試合分析のページを見て、北海道の小成さんが以下のような資料を共有してくれました。
過去に、2002年~2006年のジャパンオープンの試合を対象として結果の分析をしたそうです。各種グラフがいただいたもので、コメントは私の解釈です(小成さん確認済み)。
対象試合数は2,134で、11点先取の時間制限なしです。
図1は、試合が終了した時のメーヌ数とその試合におけるメーヌ平均点の関係です。少ないメーヌ数ですぐ終わるような試合では、1メーヌ当たりの平均点が大きくなっており、メーヌ数が多い=長引いている試合では平均点が小さくなっています。
逆の言い方をした方が分かりやすいかと思います。大量得点がある試合はすぐ終わり、1,2点しか入らない試合は長引くということです。
図1. 終了時のメーヌ数と平均点の関係
図2は、試合が終了した時の失点数とその試合におけるメーヌ平均点の関係です。例えば11-7で終わった試合なら、失点数は7です。
0点しか取られなかった=ファニーで終わるような試合では、1メーヌ当たりの平均点が大きくなっています。両チームの実力差が大きいと大量得点になりやすいということですね。
1失点~5失点までは、単調に平均点が減少しています。実力が拮抗していくにしたがって平均点が小さくなっていくということです。ところが、5失点~9失点では、平均点がやや上昇していきます。
右に行くほど試合の総得点(11-7なら総得点は18点)は大きくなっているわけですが、総得点が大きくなるような試合の様子として、じわじわと両チームが取り合う展開よりも、高得点でバシバシ取り合う展開の方が多いということを示しています。
ただし、11-10で終わる試合のみ平均点がやや低くなっており、ここには実力が拮抗している影響が表れていそうです。
図2. 終了時の失点数と平均点の関係
図3は、試合が終了した時のメーヌ数と失点数の関係です。例えば10メーヌで終わった試合について、負けたチームの平均点は7.5点だったということです。
まず、事例数を示す棒グラフをみると、5~10メーヌで終わる試合が大多数であるということが分かります。
次に、平均失点を示す折れ線グラフをみると、メーヌ数が多い試合では失点数が多くなるということが分かります。
図3. 終了時のメーヌ数と失点数の関係
図4は、試合が終了した時の失点数とメーヌ数の関係です。例えば5失点(総得点16)で終わった試合についてメーヌ数の平均は8.7だったということです。図3との違いは、事例数をメーヌ数ではなく失点数で集計しているところです。
まず、事例数を示す棒グラフをみると、ファニーや1失点で終わる試合が少ないということが分かります。
次に、平均メーヌ数を示す折れ線グラフをみると、失点(総得点)の増加に従ってメーヌ数が増加していることが分かります。
図4. 終了時の失点数とメーヌ数の関係
なお、図3,4に関してはさらに集計対象を増やした資料があります。
図5,6は、2002年~2006年のジャパンオープンに加え、日本ペタンク選手権、東日本ペタンク選手権、西日本ペタンク選手権の試合も合わせた計3,234試合(時間制限なし)を対象として集計した資料です。
図5. 終了時のメーヌ数と失点数の関係2
図6. 終了時の失点数とメーヌ数の関係2
以上です。共有いただきありがとうございました。