南海電鉄よりやってきた大井川鐡道の21000系ズームカーです。私にとっては子供のころから慣れ親しんだ電車で、ぜひ一度プラレールにしてみたいと思っていました。2017年8月のプラレールひろばinちゅうおうで大鐡の電車を勢ぞろいさせる計画をプラレーラー仲間と立て、その一環で製作しました。
当時、プラレールの動作をコントロールする制御回路(後のPDCCシステム)の試作をしていたので、試験目的で自動折り返しが出来る回路を搭載しています。
また、はじめてウェザリングに挑戦した車両でもあります。
モデルは21001Fです。一応製作前にちゃんと実車を取材して、屋根上のランボードの撤去状況まで再現しています。実車は18m級なので、ちょっと小柄に作っています。その分、制御回路を収めるのが大変でした。
塗装完了後、車体がきれいすぎて見慣れた大井川のズームカーではなかったので、ウェザリングを施しました。パンタグラフからの飛沫を意識してパンタグラフ周辺はさび色が濃く、遠くなるにつれて薄くなるように汚してみました。おかげで自分の印象通りのズームカーになったと思います。
制御回路はレールに設置した磁石を検知して自動で折り返すものです。当初製作したものは消費電力が大きく、電池3本が必要だったので、後尾車側に搭載していました。その後、2019年に制御回路を更新し、電池1本で走行できるようになりました。
いつも通りプラ板からフルスクラッチです。車体長が短いので窓配置のデフォルメが難しかったですね。
特徴である湘南顔を作っていきます。前面の下部は垂直としてしまったのですが、実際には後退角があるに完成してから気が付きました。
屋根を貼っていきます。前照灯周りはパテを使うので開けてあります。
前照灯部分を成形しました。この後細かなパーツを作ったはずなのですが、写真を紛失しています。
初代の制御回路です。ご覧のとおり動力車の前半分を占拠しているので電池は積めません。その後2019年に機器更新を行い、回路が小型化されました。
2017年8月のプラレールひろばinちゅうおうで計画通り大鐡電車並びが実現しました。
運転会の後に新金谷に行って親子写真を撮りました。このとき21001Fは検査中でした。
2023年5月のみんプラ運転会では、私の作品で唯一の関西車両として里帰り?しました。
2023年になって大井川第一橋梁を製作したので、よりかっこよく撮れるようになりました。大井川の情景をプラレールで再現するという夢が一つかないました。
起工:2017年7月頃
竣工:2017年8月
現状:運用中(2023年12月現在)