今回は当校で主に使う参考書や問題集のお話をします。
多くの先輩たちがここで紹介する参考書や問題集を使って医学部や難関大に合格していきましたので、参考書や問題集選びで迷っている方は参考にしてみて下さい。
まず私が授業で使う問題集ですが、
基本事項(概念や現象と問われ方)の説明では「物理のエッセンス」と「セミナー」を使います。物理のエッセンスは問題の選別が素晴らしいのですが、ところどころ受験生に誤解を与えかねないんじゃないかと思う解説があったり、網羅性が低かったりしますので、そういった場合はセミナーを使っています。宿題は、セミナーやエクセルから問題を選んで出します。初学者や物理が苦手な生徒さんにはリードlightノートを宿題に出します。
基本事項の説明の後は、「良問の風」もしくは「名問の森」で学習した知識の使い方を一緒に練習します。この段階の宿題には「良問の風」や「名問の森」の予習と「物理のエッセンス」と「セミナー」の復習、また旺文社や各予備校が出している「共通テストの対策問題集」を使って基礎を固めます。
最終的な仕上げには受験校の過去問や演習に向いている大学の過去問を使います。余裕がある生徒さんには、過去問演習の前、もしくは並行して「標準問題精講」や「重要問題集」を使うこともあります。
まとめますと、
基本事項(概念や現象と問われ方)の説明
物理のエッセンス
セミナー or エクセルorリードlightノート(苦手な人向け)
基本知識の使い方を練習&基本知識を定着
良問の風 or 名問の森
共通テスト実戦対策問題集(旺文社)、物足りない人は各予備校が出している共通テストの予想問題集
実践問題
受験校の過去問
標準問題精講 or 重要問題集
補足:基本知識の定着に「基礎問題精講」を使うのも良いと思います。「難問系統とその解き方」は私も受験生時代にはお世話になりましたし、良い問題集なのですが、ある程度独学で物理が出来る生徒さん向けと言いますか、上位の大学を目指す物理が得意な生徒さん向けの書籍です。もちろん使いたい生徒さんがいればフォローしますが、授業で使うことは少なめです。
独学で学習する場合は、問題集に取り掛かる前に、高校物理で学習する概念や現象とそれらに対して基本的な問われ方を学ばなくてはいけません。こうしたときに役立つのが講義系の参考書です。
お勧めは、漆原先生の「~が面白いほどわかる本」をベースとして、為近先生監修の「宇宙一わかりやすい高校物理」を補助的に使うのが良いかと思います。
漆原先生は受験生を置いてけぼりにしない問いかけるような説明で物理が苦手な人も読みやすいですし、為近先生は丁寧な語り口で本質を理解させようとしてくれます。
お二方の参考書を併用すれば鬼に金棒です。
テキストだけでなく動画で問題を解いている様子が見たいという方は、青山先生の「秘伝の物理」も良いかも知れません。
どんな参考書や問題集にもいいところと悪いところがありますし、あなたの知識量や地頭の良さ、志望校によって適切な参考書・問題集は変わります。
参考書や問題集を1冊を仕上げることは大切ですが、1冊の本にこだわりすぎず、分かりにくいところは別の参考書や問題集の解説を読んだり、ネットで調べたりしながら、柔軟に使っていくことをオススメします。
以上、今回は普通の地頭の生徒さんが医学部や難関大を受験する際にお勧めの参考書・問題集のお話でした。もし自分に合った参考書や問題集の選び方を直接あって相談したい、スポットで個別指導が受けたい、などあればお気軽にご相談下さいね。