大阪彫刻家会議とは

大阪彫刻家会議は2028年に創立60周年を迎え、活動の中心である野外展(花と彫刻展)は2024年に第55回を数えました。 

第1回展は1968年に大阪市西区の靭公園で開催されました。 第2次大戦の敗戦から20数年、千里万博の2年前にあたります。 この時代には日本も少しずつ経済・文化が復興して、新しい時代に入るところでした。当時の大阪市長中馬馨氏の 大阪市緑化運動の一端として、秋の花壇展に彫刻も という申し入れに、当時の世話人彫刻家 (主に天王寺美術館主催の関西展運営委員 審査員)を中心にして、大阪府市の彫刻家に声をかけ、 多くの賛同を得て、野外展が実現出来るようになりました。当時は野外展がまだ目新しく、空 間と彫刻、公園と彫刻、 野外展の在り方、作品の質とかが多く議論され、結果結果として大阪彫刻家会議が設立されました。それ以来、靱公園を主体に他の公園での開催を交え、また大阪、奈良のギャラリーで室内展も開催しながら現在に至っています。

しかし、最近は彫刻が若者の間に人気がありません。 おそらく材料が多くかかる、汚れる、制作に広い場所が要る等でと思われますが、 彫刻家会議では花と彫刻展の会期中に小学生向け親子体験教室 「木っ端でアート』 を開き、彫刻への興味、関心を持てるような企画を実施しています。  

ぜひ大阪彫刻家会議の各展覧会にお出かけいただき、ご高覧頂ければ幸いです。