模擬患者(SP : Simulated patient)は、医療者教育において、学生が臨床的なコミュニケーション能力を練習するために使用されます。模擬患者は、専門的な訓練を受けた上でシナリオに基づいて、リアルな症状や病歴を ロールプレイの中で学習者に対してリアルな患者役を演じ、学習者へのフィードバックを行います。SPは、生きた教材とも呼ばれています。
OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)で学習者のパフォーマンス評価を行うために用いられる場合、SPは、標準模擬患者(Standardized Patient)と呼ばれます。特別な資格は必要がなかった標準模擬患者ですが、令和4年度より認定標準模擬患者の資格制度が開始されています。