代表挨拶

 こんにちは、大阪公立大学作問サークル代表のラリアットです。

 本サークルは、2022年4月に結成された非常に新しいサークルです。近年様々な大学において「作問サークル」が誕生している状況下で、本学でも作問サークルを立ち上げてより作問の文化を広めたい、という意志のもとで有志を募り結成致しました。2023年9月現在、部員数43名という比較的大きな規模のサークルになっており、今後も精力的に活動していきたいと考えております。

 さて、話は変わりますが、皆さんは「作問」と聞いて何を思うでしょうか?多くの人は「難しそう」「やったことないから手出しできない」などといった、敬遠する要素が多い者であると感じているかもしれません。その感覚は決して間違っていないと個人的には思っております。実際自分も、昔から作問してきたとはいえ今でも作問するのは一筋縄ではいきません。理由は単純です。問題を「解く」側は事前に用意されている軌道(解答など)の上に立っている一方、問題を「創作する」側は何もない白紙にその軌道を設計しなければならないからです。これは創作活動やもの作りにも総じて言えることだと思いますが、ものを「使う」よりも「作る」方が断然難しいのです。その「難しさ」というのはもちろん、現代文や英語の読解問題など、著作権に触れる可能性が高い、最新の注意を払う必要がある分野における作問や、問題を作る際の発想力など、様々あります。しかし、そうやって一筋縄ではいかないことをやり遂げた時に、「創造した達成感」を得ることができるのです。これは、創作活動をしている人にとっては非常に教官して頂けることだと考えております。

 また、ある程度作問に馴染みのある、または作問経験をしたことがある方々にとっては「作問」と聞くとどうやら数学の問題の制作のイメージがある人も少なくないようです。確かに、現在存在する多くの作問サークルでは部誌・X(旧Twitter)などに上げる問題として「数学」が主流であり、本サークルにおいても数学が一定の割合を占めています。しかしながら本来、作問というのは特定の科目や分野によらず、様々な分野で行われていたりします。最も身近な例として、「大学入試問題」「クイズ番組の問題」「学校の定期考査」などが挙げられますが、どれも様々な科目において作られています。

 最後になりますが、現在、本サークルでは「科目・分野・ジャンルに囚われない作問」をモットーに活動しております。また、将来教員を志す部員が、このサークルでの活動を通じて作問の腕を磨いてもいます。このように文系や理系の枠に囚われず、全ての参加者が自分の好きなジャンルで作問をすることができますので、是非興味のある方は公式X(旧Twitter)(@OMU_Sakumon)などを覗いてみて頂ければ幸いです。


2023 年 9月 1 日 大阪公立大学作問サークル代表 ラリアット