大井川本線の抜里~川根温泉笹間渡間にかかる橋梁です。蒸気機関車の有名撮影地として知られています。
大鐡車両のプラレールの作例が増えてきましたので、レイアウトの情景のほうも欲しいと思い、製作しました。プラレールではこのタイプのガーダー橋がこれまでなかったので、大鐡に限らず、様々な場面で使えると思います。
基本的にこの橋は3Dプリンタ製です。3Dプリンタの力がなければ量産は難しかったと思います。FDM方式の3Dプリンタで赤色のフィラメントを用いて出力しました。無塗装で出力したまま使えるというのは量産するうえでとても楽です。
橋桁は1/4直線の長さで1ブロックです。これを連結していくことで任意の長さに調整できます。これが本当の「ブロック橋げた」です(笑)。
また、高さはミニ橋脚1段分に相当します。既存のプラレール部品との互換性を考えた設計になっています。
曲線部分も製作しました。実物は軌道が曲線でも橋桁自体は直線ですが、プラレールの急曲線では曲げたほうが違和感がないだろうということで曲げています。
前述の直線橋桁を曲線用のパーツ2つで挟むと曲線レール1本分になります。曲線パーツの接続の順番を変えることで左右両方のカーブに対応可能です。
橋脚も3Dプリンタ製で灰色のフィラメントをつかいました。橋桁がミニ橋脚1個分の高さなので、橋脚は3個分の高さとしました。載せるとブロック橋脚1個分の高さになります。
架線柱は取り外し可能です。非電化区間にも対応できます。実物の架線柱の構造とは異なりますが、3Dプリンタによる出力のしやすさと、強度を考慮してこのような構造になりました。
橋台も橋脚と同じく灰色のフィラメントです。ブロック橋脚1段分の高さですが、橋桁がはまる部分のみ一段分下げています。
直線はリアルクラス付属のリアル直線レールです。枕木の間が抜けているので、橋梁の再現にはもってこいです。曲線は手に入らなかったので、適当なグレーレールをくり抜いて代用しています。
インコース側からあおり気味に撮る構図も好きです。お風呂上りに眺める102レですね。
自分は撮った写真から似たような構図を探してみました。
SLの見える丘公園からの構図のイメージです。
実際のSLの見える丘公園からの写真です。
抜里側からの後撃ちイメージ。
このぐらいのアングルが一番定番でしょうか。
起工:2023年6月頃
竣工:2023年8月
現状:供用中(2023年12月現在)