日本初のディーゼル特急、キハ81系はつかり編成です。先頭車の独特な形状からブルドッグと呼ばれました。登場時は故障がおおく、事故ばっかりと揶揄されたそうですね。前から作ってみたかった車両だったのですが、難しそうだったので先送りにしていました。技術がある程度向上したので、ようやく完成させることが出来ました。
特急はつかり 昭和35年12月
キハ81 - キロ80 - キロ80 - キサシ80 - キハ80 - キハ80 - キハ80 - キハ80 - キハ81
はつかり登場時の9両編成を再現しています。
先頭部は3Dプリンタ製です。複雑な形をしているので、データを作るのに苦労しました。3Dデータでこまかなモールドを作っても、表面処理の段階で結構消えてしまいます。
車体は例によってプラ板フルスクラッチです。今回はいつもプラ板の積層方法と骨組みの構造を変えてみました。結果的に歪みが少なくなったので、効果はあったものと思われます。
また、旧製品485系のリスペクトで、JNRマークをモールドで再現しています。カッティングマシンで0.2mmプラ板を切り出し、貼り付けました。
システムとしてはPDCCver3を搭載しており、赤外線通信による遠隔操作が可能です。ただ、後の技術の進歩でBluetoothによる通信ができるようになったので、今はBluetooth対応のPDCCver5を搭載しています。
通信を担う制御車はキサシ80としました。
足回りは車輪も含めて自作です。とうとう製品の部品は動力車のゴムのみになりました。
まずは足回りを用意します。製造中の両端の動力車と制御車の台車です。
中間車を組んでいきます。数が多いので大変です。
3Dプリンタでキノコ(クーラー)を栽培し収穫したところです。数が必要な部品では3Dプリンタの効果は大きいですね。
3DCADで先頭のボンネット部分を設計しています。だいぶ苦戦しました。手作業のほうが早かったかもしれないです。
車体に接合した先頭部です。つなぎ目が分からなくなるように表面処理していきます。
マスキング中です。ひげの部分のクリームの細帯に難儀しました。
2022年5月の鉄道模型ひろばinルミエール府中にて、国鉄形特急を代表する2形式の並びです。
2022年3月の北本運転会にて。北に向かう列車たちの並び。国鉄のにおいがムンムンします。
2023年5月、京都鉄道博物館にて親子写真を撮りました。我ながら国鉄特急色の色味は完璧だったと思います。
2022年6月の北本運転会にて。上野駅で出発を待つ様子。
起工:2021年8月頃
竣工:2021年11月
現状:運用中(2023年12月現在)