がん研究の科学哲学 研究会
研究会の概要
研究会の概要
がん研究のさまざまな側面について科学哲学の視点から議論するグループです。
2週間〜1ヶ月に一度のペースでオンラインミーティングを行います。
内容
内容
以下の本を一章ずつ読んで議論します。
Anya Plutynski (2018) Explaining Cancer: Finding Order in Disorder. Oxford University Press
本書はがん研究のさまざまな側面(分類、診断、遺伝学、疫学、進化的視点からの研究など)に目を向け、それらを科学哲学の王道のテーマ(分類と自然種、科学と価値、因果、科学的推論、モデルなど)と結びつけつつ論じています。扱われている問いは例えば以下のようなものです。
がんはどのように分類されるのか? それは「自然」な分類なのか?
がんの診断においてわれわれの価値判断はどのような役割を果たしているか?
「がんが遺伝子疾患である」とは正確には何を意味するか? 「がん遺伝子」は存在するのか?
がんを引き起こすもっとも重要な環境要因は何か? がんの環境疫学について考えることで、証拠にもとづく推論一般に関して何を学べるか?
がんは進化の副産物なのか、それともがんそのものが進化的プロセスなのか? またはその両方か?
本書は2021年に、科学哲学への優れた貢献に対して与えられるラカトシュ賞を受賞しました。
研究会の形式
研究会の形式
2023年10月の開始を予定しています。
テキストは各自でご用意ください。
毎回担当者を決め、担当者は文献の内容をまとめたハンドアウトを作製していただきます。担当は挙手制で、聴講のみの参加も可能です。
スケジュール管理やハンドアウトの共有等は Discord でやり取りします。Discord を使ったことがない方は、例えばこちらの解説をご参考ください。