アンソロや合同誌の編集時、小説PDF原稿へノンブルを入れるため自分用に趣味で作ったツールです。タイトルなどの任意の文字列も入力できます。世の中のアンソロ主催者さんや誰かの役に立てればと思い公開・配布します。
無料&広告無し&自由にフォントが選べるようにしたいという考えで、ソースコードの配布という形にしています。
ローカルサーバーを必要とするため、パソコン環境でのみ動作します。
操作方法の詳細はページ下部に掲載しています。
(事前準備)Visual Studio Codeをインストールし、拡張機能「Live Server」をDL(ローカルサーバーの立ち上げができれば他のソフトでもOK)
パソコンで、このページのダウンロードボタンよりソースコードファイル一式をDL
ダウンロードしたファイルをローカルサーバーで開き、ノンブルの情報を記入
PDFを出力 完成
Windows 11 Chrome
macOS Ventura Chrome
上記以外の環境では動作は保証できません。
このツールのソースコードはMITライセンスの範囲内で、無償でお使いいただけます。
MITライセンス(原文・英語):https://opensource.org/license/mitMITライセンス日本語訳:https://licenses.opensource.jp/MIT/MIT.htmlこのツールは明示または黙示を問わず、何らの保証もありません。使用に関するすべてのリスクはユーザーが負担します。
このツールの使用によって発生した損害や問題に対して、作者は一切の責任を負いません。
MITライセンスのライブラリを使用しています。
ノンブルのフォントの初期設定として、配布ファイルの中にはM PLUS1フォントが入っています。
MITライセンスとは、使用者の自己責任の範囲内で使用・改変・再配布・商用利用OKの規約です。
商業本でも、二次創作でも、R18アンソロでも、アンソロにノンブルを入れるツールとは書いてはいますが個人誌はもちろん同人誌以外にも、使えるところであれば自由にお使いください。
同人誌の奥付やサンプルなどにこのツールを利用したことは書かなくて大丈夫です。使用報告も不要です。このページへのリンクはご自由にどうぞ。
改変したプログラムを再配布したい時はMITライセンスの内容を確認の上どうぞ。フォントはライセンスが異なりますのでご自身で用意をお願いします。
使用によって生じたいかなる損害や問題に対しても責任を負いません。例えば以下のようなことにご注意ください。
2024/03/29 20時頃 コード修正
ダウンロードボタンからzipファイルをDLし、zipファイルを解凍した後の手順を紹介します。
PDFの読み込みや出力に使っているプログラムの都合上、普通にHTMLファイルを開くだけでは動きません。Microsoftが開発しているVisual Studio Code(以下、VSCode)を使います。
初期設定は英語です。日本語表示にしたいかたは拡張機能をインストールしてください。
VSCodeの左メニュー1番下が拡張機能のマーケットプレイス的なところです。検索欄にliveと入力すると表示される「Live Server」をインストールしてください。インストール完了後、念のためVSCodeを再起動してください。
画面右下に「Go Live」というアイコンと文字が表示されたらOKです。
画像は既にインストール済みの私のパソコン画面のため少し表示が異なります。左メニューの1番上をクリックすると「エクスプローラー」が開きます。「フォルダーを開く」を押して、DLして解凍したツールのフォルダを選択してください。
「ワークスペースの作成者を信頼しますか?」的な確認が出たら、信頼するを押してください。
画像のように、ファイル一覧が開けば成功です。(折りたたまれていても大丈夫です)
右下にある「Go Live」をクリックします。「Go Live」が表示されていない人は2の手順をもう一度確認してください。
すると自動でブラウザが立ち上がります。この状態になったら準備完了です!
