八幡さんを知る

   秋祭り


秋祭り

 八幡神社の秋祭りは、10月の第三日曜日(宵宮は前日)、鞆浦から関船(せきふね)2台とダンジリ2台、奥浦からダンジリ1台、そして大里と四方原からダンジリ各1台の、7台が大里松原に引き出されて賑わいます。松林の中を疾駆する姿は県内一の勇壮な祭りといわれています。

 朝、それぞれの町内を出発した山車は、小宮さん、中宮さん前など、数回の疾走(ドットー)を重ねつつ本宮へ。前、南町関船 八幡丸の鳥居回しを皮切りに仕来りに従って様々な走りが繰り広げられる。7台の山車が神社前に勢ぞろいを終えると、三々五々、松林のなかで賑やかに弁当を広げる。お神酒も程よく回る頃、ご神体を移した神輿を先頭に中宮さんまでの渡御祭の始まり。道中、神輿が高く差し上げられると、ご利益を願って人々が我先にと潜り抜けて行く。後を追うように、関、ダンジリは松林の中を疾走。再び本宮前のお宮入りを行い、ざわめきを残しつつ山車は一路、帰途へ。夕闇に灯りを揺らしながら進む関船やダンジリ、祭囃子の鐘の音や若い衆の伊勢音頭には哀愁も漂います。