さいたま市がん検診・健康診査は2026年3月14日まで お早めにお申込ください
さいたま市北区、大宮区、見沼区、西区にお住いの女性の「子宮頸がん検診」、「HPVワクチン」、「女性のヘルスチェック」に関する情報を提供するページです
子宮は腟側の出入口である頸部、胎児を育てる体部に分かれます。頸部にできるがんが子宮頸がん、体部にできるのが子宮体がん(子宮内膜がん)です。
ほとんどの子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因になります。HPVが子宮頸部に持続的に感染すると細胞に異常が生じて前がん病変(異形成/子宮頸部上皮内病変)ができ、さらにがんに進行する可能性があります。
子宮頸がんも子宮体がんも腟側から細胞を採取して前がん病変やがんを発見することができます。
子宮頸がんは若年者に多く、25-34歳の女性の浸潤がんでは乳がんの次に多いがんになります。
つまり、前がん病変(異形成)やがんの発症がちょうど妊娠を希望する時期と重なることになります。
前がん病変で発見できれば、子宮頸部の部分切除で治療し妊娠することも可能ですが、進行がんでは子宮全摘が必要となり、妊娠できなくなってしまいます。早期がんの場合は子宮体部を温存できる可能性もありますが、不妊や早産の危険があります。
このため、前がん病変の段階で発見することがとても重要です。
前がん病変からがんに進行するのに2-3年はかかると言われています。少なくとも2年に1度、定期的に子宮頸がん検診を受けていれば、前がん病変(異形成)の段階で発見することが可能であり、結果的に子宮頸がんの予防につながります。
もしも検診を受けずにいると、子宮頸がんが進行し、出血し始めてからようやく受診して発見されることになります。このため、60代以降では進行がんで発見される割合が増加します。子宮頸がんが多いとされる年齢を超えてもがん検診の継続は必要です。
*子宮がん検診は子宮頸がん検診と子宮体がん検診を含みますが、このホームページでは子宮頸がん検診についてご説明します。
日本産科婦人科学会婦人科腫瘍委員会報告2021年度患者年報より
*西区は検診実施施設がありません
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生理の時は経血のため細胞がちゃんと取れず、異常が発見されない可能性や、逆に経血内の細胞が混ざり、異常を疑われる可能性があります。
検査予定日に生理になってしまったときは、受診施設に検査日の変更を相談してください。
実は、緊張のために力が入ってしまうと腟が狭く固くなります。
このため、かえって痛みが強くなり、さらに細胞を採取しにくくなるため、通常1-2分で終了するはずの検査時間も長くなってしまいます。
診察時はできるだけ力を抜いてリラックスしていただくのが一番良いのですが、緊張してしまうのは仕方がありません。
診察台では膝を開く、お尻を浮かさないこと、ゆっくり深呼吸することがコツです。
どうしても力が入ってしまう時は、お尻を診察台に押しつける方向に力を入れると良いようです。
検査で使用する器具は腟のサイズに合わせて5種類ほどあります。お産や性行為の経験、年齢、ホルモンの状態によって腟のサイズ、軟らかさも変わります。
初めて検査を受ける方や以前の検査で痛みが強かった方は前もってお知らせください。
子宮頸がんはHPV持続感染により発症しますので、HPVワクチン接種により理論上、子宮頸がんの原因の50-90%を防ぐことができます。残念ながら、100%ではありません。また、既に感染したHPVを排除する効果はありません。ワクチンを接種しても効果が不十分な場合や、ワクチンに含まれないHPVの感染もありますので、子宮頸がん検診をきちんと受けることが大切です。
子宮の出入口である頸部は、腟の奥まった部分にあります。自己採取のための検査キットは工夫が凝らされているとは言え、検査に十分な細胞を採るのは難しいものです。医師が直接目で見て確認しながら採取する場合に比べて、自己採取は偽陰性(病気があるのに異常なしと出ること)が大変多くなることがわかっています。自己採取を選択する場合は、「異常なし」と出た場合でもうまく採取できていない可能性があることを十分に知っておく必要があります。可能なら医師が行う子宮がん検診の受診をお勧めします。
子宮頸がんの前がん状態(異形成)や早期子宮頸がんでは性交渉時に出血することもありますが、症状はほとんどありません。時には進行子宮頸がんでも出血がないこともあります。一方で子宮体がんの方は90%に月経時期以外の性器出血があります。また、痛みはがんになり、かなり進行してから出現します。
がん検診は症状がない方の異常を早期発見するためのものですから、症状がない時期に検診を受けて頂きたいのです。
逆に、症状がある方は検査や治療を早期に行う必要があるため、市の検診ではなくお近くの産婦人科・婦人科を受診してください。がん検診で良いのか、受診が必要なのかわからない場合は窓口や問診時にご相談ください。
ほとんどの子宮頸がんは性交渉によってHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染し、ウイルスが排除されずに持続感染することにより発症します。遺伝や体質はほとんど関係がなく、性交渉の経験のある女性であれば誰でも子宮頸がんになる可能性があります。きちんと検診を受けましょう。
ほとんどの子宮頸がんは性交渉によるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因と言われていますので、性交渉未経験の場合は、リスクは極めて低いと思われます。ですが、HPVが原因にならない子宮頸がんや子宮体がんもありますので、出血など気になる症状があるときは婦人科クリニックを受診してご相談ください。
子宮体がんの検査は全員にはお勧めしておりません。子宮体がんは40代以上に多く、月経時期以外の性器出血(不正出血)があることが多いので、40歳以上で不正出血が続く場合は子宮体がん検査を受けることをお勧めします。高血圧、糖尿病、肥満、乳がん、大腸がんの既往のある方も子宮体がんの危険因子となりますので検査をお勧めします。また、子宮体がんの2-5%程度は遺伝性のものとされ、比較的若年でがんを発症します。家系内に子宮体がんや大腸がん、卵巣がん、胃がんなどの発症が多い方はご相談ください。
40歳以下の方の子宮体がん検査は原則、不正出血やおりものの異常、月経不順がある方や医師の診察で検査が必要と認めた方のみとなります。上記危険因子があって検査を希望される場合は問診時などにご相談ください。
施設にもよりますが、プライバシー保護もあり診察室は狭いところがほとんどと思います。
恥ずかしさを軽減するために診察台にカーテンがありますが、閉所恐怖症やその他の理由でカーテンを開けた方が良い場合はお知らせください。
とにかく恥ずかしい方、羞恥心を感じることも当然です。そして恥ずかしいものは仕方ありません。
ですが、緊張して力が入ってしまうと診察困難となります。注意点③もお読みください。
婦人科医の立場から申し上げますと、、、
お気持ちはわかります!けれど、皆さんを同じように診察していますので、あまり恥ずかしがる必要はないかもしれません。
気楽に検診を受けていただけると良いのではないかと思います。
簡単なアンケートにご協力をお願いします。ご意見・ご質問などもご記入いただけます。
乳がん検診委員会と共通のアンケートになります。