このたび、第28回大分県作業療法学会を令和8年3月8日(日)に大分市にて開催いたします。前回の第27回学会では、初めて日田市にて開催し、大分市・別府市以外の地域からも多くのご参加をいただきました。約100名の参加者と12演題の発表があり、県学会の意義を改めて実感するとともに、初めて支部と協働して運営を行ったことが成功の大きな要因となりました。今回も引き続き、大分4支部との連携のもと、学会運営を進めてまいります。
今学会のテーマは「継承と革新~歩み続ける作業療法を考える~」といたしました。このテーマを掲げた背景には、当協会の前身である大分県作業療法士会の初代会長・長尾哲男氏が「瑞宝小綬章」を受章されたという慶事があります。長尾氏は、我が国の作業療法の草創期よりその発展に尽力され、大分県における作業療法の礎も築かれました。作業療法が作業モデルから医学モデル、そして現代版作業モデルへとパラダイムシフトする中で挑戦を続けてこられた長尾氏に、今だからこそ私たち後進に向けた力強いメッセージをいただきたく、特別講演をお願いしております。また、作業療法の未来像を具体化する一助として、長尾哲男氏(初代会長)、佐藤浩二氏(第4代会長)、高森聖人氏(第5代会長)による会長経験者フォーラムを企画いたしました。先達が歩まれた作業療法の変遷と、その彩り豊かな景色を通じて、作業療法ならびに協会組織への思いを語っていただきます。
さらに、近年注目を集める「自動車運転と地域移動支援」に関するセミナーも開催いたします。高齢化や過疎化を背景に、作業療法士の役割がますます重要となる分野であり、今年度より専門作業療法士分野として「運転と地域移動支援」も新設されました。当日は実践的な知識と技術を、当協会の支援チーム講師陣よりご提供いただきます。
本学会が「温故知新」の機会となり、作業療法の未来を創造し、革新的な実践へと踏み出す一日となることを願っております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
第28回大分県作業療法学会 学会長 矢野高正