「ファイルを選択」からtest.pdfを読み込んで、「出力」ボタンを押してください。ダウンロードフォルダなどに新しく出力されたPDFが入っているはずです。
test.pdfは上書きされませんので何度でも使えます。ページ開始番号など色々変えながら試してみてください。
test.pdfはA5原寸サイズです。塗り足しがあるPDFファイルの場合は、塗り足しサイズ分を足して位置を指定してください。
PDFファイルのページサイズはAdobe Acrobat ReaderなどのPDF閲覧ソフトでご確認ください。
以下2つの作業を行ってください
「font」フォルダにお好きなフォントファイルをコピーします。
index.htmlをメモ帳などで開き、144~146行目にある「/** -- フォント変更 -- **/」の部分にあるフォントのファイル名を差し替えます。
プログラムと相性が悪いフォントもあるようで、文字化けする場合もあります。変更した後は必ず出力したPDFの確認をお願いします。
例として源暎ノンブルに変える手順を紹介します。まずは公式サイトからフォントをインストールし、zipファイルを解凍してください。
配布ソースコードのフォルダ内にある「font」フォルダ内に源暎ノンブルのフォントファイルを置きます。
ファイルを置いたら、フォントのファイル名をコピーしてください。
次にVSCodeで「index.html」をクリックします。ソースコードが開きますので下の方にスクロールしてください。画像の位置にフォントの名前を指定する行があります。ここで先ほどコピーしたフォントのファイル名に差し替えてください。
今回の源暎ノンブルの場合、「'./font/GenEiNombre-Roman.ttf';」になります。
「'./font/XXX';」赤字の部分のみ変えてください。小さいですが「''」を消さないよう注意してください。
変更をしたらHTMLファイルを上書き保存してください。キーボードの「Ctrlキー」を押しながら「S」キーを押すと保存されます。
保存をしたら、Go Liveを押して開いたページに戻ってtest.pdfで出力してみてください。
誤ってGoLiveで開いたページを閉じてしまった人は、画像の「Port:5500(数字は違うかも)」を押してください。少し待つと「Go Live」表示に変わりますのでもう一度押してください。
test.pdfでPDFを出力したファイルを開き、ノンブル部分のフォントが変わっていれば成功です。
フォントの種類によってはフォントサイズがとても小さく見えてしまうためお好みで調整してください。
※タイトルが入る場合、ノンブルの横に全角スペースを配置してノンブルとタイトルの間の距離を取っています。全角スペースが無い英数字フォントだと文字化けするかも。タイトルを入れる際は日本語フォント推奨。
ノンブルの位置はページの外側に寄るようにしています。奇数ページの場合は左側、偶数ページの場合は右側に寄ります。とりあえず3桁のノンブルまでは問題なく見えるかと思います。
タイトルは念のため最大50文字の字数制限をしていますが、フォントサイズによってはページをはみだしますので出力したPDFを見ながら調整してください。
タイトルは奇数ページのノンブルの真横に入ります。ノンブルとタイトルを別々の位置で出力したりタイトルのみを出力するにはJS部分の改変が必要です。こちらでは実装しませんがご自身が使いやすいようにカスタマイズしてください。
このツールで使ったフォントは「埋め込みサブセット」ではなく「埋め込み」になります。フォントデータに入っている全ての文字がPDFに埋め込まれます。利用しているライブラリ(fontkit)にサブセット化のバグがあるようなのでサブセット化をしていません。ご了承ください。印刷所への入稿には支障ありません。
ローカルサーバー上での操作を必要とします。ダウンロードしたファイルを普通に開くだけでは動きません。ローカルサーバーで動かすことで、ページ数が多いファイルへも難なくノンブル入れが可能です。青空文庫の小説を使った195ページのPDFに対しても正常に動作することを確認済みです。
ご自身が契約しているレンタルサーバーへソースコードをアップロードすることでも利用できるかもしれませんが、MITライセンスの範囲内で、自己責任でお願いします。
お問い合わせ前に以下ご確認ください。
「〇〇をしてもいいか?」「〇〇に使っても良いか?」といった質問は、MITライセンスの範囲内でお使いくださいという回答しかできません。言質を取る目的のお問い合わせには返信できませんのでご了承ください。
改変のレクチャーやサポートはできません
改変方法を紹介をしたり解説ページを作ったりすることは自由にどうぞ!報告不要です。
カンベりの
アンソロを読むのも作るのも大好き。一応本業エンジニアですが趣味で作ったツールなので色々拙さがあると思います。ご容赦ください。
2024/03/29 ツール公開
19時:フォント変更についてタイトルありの場合は日本語フォント推奨の文を追記。
20時:フォントサイズとノンブル位置の数値が小数点以下切り捨てになっていたため修正
2024/03/30 memo(開発メモ)ページ追加。一部コードを解説
リンクURL:https://sites.google.com/view/paginationtool/