製作開始は2015年10月頃で、北海道新幹線開業による最後の客車急行列車はまなすが廃止されるまであと半年といった時期でした。同年6月に初めて北海道に渡り、そのとき乗車したはまなすをプラレールにしたいとの思いから製作しました。
初めてシリコンを用いたレジン複製や、連結器の自作に挑戦するなど、この作品の製作で得たものは多いです。ただし、当時はそれほど技術力がなかったため、走行性能は低く、運転会で走れないこともありました。
その後、増結編成を追加で作成して12両編成を再現できるようにもしましたが、前述の通り、まともに走らないという問題があったので、2018年にリニューアルを実施しています。
急行はまなす 2015年6月
ED79 - スハネフ14-550(B寝台) - オハネフ25-0(B寝台) - スハフ14-550(自由席) - オハ14-515(カーペットカー) - オハ14-500(ドリームカー)- オハ14-500(ドリームカー) - スハフ14-500(自由席)
私が乗車したときの編成をモデルにしました。機関車はED79にしました。
自分が乗車したときの4号機としましたが、特に個体差を再現したわけではないです。
ED79自体は前年にも作成(ED79(初代) )していますが、気にらなかったので作り直しています。
長い青い客車の先頭に立つ小さな赤い機関車というのを再現したかったので、動力を切り詰めて車体を短くしました。車体やパンタグラフなどはすべてプラ板製です。
様々な車両が連結されているのがはまなすの面白いところです。
車体加工で一番苦労したのはカーペットカーの小窓です。0.5mmプラ板の上に窓枠サイズに切った0.3mmプラ板を接着し、内側をピンバイス、デザインナイフ、棒やすりでくり抜きました。
また、連結器をリアルにしたかったので自連を模した連結器を作成し、レジン複製で増やしました。ただ、これが走行中に外れやすく、安定して走行できなくなってしまいました。
塗装はタミヤの缶スプレーの青、帯は筆塗です。JRマークやカーペットカーのロゴはインレタを発注して貼り付けました。これも初めての試みです。
切り詰めたED79の動力。牽引力が欲しかったので新メカから改造しました。レバーの移設などめんどくさいことをしています。
クーラーも製品12系のものをレジン複製しました。慣れない作業でかなり苦戦して記憶があります。一応2タイプのカバーを再現しました。
試作中の自動連結器。ナックルを薄いプラ板のばねで押さえつけて連結状態を維持する仕組みでしたが、安定性は今一つ。
客車が組みあがった状態。500番台の特徴のジャンパ栓も再現。自動連結器により、連結可能にしつつ、後姿がかっこよくなりました。
カーペットカーの小窓の加工の様子。このような細かい加工はこれまであまりしてこなかったので苦戦しました。
機関車の組み立て中。ヘッドマークを仮でつけて雰囲気を確認しています。
2016年2月の芝浦工大鉄道研究会様主催の運転会に参加させていただいたときの一枚。テーマが海峡線だったこともあり、はまなすの運転を再現させていただきました。
2016年3月のプラレールひろばinさっぽろでの一枚。このときは廃止間際の急行はまなすを撮影してからの運転会参加でした。非常に懐かしいですね。
起工:2015年10月頃
竣工:2016年2月
現状:リニューアル実施(2023年12月現在)