今回は、「般若心経」について少しご紹介したいと思います。
「ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃてー」「ぼーじーそわかーはんにゃーしんぎょう」等のフレーズ聞いたことある方も多いのではないでしょうか。
般若心経は日本では天台宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗・浄土宗などの葬儀、通夜、法要で唱えられるお経のことで元々は、インドで広まった観音信仰を、三蔵法師で有名な玄奘(げんじょう)が中国に持ち帰った「大般若経」が原書とされています。
三蔵法師はサンスクリット語で書かれていた大般若心経を漢語に訳し、600巻ほどにしたためました。その600巻の大事な部分を266文字に凝縮したのが現在の般若心経です。般若心経の内容は簡単に言うと観音様とお弟子さんの会話劇のようなものです。
この世の苦しみから逃れたいお弟子さんが、観音様に助けを求め観音様が、すべては考え方次第だということ等々を説いていく会話です。
「悟りを得て、この世の苦しみから逃れるにはどうすれば良いでしょうか」と、お弟子さんが問いかけます。すると観音さまが「この世のあらゆるものには実態がない。つまり本来は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、心といったものも存在しないのだ。だから物事に執着したり、ひとつの価値観に捉われてしまう必要はないのだよ」といった内容ですね。
詳しくは長くなるのでここでは紹介しませんが、興味の湧いた方はネットや書籍などで調べてみて、様々な解釈に触れてみるのもいいのではないでしょうか。
通夜、葬儀・告別式で読まれる場面はいくつかありますが、納棺前の枕経、通夜、火葬場などの場が多いですね。ただし、唱えるタイミングは、宗派や僧侶の考え方によって全く違います。
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