ナローゲージをプラレールで再現したいという話は以前よりありました。しかし、プラレールは構造上、車体幅限界まで車輪が広がっているので、これ以上幅を狭めることは難しく、ナローゲージらしさが出ません。
ところが、プラレーラー仲間の砂川さん、やはさんより台湾の鉄道おもちゃ「迴力小火車 」の存在を教えていただきました。これはプラレールより少し小さい規格でナローゲージの再現にはぴったりです。お二人の協力もあり、この「迴力小火車 」のレールを使って、プラレールでのナローゲージ規格「プラレールナロー」を立ち上げることになりました。
この作品はプラレールナローの記念すべき第一作です。私が思い浮かべる最もナローゲージらしい車両として、加藤製作所の産業用機関車とナベトロを製作しました。
なお、機関車についてはご協力いただいた砂川さんとやはさんの分を含めて3両製作しています。
本家「迴力小火車 」には現段階では電動車の製品はありません。当然ながら自作する必要があります。
小型化のため、電源は単5電池とし、小型モータを搭載しました。ゆっくりゴトゴト走ってほしいので、ギヤ比は高めに設定しています。
車体は量産を考慮してレジン複製しました。連結器はマグネットを使った朝顔連結器タイプを新たに開発しました。
機関車だけではさみしいのでナベトロを4両用意しました。ナローゲージといえばナベトロのイメージがあります。
写真のようにナベを傾けることができるように設計してみました。
まずは動力車を作ります。いつもよりサイズがだいぶ小さいので、設計が大変です。
ボンネットを作っていきます。複製による量産を考えて、分割して作ります。
プラレールとのサイズ感を確認しています。いい感じです。
レジン複製して3両同時に作っていきます。工場のようです。
ナベトロはプラ板から錬成しました。小さいので強度がなく取扱注意です。
塗装前の確認。編成にしてみるとなんだかかわいいですね。
プラレールとのサイズの比較。ナローゲージとして理想的な大きさになりました。
今回製作した3両の並びです。
2022年5月の鉄道模型ひろばinルミエール府中では砂川さんブースにナローゲージレイアウトが登場し、活躍していました。
こちらは森林鉄道風のレイアウト。運材車も欲しくなりますね。
起工:2020年7月頃
竣工:2020年8月
現状:運用中(2023年12月現在)