活動の記録
「教職の魅力 × 学問の魅力 × 高校生のキャリア教育に資する」
「教職の魅力 × 学問の魅力 × 高校生のキャリア教育に資する」
「子供の思いに寄り添った指導支援(特別支援教育)」 小久保博幸氏 による講義
「教育学を学ぶことでみえる世界」 髙谷准教授 による講義
閉講式の様子
最終回となる今回は、小久保博幸氏(元鹿児島大学准教授、現・鹿児島県教育庁特別支援教育課長)による「子どもの思いに寄り添った指導・支援(特別支援教育)」、および髙谷哲也准教授による「教育学を学ぶことで見える世界」の二つの講義が行われました。
小久保氏の講義では、小学校や特別支援学校など、多様な教育現場でのご経験をもとに、特別支援教育の意義について丁寧にお話しいただきました。一人ひとりの「できること」に目を向け、その子らしさを尊重した自立を支える教育の重要性や、教員に求められる役割について、受講生の理解を深める充実した90分となりました。
続く髙谷准教授の講義では、ご自身の教員経験を踏まえ、教職の魅力ややりがいについて語られました。生徒とともに成長し、感動を分かち合える喜びに加え、授業では伝えきれない「隠れたカリキュラム」としての教師の影響力や、人間的な関わりの大切さにも触れられました。教職に対する理解がより深まり、進路を考えるうえで大きな学びとなったとの声も多く寄せられました。
講義終了後には、第1期プログラムの閉講式が行われました。3日間・全6回の講座を修了した高校生の皆さんに向けて、溝口教育学部長より、「学ぶことの楽しさを他者と共有することの大切さ」や、「労をいとわず学び続ける姿勢こそが、教師に必要な素養である」との総括が述べられました。参加者の真剣な取り組みと学ぶ意欲に対して、大きな期待が寄せられる時間となりました。
第2期「Pathway To Becoming a Teacher」は、高校2年生を対象に、令和7年11月15日(土)より開講予定です。受講案内は、10月上旬までに鹿児島大学教育学部ホームページにて公開いたします。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
島 准教授による講義
内 准教授による講義
今回は、島 義弘准教授による「教え、学ぶための心理学」と、内 祥一郎准教授による「子供が「いいね!」と思う授業とは?」が行われました。
島准教授の講義では、「動機づけ」をキーワードに、心理学用語の説明を交えながら、心理学と教育の関係などについて学びました。受講生からは、「勉強をするように言われるとやる気を失ってしまう現象には、ちゃんと科学的な根拠があるのだと知り興味が湧いた。」などの感想がありました。
内准教授の講義では、これまでの自身の中学校での教師経験等を踏まえて、「授業とはなにか」「子供が授業に興味をもつためには何が必要か」などについて学びました。受講生同士の対話を交えながら考えを深めることで、今、受講生が捉えている教師観、授業観を見つめ直す機会となりました。
2024年11月16日、教育学部にて、高校生向け教職養成プログラム「Pathway To Becoming a Teacher」(第1期)を開講し、約100人の高校生が受講しました。
下木戸准教授による講義
迫田特任教授による講義
本プログラムは、教職および教育学への探究心を持つ高校生の皆様に向けて企画いたしました。
「教職の魅力 × 学問の魅力 × 高校生のキャリア教育に資する」という理念のもと、将来の教育者育成を目指しています。
高校2年生を対象とし、3日間にわたって開講される6科目すべての受講と、振り返り課題等の成果物の提出を修了要件としています。
全課程を修了された方には修了証書を、一部科目を受講された方には受講証明書を授与いたします。
多くの受講生が熱心に学びに取り組んでおり、今後も本プログラムを通じて、教育への志を持つ若い世代の育成に努めてまいります。