議活動を組織するようになったと聞いていました。今回はその経緯も、最も重要な当事者の一人からうかがうことができました。そして、それが長年の演劇活動の延長線上にあったことも知りました。
バンコクでは2019年までに先鋭的な舞台芸術活動の拠点となっていた多くのスペースが失われてしまったと言います。その背景には急速な経済発展がありました。
そしてコロナ禍を経て、社会と強く結びついた活動が目立つようになって、地域への分散も進みました。ここには学ぶべきものが多々あるように思います。
今回は日本の参加者も選考直後からミーティングを重ね、積極的に動いてくれました。首都圏以外を拠点とする方が多数派で、今後の活動に活かせる出会いもあったのではと思います。
その意味でも、バンコクだけでなく、古都チェンマイも訪問し、そこでパブリックセッションを行い、地元のアーティストたちと出会えたことは大きな収穫でした。地域に根ざしつつ、国際的かつ持続的に活動するためのアイディアを多々いただくことができました。コロナ禍以降、これだけ多くの国外の舞台芸術制作者がチェンマイを訪れたのは初めてとのことで、地元のアーティストや制作者にも歓待していただきました。
2019年以来4年ぶりのAPPキャンプには15ヵ国・地域から、運営側も含めると50人以上が参加しました。初めての参加者も多かったです。2020年にはオンラインイベントも行ってみたのですが、今ひとつ盛り上がりませんでした。キャンプの醍醐味は食事や移動、待ち時間などの何気ない会話にあったのだということに改めて気づかされました。
再びネットワークが動き出し、APPプランニングチームでは来年以降のことも話すことができました。まだ次にいつどこでできるかわかりませんが、アジアの舞台芸術界に興味がおありの方はぜひ応募をご検討ください。
(横山義志)
【助成】国際交流基金
【共催】POTPAN